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英雄は世界を救う。でも、世界を住みやすくするのは八百屋でした ~勇者も魔王も悪の組織も常連です~  作者: 伝説の男前
開戦

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第160話「長い夜の、始まり」

こうして——開戦から——多くのことが——分かってきた。



誠は——皆を、集め——これまでに、判明したことを——整理した。




「みんな。ここまでで……分かったことを……まとめておこう」




桜庭が——大きな、板に——書き出していった。





一つ。敵は——天災では、なく——意志を、持つ、"敵"、である。




二つ。敵の、数は——数万、いや——数十万に、及ぶ。




三つ。敵には——"層"、と——"役割分担"、が、ある。




四つ。敵の、奥には——全体を、統べる、"中枢"、が——あるかもしれない。




五つ。レールガンは——敵に、効く。だが——数が、足りず——敵は、高度を、上げて、逃げる。




六つ。スライム族の——"鏡"、で——敵の、光を——跳ね返せる、かもしれない。




七つ。龍族、鬼族、虫人族、忍者、傭兵団——それぞれの、力を——組み合わせる、"連携"、が——見えてきた。





「そして……最後に」




誠は——静かに、言った。




「まだ……分からないこと」





一つ。敵の——本当の、"目的"。なぜ——この、世界を、焼くのか。




二つ。敵に——抗う、鍵——"ガン"、の……正体。





「この、二つが……まだ、謎のままだ」




誠は——皆を、見渡した。




「でも……ここまで、分かっただけでも……大きな、前進だ」






アルフレートが——静かに、口を、開いた。




「田中。一つ……皆に……伝えておくべきことが、ある」



「なんですか」




「この、戦いは……長くなる」





一同が——静かに——アルフレートを、見た。




「敵は……数十万。対して……我々の、反撃の、手段は……まだ、揃っていない」




アルフレートは——静かに、続けた。




「短期決戦は……望めん。これは……長く……過酷な……"持久戦"、に、なる」





その、言葉に——皆の、顔が——引き締まった。




「長く……過酷な……戦い……」





「覚悟が……必要だ」




アルフレートは——皆を、見渡した。




「焦って……無理を、すれば……崩れる。じっくりと……腰を、据えて……戦い抜く……覚悟が」





誠は——アルフレートの、言葉を——静かに、受け止めた。




そして——皆に、向かって——口を、開いた。




「みんな」




誠の、声は——静かで——しかし——確かな、力が、こもっていた。




「これから……長い、戦いに、なる。辛いことも……たくさん、あると思う」





「でも……僕たちには……"繋がり"、がある」




誠は——集まった、仲間たちを——見渡した。




龍。鬼。スライム。虫人。忍者。傭兵。魔法使い。学者。そして——勇者。




「一人じゃ……とても、勝てない、相手だ。でも……皆で、力を、合わせれば……きっと……道は、開ける」





「じいちゃんが……いつも、言ってた。"地味なことを……丁寧に、飽きずに、続けろ"、って」




誠は——静かに、続けた。




「僕たちも……焦らず……一つ、一つ……できることを、続けよう。反射の、練習も。連携の、訓練も。"ガン"、探しも」




「地道に……続けていけば……必ず……勝機は、見えてくる」





その、言葉に——皆は——静かに——頷いた。




「おう! 田中の、言う通りや!」



「長丁場……上等だ! やってやるぜ!」



「我が、闇の、力……尽きるまで、貸そう」



「田中くんと、一緒なら……頑張れる」





バラバラだった、者たちが——一つの、覚悟で——結ばれていく。




長く——過酷な——戦いの、始まり。




だが——彼らは——もう——一人では、なかった。





「よし……! 始めよう! 反撃への……長い、戦いを!」




誠の、号令に——仲間たちは——力強く——応えた。






裂けた、空の下。




無数の、敵を——前に。




小さな——けれど——確かに、繋がった——者たちの、戦いが——今——本当に——始まろうとしていた。





その夜、誠は、祖父のノートに、こう書き加えた。


「開戦から、分かったことを、整理した。敵は、意志を持つ、敵。数十万。層と、役割分担が、ある。奥に、中枢が、あるかもしれない。レールガンは、効くけど、数が、足りない。スライムの、鏡で、跳ね返せるかも。皆の、連携も、見えてきた。でも……まだ、分からないことも、ある。敵の、本当の、目的。そして……"ガン"、の、正体。アルフレート様が、"この戦いは、長くなる。過酷な、持久戦だ。覚悟が、必要だ"、って。だから、僕は、皆に、言った。"長い戦いだけど、僕たちには、繋がりがある。焦らず、一つ一つ、地道に、続けよう。必ず、勝機は、見えてくる"、って。皆、頷いてくれた。バラバラだった、皆が、一つの、覚悟で、結ばれた。じいちゃん……長い、戦いが、始まる。でも……僕たちは、もう、一人じゃない。地味なことを、丁寧に、続けて……必ず、この世界を、守り抜くよ」



窓の外——裂けた、空と——無数の、敵。



その、下で——小さな、灯りが——寄り添うように——灯っていた。



まだこの時の誠は知らない。この、"長い、夜"、の、果てに——どんな、真実が……そして、どんな、決着が……待っているのかを。


そして——彼らが、地道に、積み重ねていく、"繋がり"、が——やがて……世界を、救う……大きな、力に、なることも——今はまだ、知る由もなかった。




——開戦の、混乱が、過ぎ。



——長く、過酷な、"防衛戦"、が……今、始まる。



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