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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
覚醒

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第197話「覚醒の、連鎖」

覚醒による——味方の、強化。



それは——確かに——戦況を——変え始めていた。



覚醒した——仲間たちは——以前とは——比べ物に、ならない——力を——発揮した。




覚醒した——スライムの、レンズは——より、強力な、光線を、放ち。




覚醒した——鬼族は——より、速く——スライムを、運び。




覚醒した——龍族は——より、素早く——空を、駆けた。





「今日は……八十、倒せた!」




桜庭が——驚いたように、言った。




「覚醒前の……倍以上、よ!」





「すごい……! 皆の、力が……こんなに……!」




誠は——感激した。






だが——ここで——誠は——ある、ことに、気づいた。




「あれ……? グランデルさん……なんだか……前より……さらに、強くなってません?」





覚醒した、はずの、グランデルが——さらに——力を、増している、ように——見えた。




「ん? ああ、そういえば……なんや、身体が……軽い、気が、するわ」




グランデルも——首を、傾げた。





桜庭が——考え込んだ。




「もしかして……覚醒した、後も……戦い続けることで……さらに……力が、伸びてる……?」





「そうか……!」




誠は——閃いた。




「覚醒は……一度きり、じゃ、ないんだ。覚醒した、力を……使い続けることで……その、力が……さらに、成長していく……!」





「なるほど……。覚醒が……"きっかけ"、に、なって……そこから、皆が……自分の、力で……成長していくのね」




桜庭は——感心した。






さらに——もう一つ——嬉しい、発見が、あった。




覚醒した——仲間たちが——お互いに——影響を、与え合い、始めたのだ。




「グランデルが……あんなに、強くなったんや。うちも……負けてられへん!」




藤原が——さらに——力を、伸ばす。




「藤原さんが、頑張ってる……! 僕たちも……!」




森川たち、虫人族も——奮起する。





覚醒が——覚醒を——呼ぶ。




仲間たちが——互いに——高め合い——皆が——どんどん——強くなっていく。





「これは……"覚醒の、連鎖"、だ……!」




誠は——目を、輝かせた。




「僕が……最初の、きっかけを、作れば……あとは……皆が……互いに、高め合って……どこまでも……強くなっていく……!」






「田中」




アルフレートが——静かに、言った。




「お前の、力は……ますます……"繋がり"、の、本質を……体現しているな」



「え?」




「一人を……覚醒させる。すると……その、覚醒が……周りに、伝わり……皆が……高め合う」




アルフレートは——静かに、続けた。




「これは……まさに……"人と、人との、繋がり"、が……力を、生み出す……その、ものだ」





誠は——静かに、頷いた。




「そうですね。僕、一人の、力じゃ、ない。皆が……互いに、繋がって……高め合ってる」




「これが……本当の……"繋がり"、の、力なのかもしれません」






だが——誠は——同時に——冷静さも——失わなかった。




「でも……油断は、できない。皆が、強くなっても……敵の、数は……まだ、圧倒的だ」




誠は——空を——見上げた。




「一日に……八十、倒しても……敵は……まだ……補充してくる」





「そうだな」




アルフレートも——頷いた。




「覚醒で……戦況は……好転した。だが……まだ……"決定打"、には……足りん」





誠は——考えた。




「覚醒の、力を……もっと……効果的に、使う、方法……。あるいは……皆の、覚醒した、力を……一つに、束ねる、方法……」




「それが……見つかれば……」





まだ——勝利への——道は——見えない。




だが——覚醒によって——確かに——反撃の、力は——大きく——育ち始めていた。





その夜、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「覚醒による、強化が……戦況を、変え始めた。一日に、八十、倒せるように、なった。覚醒前の、倍以上だ。それに……気づいた。覚醒は、一度きりじゃ、ない。覚醒した力を、使い続けることで、さらに、成長していく。しかも……覚醒した、仲間たちが、互いに、影響し合って……"グランデルに、負けてられへん"、って、皆が、どんどん、強くなっていく。"覚醒の、連鎖"、だ。僕が、最初の、きっかけを、作れば……あとは、皆が、高め合って、どこまでも、強くなる。アルフレート様が、"これは、人と、人との、繋がりが、力を、生み出す、そのものだ"、って。そうだ。僕、一人の力じゃ、ない。皆が、繋がって、高め合ってる。でも……まだ、油断は、できない。敵の数は、圧倒的。決定打には、足りない。皆の、覚醒した力を、一つに、束ねる、方法が……見つかれば。じいちゃん……もう少しなんだ」



窓の外——裂けた、空と——二つの、月。



まだこの時の誠は知らない。この、"覚醒の、連鎖"、が——やがて……皆の、力を、一つに、束ねた、時……敵の、"数"、すら……超える……途方もない、力に、なることを。


そして——それを、束ねる、方法こそが……この、戦いの……最後の、鍵で、あることも——今はまだ、知る由もなかった。

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