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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
勇者の里

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第220話「勇者の里の、真実」

"ガン"、の、正体——巨大な、砲。



そして——よそ者の、願い。



だが——真実は——まだ——終わっていなかった。



「石碑よ。もう一つ……聞きたいことが、ある」




アルフレートが——静かに、問うた。




「なぜ……この、"勇者の、里"、が……全ての、伝承の、"源"、なのだ。そして……なぜ……"勇者"、なのだ」





——それも……よそ者の……想いから、始まった……




石碑の、声が——語り始めた。





——よそ者は……この、里の、人々に……最も、深く……世話に、なった……




——彼が……最初に……辿り着いた、場所が……この、里、だったからだ……





「最初に……辿り着いた……」




誠は——思い出した。




「そういえば……北の、焼け跡が……一番、古かった……」




「よそ者の、乗り物が……この、里に……落ちてきたから……!」





——よそ者は……里の、人々に……"最後の、鍵"、を……守る、役目を……託した……




——"いつか……星喰いが、来る、時……この、鍵を……世界に、伝える、者を……育ててほしい"、と……





「それが……"勇者"……!」




誠は——はっと、した。





——そうだ……




石碑の、声が——響いた。




——"勇者"、とは……本来……"戦う、者"、では、なかった……




——"よそ者の、願いを……世界に、繋ぐ、者"……




——それが……"勇者"、の……本当の、意味、だった……





アルフレートは——静かに——目を、見開いた。




「勇者とは……戦う、者では、なく……"繋ぐ、者"……」





——だが……長い、年月の中で……その、意味は……忘れられていった……




石碑の、声が——沈んだ。




——里の、者たちは……"戦う、力"、こそが……勇者の、証、だと……考えるように、なった……




——強さを……競い……レベルを……競い……




——"繋ぐ"、という……本当の、意味を……忘れて……





アルフレートは——愕然と、した。




「だから……俺は……"落ちこぼれ"、と……呼ばれた……」




「レベルが、低く……戦う、力が……弱かったから……」





——だが……




石碑の、声が——優しく——響いた。




——お前は……"繋ぐ、者"、だった……




——バラバラの、種族を……繋ぎ……皆の、力を……一つに、した……




——お前こそが……"真の、勇者"、なのだ……





「俺が……真の……勇者……」




アルフレートの、声が——震えた。





「いえ……」




その時——誠が——静かに、言った。




「アルフレート様。皆を……繋いだのは……あなた、だけじゃ、ありません」





「田中……?」




「僕たち……皆で……繋いできたんです。あなたも……僕も……皆瀬さんも……皆、一緒に」




誠は——静かに、微笑んだ。




「だから……"真の、勇者"、は……僕たち、皆、なのかもしれません」





アルフレートは——誠の、言葉に——静かに——微笑んだ。




「そう……だな。お前の……言う、通りだ」






——お前たちは……よそ者の、願いを……受け継いだ……




石碑の、声が——静かに、響いた。




——"ガン"、を、完成させ……皆で、力を、合わせ……星喰いを、倒す……




——その、時が……ついに……来たのだ……





「はい……!」




誠は——力強く、頷いた。





だが——その時。




皆瀬が——突然——激しく——揺れ始めた。




「田中くん……! 大変……! 皆から……"念"、が……!」





「皆瀬さん!? どうしたの!」




「前線が……! 前線が……襲われてる……! 皆が……危ないの……!」





誠の——顔が——青ざめた。




真実を——知った、その、直後。




新たな——危機の、報せが——届いたのだった。





その日、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「勇者の里の、真実も、分かった。よそ者が、最初に、辿り着いたのが、この里。だから、北の焼け跡が、一番、古かったんだ。よそ者は、里の人々に、"最後の鍵を、守り、世界に、伝える者を、育ててほしい"、って、託した。それが……"勇者"。勇者とは、本来、"戦う者"、じゃ、なくて……"よそ者の願いを、世界に、繋ぐ者"、だった。でも、長い年月で、意味が、忘れられて……"戦う力"、こそが、勇者の証、って、なった。だから、アルフレート様は、"落ちこぼれ"、と。でも、石碑が、"お前は、繋ぐ者。真の勇者だ"、って。僕は、言った。"繋いだのは、皆で。真の勇者は、僕たち、皆、なのかも"、って。アルフレート様、微笑んでくれた。ガンを、完成させて、皆で、星喰いを、倒す。その時が、来た。……と、思ったら……皆瀬さんが、"前線が、襲われてる! 皆が、危ない!"、って! じいちゃん……大変だ! 急いで、戻らないと!」



心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。



まだこの時の誠は知らない。前線を、襲う、この、危機が——"星喰い"、の……本格的な……"最後の、攻撃"、の……始まりで、あることを。


そして——真実を、知った、彼らが……その、危機に……間に合うのかも——今はまだ、分からなかった。

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