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くぅき  作者: ジョウビタキ子


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30/36

真上の存在


公共交通機関。

この漢字6文字と縁ができたのはつい最近ですね。


田舎なので、都会ほど便性ではないのですが、お金を払うと目的地の近くまで運んでくれるので、私にとってはありがたいシステムです。


乗り込んでしまえば、何も喋らずに大人しくしている座る時間がやってきます。


スマホを触るのも良いですが、酔うか酔わないか五分五分なので、外に目を向けることが多いですね。


目的もなく斜め前を見続ける時間は、普段じっくり見られない街並みが勝手に流れ込んでくるので、意外と暇はしません。



黒い日傘


首にタオル


赤い顔で自転車


白い車


黒い車


赤い車


螺旋階段


雑草


街路樹


パーキング


売られている家


豪邸


信号


リュックサック


学生さん


お年寄り


帽子


お仕事の人


キャリーケース


電柱


電線


川


橋


ビル


窓


室外機


薄水の空


立ち上がりはじめた入道雲


遠くでゆらめく地面










ああ


外が今日も白い


目的地につきますが


出たくないです


絶対に暑い


暑くないわけがない


どうして空気が白く見えるのでしょうかね


あの薄いすりガラスを貼り付けたような遠くに見える白さが


うんざりするほどの暑さを見せつけてくるようで


つい目線を下げてしまいます


慌ててさした日傘の影にこじんまりと収まって


日陰を求めて歩く時


一瞬上げた視線に入ってくる眩しいほどの明るい世界に


頭上の存在の大きさを再認識させられますね

























汗が止まらない



























降参します


参りました


たまには雲に隠れて休んでください


毎日ギンギラしなくても


あなたの存在は忘れませんから


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