3₋6.
やっとラナに本当の気持ちを伝えることができた。
ラナが俺のことをどういうふうに思っているのかはわからない。
でも、嫌われてはいないようだ。
もう一度結婚式がしたいというと嬉しそうに笑ってくれた。
頬を薄く染めたその顔があまりにも可愛らしい。
その笑顔が俺に向けられたものだという事実が何よりも嬉しい。
「私、旦那様のこともっと知りたいです。旦那様の好きなことも、苦手なことも」
「俺のこと、か…。そうだな、俺は体を動かすのが好きだ。馬に乗っている時間はとても楽しいと思う」
「馬!私も領地にいた頃は何回か乗らせてもらったのです!私、旦那様の馬を見せていただきたいです!」
「そうだな。しばらくは休暇だ、一緒に馬に乗ってみないか?」
「いいのですか!?楽しみです!」
「それに、ラナはうさぎが好きなのだろう?うさぎ小屋にも行かないか?」
「はい!うさぎ小屋は奥様のために建てられたのですよね!さすが旦那さ…はわわわわっそれはつまり私のためということでよろしいのでしょうかっ!?」
「そうだ。ラナのためのうさぎたちとうさぎ小屋だ」
「う、嬉しすぎます…可愛いもふもふさんたちが私のために…!あ、あの旦那様。ひとつお願いをしてもよろしいでしょうか…?」
「なんだ?」
「わ、私、猫とも暮らしてみたいのです…」
「じゃあ明日にでも商人を家に呼ぼう」
「旦那様」
「ん?」
「かっこよすぎます…」
そう言ってラナは顔をそむけてしまった。
赤くなった耳がラナの心を体現しているようだ。
この前執事が渡してきた”かっこいい男になるために”という本に書いてある内容を真似してみたのだが、効果が出ているようだ。
どこから持ってきたのかわからないので不安だったのだが、うちの使用人の目に狂いはないらしい。
だがこれではだめだなと思う。
俺はありのままの自分を好きになってほしいから。
だが、恥じらうラナを見ていると、自分をよく見せたいと思ってしまう。
矛盾するこの気持ちはきっといつまでも消えないのだろう。




