真上の存在
公共交通機関。
この漢字6文字と縁ができたのはつい最近ですね。
田舎なので、都会ほど便性ではないのですが、お金を払うと目的地の近くまで運んでくれるので、私にとってはありがたいシステムです。
乗り込んでしまえば、何も喋らずに大人しくしている座る時間がやってきます。
スマホを触るのも良いですが、酔うか酔わないか五分五分なので、外に目を向けることが多いですね。
目的もなく斜め前を見続ける時間は、普段じっくり見られない街並みが勝手に流れ込んでくるので、意外と暇はしません。
黒い日傘
首にタオル
赤い顔で自転車
白い車
黒い車
赤い車
螺旋階段
雑草
街路樹
パーキング
売られている家
豪邸
信号
リュックサック
学生さん
お年寄り
帽子
お仕事の人
キャリーケース
電柱
電線
川
橋
ビル
窓
室外機
薄水の空
立ち上がりはじめた入道雲
遠くでゆらめく地面
ああ
外が今日も白い
目的地につきますが
出たくないです
絶対に暑い
暑くないわけがない
どうして空気が白く見えるのでしょうかね
あの薄いすりガラスを貼り付けたような遠くに見える白さが
うんざりするほどの暑さを見せつけてくるようで
つい目線を下げてしまいます
慌ててさした日傘の影にこじんまりと収まって
日陰を求めて歩く時
一瞬上げた視線に入ってくる眩しいほどの明るい世界に
頭上の存在の大きさを再認識させられますね
汗が止まらない
降参します
参りました
たまには雲に隠れて休んでください
毎日ギンギラしなくても
あなたの存在は忘れませんから




