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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
勇者の里

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第219話「ガンの、装置」

「いよいよ……"ガン"、の、正体が……」



誠は——固唾を、呑んで——石碑を——見つめた。



映像は——四百年前——よそ者が、作った——"装置"、を——映し出した。




——"ガン"、とは……




石碑の、声が——響いた。




——"星喰い"、を……倒すための……巨大な、"砲"、で、ある……





「巨大な……砲……!」




誠は——目を、凝らした。





映像に、映る——"ガン"、の、装置。




それは——長い——筒状の、形を——していた。




まるで——巨大な——大砲の、ような。





——その、仕組みは……こうだ……




石碑の、声が——語り続けた。




——"月の、力"、と……"太陽の、光"、を……集め……




——それを……一つの……巨大な、"弾"、として……"星喰い"、の……本体へ……撃ち込む……





「太陽の光を……集めて……弾として……撃ち込む……!」




誠は——はっと、した。




「それって……僕たちの……光集束レールガンと……!」





だが——その、言葉は。




続く、映像に——かき消された。





——"ガン"、は……"星喰い"、の、本体を……一撃で……貫く、ほどの……威力を、持つ……




——だが……




石碑の、声が——沈んだ。




——よそ者は……"ガン"、を……"完成"、させることが……できなかった……





「完成、できなかった……?」





——彼には……時間が……残されていなかった……





映像の中——よそ者の、姿は。




四百年の、歳月と——たった一人の、孤独な、戦いで。




すっかり——老いていた。





——彼は……この、世界に……辿り着いた、時……すでに……長くは、ない、身、だった……




——故郷を、逃れる、際に……深い、傷を……負っていたのだ……





「そんな……」




誠は——胸が——締め付けられた。





——彼は……"ガン"、の……"設計図"、と……"作り方"、を……遺した……




——そして……各種族に……"倒す、方法"、を……託した……




——だが……"ガン"、そのものを……完成させる、前に……





映像の中——老いた、よそ者が。




未完成の——"ガン"、の、傍らで。




静かに——目を——閉じた。





「よそ者は……"ガン"、の、完成を……見ずに……」




誠の、目に——涙が——溢れた。





——彼の……最後の、言葉は……




石碑の、声が——静かに、響いた。




——"いつか……この、世界の、誰かが……ガンを……完成させて、くれる"……




——"その、時……皆で、力を……合わせれば……きっと……星喰いを……倒せる"……





「皆で……力を、合わせれば……!」




誠は——はっと、した。




「それが……よそ者の……最後の、願い……!」






——よそ者の、想いは……"月"、と、なった、神が……見守り続けた……




——そして……四百年の、時を、超え……




——今……お前たちが……ここに、辿り着いた……





石碑の、声が——誠と、アルフレートに——語りかけた。




——お前たちこそが……よそ者の……"願い"、を……受け継ぐ、者、たちだ……





「僕たちが……よそ者の、願いを……」




誠は——静かに、頷いた。




「必ず……"ガン"、を……完成させます。そして……皆で……星喰いを……倒します」





だが——ここで——誠は——重要なことに——気づいた。




「待って……。"ガン"、を……完成させる、って……。でも……僕たちは……その、"ガン"、を……どこかで……見たような……」





太陽の光を——集めて——弾として——撃ち込む——巨大な、砲。




それは——あまりにも——見覚えの、ある——ものだった。





「まさか……」




誠の、頭の中で——何か、が——繋がりかけた。




だが——その、答えは。




まだ——はっきりとは——形に、ならなかった。





その日、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「ついに、"ガン"、の、正体が……。ガンとは、星喰いを、倒すための、巨大な、"砲"、だった。長い、筒状の、形。月の力と、太陽の光を、集めて、一つの、巨大な、弾として、星喰いの、本体へ、撃ち込む。それって……僕たちの、光集束レールガンと……! と、思ったけど……。よそ者は、ガンを、完成、できなかった。故郷を、逃れる時に、深い傷を、負ってて……四百年の、孤独な、戦いで、老いて……ガンの、完成を、見ずに、亡くなった。設計図と、作り方を、遺して。最後の言葉は、"いつか、この世界の、誰かが、ガンを、完成させて、くれる。その時、皆で、力を、合わせれば、星喰いを、倒せる"。それが、よそ者の、最後の願い。石碑が、"お前たちこそ、願いを、受け継ぐ者"、って。必ず、ガンを、完成させる、って、誓った。でも……気づいた。太陽の光を、集めて、弾として、撃つ、巨大な砲……どこかで、見たような……。まさか……。じいちゃん……何か……繋がりかけてるんだ……」



心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。



まだこの時の誠は知らない。彼が、"どこかで、見たような"、と、感じた……その、直感こそが——四百年の、謎を、解く……答え、そのものであることを。


そして——その、答えが……あまりにも……身近で……拍子抜けする、ものであることも——今はまだ、知る由もなかった。

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