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オスカーから話を聞いた後、しばらくしてから、ナンムとリースが戻ってきた。


「坊ちゃん、とりあえず他の部屋も確認してきたっすよ」


「え!?最初に行った部屋だけじゃなくて、全部?!」


私はびっくりして立ち上がった。ナンムは当然だ、という表情をしていた。


「まぁ、その坊主がいた部屋は半分ぐらいの機材が崩壊しちまったんで、広さぐらいしか見れなかったっすけど、あとの部屋も大体おんなじだったんで、スケッチしただけっす。……あ、ゴミを取る部屋からも使い切った魔法石がちょっとあったんで、持って帰ってきたっすよ」


ナンムはそう言うと、隣に立っていたリースに視線を移した。


「 私のアイテムボックスに収納しております。数は200個程度でございます」


「そっか……。じゃあ、これからどうしようか?オスカーのカードの再発行もしたいし、身だしなみも整えてあげたいよね……。あと、実験も!」


私が考えている間、シリウスがリースたちに現状を報告してくれた。オスカーはどうしたらいいか分からず、私の腕をつかみながら、視線をいろいろな方向に向けていた。


「……では、シリウスとこの子が先に宿に帰り、身支度を整えたらどうだ?オシリス様とナンムはここで実験をする。……それだけ汚れていれば、風呂にも時間がかかるだろう。服の用意も必要となれば、かなりの時間がかかるから良いと思うんだが?」


「……そうだな。今日はオスカーの身なりを整え、明日の朝一でヴェルンに行く。馬を休まず走らせれば5時間もかからず着く……。1日だけ不在となるが、問題はないか?」


「あぁ、問題はない。……オシリス様、今後の予定ですが」


「うん、話は聞いてたから、大丈夫!ナンムとオスカーもいいよね?」


私の問いに2人は頷いてくれたが、オスカーは少し困惑している表情だったので、どうした?と考えていたら、一番大切なことを忘れていた。


「あ!紹介がまだだったね! えっと、この人はシリウス。えっと、剣を持っているのがリース。そして、ナンムだよ。リース、ナンム、この子はオスカー。これからよろしくね」


私の紹介に全員頷いてくれた。


「じゃあ、早速シリウスとオスカーは宿に戻って、身支度を整えてくれる?あ!髪の毛は私が整えるから、髪の毛を切る道具を用意していてほしいな。あ、あと宿のお金か……。私がお母様に貰って、持って来たお小遣いで、足りるかな?もし無理だったら、お金を貸してほしいんだけど……」


情けない話、行く前にお母様から一応お小遣いを貰ったのだが、いくら貰ったか知らないのと、イマイチこの世界の物価が分からないんだよね……。


「問題なく支払うことができますので、ご安心ください。……では、オスカー、一緒に宿に行くぞ」


シリウスの言葉にオスカーは小さく頷くと、そっと私の腕から手を離した。その姿がとても寂しそうに感じた。


「オスカー!またあとでね!」


私が明るく言うと、少しだけ口角が上がり、頷いてくれた。その後は、シリウスの後ろをゆっくりとついて行った。



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