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くぅき  作者: ジョウビタキ子


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29/29

4時30分


一度目が覚める時間が


大体4時30分です


スマホに手を伸ばし


ぐぅーっと一度体を伸ばすと


その動きに反応して


待っていたとばかりに


ドタリっと寝床から起き出してきた獣様が


窓を開けろ、と先導しようとしています


すぐに行かなければ


『んなぉーーー』


と、お叱りが飛んでくるので


のそりと体を起こし


足を床につけて


ゆっくり ゆっくり


獣様の後をついていきます


とことことことこ


ぺた ぺた ぺた


ここですかね?


はいはい


シャーっとカーテンを開けて


カチッと鍵を外して


窓を開けて


20秒ほど待ちます


一つ目の窓のチェックが終わったので


二つ目の窓へ


ここでも20秒ほど待ちます


そして最後の窓へ


最後の窓は小窓なので


獣様はそこで長く寝そべります


森に面している小窓は


囀り始めた小鳥の声が良く聞こえて


最高の早朝スポットらしいです


窓の外を見つめたまま


尻尾を揺らし


床に打ちつけて


あっちへいけ


そっとしておいてと


無言の主張が飛んできます


そうですか


満足ですか


良かったです、と


心の中で呟いて


開けた窓をまた閉め直していきます


ここで


外がうっすら明るんでいるのを見ると


このまま散歩に行くのか


それとも布団へ戻るのか


究極の2択が私の頭の中で札を上げてきます


今日は


15分転がって


散歩へ行きました


けれど


転がった15分が良くなかったですね


その15分がなければ


朝日に照らされずに散歩ができたのに…


布団の謎の吸引力に


抗えない事の方が多いです


それもまた


心地がいいのですけれど


もう少し


獣様のように


シャキッと起きてみたいものですね


らんらんと見開いている


ビー玉のような綺麗な目が


あなたの健康を物語っています


今日も元気でいてくれてありがとう


でもね獣様


たまには


寝坊してくれても


いいんですよ?


ええ


本当に


全然大丈夫です


なんたって


4時30分ですから


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