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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
中間の山場

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第202話「一色の、新兵器」

反撃が——軌道に、乗り始めた、頃。



帝都では——一色が——覚醒によって、得た——新たな、叡智を——形に、しようとしていた。



「これを……完成させれば……戦況は……さらに、変わる」




一色は——不眠不休で——新兵器の、開発に——取り組んでいた。





だが——今回は——以前とは——違った。




「陛下……。無理は……なさらないでください」




側近が、案じると——一色は——微笑んだ。




「大丈夫。今回は……一人じゃ、ないから」





一色は——各地の、職人や、学者を——集めていた。




「皆の、知恵を、借りるわ。私、一人の、頭で……考えるより……皆で、考えた、方が……ずっと、いい、ものが、できる」





かつて——孤独に——レールガンを、作っていた、一色。




その、彼女が——今は——皆と、繋がって——ものづくりを、していた。






そして——数週間後。




一色は——誠のもとを——訪れた。




「田中くん! できたわ! 新しい、兵器が!」



「本当ですか!」





一色が——見せたのは。




これまでの、レールガンとは——形の、違う——巨大な、砲だった。




「これは……"光集束レールガン"、よ」




一色は——誇らしげに、説明した。





「スライムの、レンズで……太陽の光を、集めて……その、光の、エネルギーで……レールガンの、砲弾を……加速する」




「太陽光の、力を……借りることで……砲身に、負担を、かけずに……射程と、威力を……飛躍的に……上げられるの」





「すごい……! レールガンと……スライムのレンズを……融合させたんですね!」




誠は——感激した。





「そう。私、一人の、力じゃ、ない。スライムの、皆の、力……職人たちの、力……そして……あなたが、繋いでくれた……皆の、力の、おかげよ」




一色は——静かに、微笑んだ。






早速——"光集束レールガン"、の——試射が——行われた。




スライムの、レンズが——太陽の光を、集める。




その、光が——レールガンの、砲弾に——注がれる。




そして——




「撃て!」




——ドゴォォォォォォォォォォン!!!





これまでにない——凄まじい、轟音と、共に。




砲弾が——光を、纏って——超高速で——天へと——放たれた。





その、砲弾は——遥か、上空の——敵へと——一直線に——突き進み——




——ドオオオオオン!!!





一つの、敵を——貫通し——さらに——その、奥の、敵まで——撃ち抜いた。





「二つ……! 一発で……二つ、貫いた……!」




誠は——驚愕した。




「しかも……あんなに、高いところの、敵まで……届いてる……!」





「射程も……威力も……これまでの、レールガンとは……段違いよ!」




一色は——歓喜した。




「これなら……敵が、高度を、上げても……追いつける……!」






「一色さん……! これは……大きな……戦力に、なります……!」




誠は——興奮した。




「スライムの、レンズの、反撃と……光集束レールガンの、反撃……二つの、方法で……敵を、攻められる……!」





「そうね。それに……」




一色は——静かに、続けた。




「この、光集束レールガンを……たくさん、作って……各地に、配備すれば……もっと、広い、範囲で……敵と、戦える」





「量産、ですね!」




「ええ。帝国の、全力を、挙げて……作るわ」





こうして——一色の、覚醒がもたらした——新兵器"光集束レールガン"、が——反撃の——新たな、主力に、なろうとしていた。





その夜、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「一色さんが……新兵器を、完成させた。"光集束レールガン"。スライムの、レンズで、太陽の光を、集めて、その、エネルギーで、砲弾を、加速する。砲身に、負担を、かけずに、射程と、威力を、飛躍的に、上げられるんだ。しかも……一色さん、今回は、一人じゃ、なくて……職人や、学者を、集めて、皆で、作った、って。かつて、孤独に、レールガンを、作ってた、一色さんが……今は、皆と、繋がって、ものづくりを、してる。試射したら……一発で、二つの敵を、貫いた! 高いところの、敵にも、届く! スライムのレンズと、光集束レールガン……二つの方法で、敵を、攻められる。これを、量産すれば……もっと、広い、範囲で、戦える。じいちゃん……一色さんの、覚醒が……新しい、力を、生んだ。皆の、繋がりが……どんどん、大きな力に、なっていくよ」



窓の外——裂けた、空と——二つの、月。



まだこの時の誠は知らない。この、"光集束レールガン"、が——やがて……敵の、"本体"、を、狙う……重要な、切り札の……一つに、なることを。


そして——それが……"レールガン"、という……名前の、まま……使われ続けることが……後に……あの、"謎"、を、解く……大きな、手がかりに、なることも——今はまだ、知る由もなかった。

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