第3話 十話まで脳汁を出してもらおう ~読者と作者の信頼関係を築くために~
ここまで、読者の脳から気持ちいい成分――いわゆる「脳汁」をドパドパと出してもらうための書き方を説明してきました。
すると、きっとみなさんはこんな素朴な疑問を抱くはずです。
「じゃあ、いったい何話までこのテンションで続ければいいの?」
短編小説であれば、そこまで悩む必要はありません。一話完結ですから、その話の中で綺麗に物語を締めくくればいいだけです。
しかし、これが長編小説となると話は別です。悩みますよね。
前話で、無理やりなクリフハンガー――続きが気になって仕方がないような、絶望的な引きで終わらせる手法――は、現代のWeb小説において危険であると書きました。
ですが、物書きとしては、やっぱりクリフハンガーで読者をドキドキさせたいという欲求があるのも事実です。
そこで重要になるのが、読者と作者とのあいだに築かれる「信頼関係」です。
読者さんが、
『あっ、この作者さんは、最後には必ず気持ちよくしてくれる!』
と確信を持ってくれるようになれば、クリフハンガーを使っても離脱される心配はぐっと減ります。
では、どうやってその信頼を勝ち取るのでしょうか。
まず、第一話が面白ければ、読者は第三話まで読んでくれます。
三話まで読んで、さらに面白ければ、五話まで読んでくれるでしょう。
そして五話まで読んで満足できれば、十話までしっかりとついてきてくれます。
そうして十話まで読まれると、読者のなかで「この作者なら次も大丈夫だ」という信頼関係がしっかりと芽生えるのです。
ですので、十話までは先ほど説明したサイクル――
① 問題が起こる
② 解決する
③ 報酬で気持ちよくなる
という構成を、愚直なまでに続けてあげてください。
読者の期待を裏切らず、毎回しっかりと脳汁を出させてあげること。
それを十話まで徹底するだけで、物語を最終話まで楽しんでくれる読者が、確実に増えていくはずですよ!
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




