表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
勇者の里

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
218/447

第216話「よそ者と、神様」

映像に、現れた——神様。



だが——四百年前の、神様は。



今と——少し——違っていた。



その、表情には——今のような——飄々とした——気配は——なかった。




ただ——深い——悲しみと——後悔が——刻まれていた。





——神は……"天の、住人"、であった……




石碑の、声が——響いた。




——そして……あの、"よそ者"、と……同じ、世界の……出身、であった……





「同じ、世界……!」




誠は——驚いた。




「神様も……あの、よそ者と……同じ、世界から……!」





——二人は……故郷で……無二の……"親友"、であった……




——共に、育ち……共に、笑い……共に……夢を、語り合った……





映像には——四百年前より——さらに、昔。




二人が——まだ、若く。




美しい——"故郷"、の、星で——楽しげに——過ごす、姿が——映し出された。





「神様と……よそ者は……親友、だったんだ……」




誠は——胸が——熱くなった。





だが——映像は——一転した。





——ある日……彼らの、故郷に……"それ"、が……来た……





美しかった——故郷の、星の、空が——割れた。




そして——無数の——金属の、物体が——現れた。





「あれは……! 今、僕たちを……襲ってる、敵と……同じ……!」




誠は——愕然と、した。





——"それ"、は……星から、星へと……渡り歩き……




——太陽の光を……集め……その、星を……焼き尽くす……




——"星喰い"、と……呼ばれる……存在で、あった……





「星喰い……!」




誠は——ぞっと、した。





——彼らの、故郷も……その、"星喰い"、に……焼かれた……




——無数の、命が……失われた……





映像の中——故郷の、星が。




無数の、金属の、物体が——集めた——巨大な、光に——焼かれていく。





「そんな……。星、そのものが……焼かれる……!」




誠は——言葉を——失った。





——神と……よそ者は……辛うじて……故郷から……脱出した……




——だが……二人の、乗り物は……別々の、方向へ……逃げることに、なった……





映像には——燃える、故郷を、背に。




二人が——別々の、乗り物で——逃げていく、姿が——映し出された。





——"必ず……また、会おう"……




——それが……二人の……最後の、言葉、であった……





誠は——胸が——締め付けられた。




「神様と……よそ者は……そこで……離れ離れに……」





——よそ者は……この、世界に……辿り着いた……




——そして……神は……"天の、存在"、と、なり……この、世界を……見守る、ことに、なった……





「じゃあ……神様は……この、世界に、来てから……ずっと……よそ者の、ことを……」





——神は……知っていた……




——同じ、世界に……親友が……辿り着いた、ことを……




——だが……"天の、存在"、と、なった、神は……直接……関わることが……できなかった……





誠は——神様の——あの、寂しげな、様子を——思い出した。




「神様が……いつも……意味深なことを……言ってたのは……」




「よそ者のことを……ずっと……想ってたから……!」






映像は——続いた。




この、世界に——辿り着いた——よそ者。




彼は——たった一人で。




いつか、来る——"星喰い"、に——抗うための——準備を——始めた。





「彼は……一人で……この、世界を……守ろうと……」




誠は——よそ者の、姿に——涙が——滲んだ。





その日、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「映像に、現れた、神様は……今と、違って……深い、悲しみと、後悔を、刻んでた。石碑の声が、"神は、天の住人で、あのよそ者と、同じ世界の、出身。二人は、故郷で、無二の、親友だった"、って。神様と、よそ者は……親友、だったんだ。でも……二人の、故郷に、"それ"、が、来た。今、僕たちを、襲ってる、敵と、同じ、金属の、物体。星から、星へ、渡り歩き……太陽の光を、集めて、星を、焼き尽くす……"星喰い"。彼らの、故郷も、焼かれた。二人は、辛うじて、脱出したけど……別々の、方向へ。"必ず、また、会おう"、が、最後の言葉。よそ者は、この世界に、辿り着き……神は、天の存在に、なって、見守ることに。神様が、直接、関われなかったのは……天の存在に、なったから。いつも、意味深だったのは……よそ者を、ずっと、想ってたから。よそ者は……一人で、この世界を、守ろうと、した。じいちゃん……なんて……哀しい、物語なんだ……」



心の中に——二つの、月が——浮かんでいた。



まだこの時の誠は知らない。よそ者が、この、世界に、遺した、"抗う、術"、の、全貌を。


そして——その、中に……"ガン"、の……本当の、意味も……隠されていることも——今はまだ、知る由もなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ