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教えてくれる?

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オスカーの手をひいて、建物の外に出ると、オスカーの状態が、あまりにもひどいことがわかった。髪の毛は洗っていないのか、ギシギシの埃まみれの伸び放題で前髪は鼻の下あたり、後ろの髪は腰あたりまであった。体もガリガリで、風が強く吹けば飛んでいくのではないかと思うほどだった。


建物の外にあった大きな流木の上にオスカーを座らせ、私はその隣に座った。


「髪の毛は、宿に戻ってから整えてあげる。……それじゃあ、オスカー。どうしてここに1人でいたのか教えてくれる?」


私がそう聞くと、オスカーは少し体を震わせたが、ゆっくり話した。


「……僕の両親は、冒険者だった。ランクはBで、両親と僕の3人は旅をしてた。……ただ、2年ぐらい前に、両親がダンジョンに行って、僕はいつもと同じで宿で待っていたんだ。……でも、帰ってくるって約束した日になっても、帰ってこなくて……。ギルドには入れないから、ギルドの外で他の冒険者に確認してもらったら、ダンジョンで死んだ。って言われて……。旅をしていたから、家がなくて、親戚もいるか分からなくて……、宿もずっと泊まる訳にはいかなくて……。それで、両親の服とかを売りながら、野宿生活をしていたけど、売るものがなくなって。気がついたらここにいた……」


私はとてもたどたどしく話すオスカーの話を聞いて、鼻の奥がツンッとなるのを感じながら、泣いてはいけないと言い聞かせた。


「そうだったんだね……。ねぇ、オスカー。君は今何歳なの?」


「……たぶん、8歳?」


「カードはないのか?」


私たちが座っている流木の前に立っているシリウスの質問にオスカーは?と顔をしたが、少し考えてから「あ」という声を出した。


「母さんが持ってた……」


「……紛失したということか。再発行に時間がかかるが、できないわけではない。……オシリス様、私が紛失届などの対応をしてもよろしいでしょうか?」


「うん!もちろん! カードの再発行に必要なものってある?」


「そうですね……。本人がいれば問題はなかったと思います。リースが戻り次第、今後のことを決めてもよろしいでしょうか?」


「そうだね、そうしようか。じゃあ、オスカー。君はこれからどうしたい?」


私の言葉に不思議そうに首をコテンと傾げた。


「例えば、このままここで生活をするか、私が住んでいる屋敷で一緒に生活をするか……。あとは、10歳になるまでは近くの宿に下宿して、独り立ちするか。どれがいい?……いま、答えが出なくてもいいよ。私たちはあと、2週間ぐらいここにいるから、どうs「一緒が良い」……え?」


「一緒が良い!もう1人はいやだ!」


オスカーは私の声を遮って、縋るように私の左腕を握り、涙を堪えながら訴えてきた。


「ずっと、ずっと1人で、寂しくて、怖くて……。だから一緒が良い。一緒に行きたい。僕を、連れて行ってください……」


「……わかった。一緒に私の屋敷に帰ろう。シリウス、お母様に報告してくれる?」


「承知しました」


シリウスの返事を聞いて、私はただただ泣いているオスカーの背中を撫でることしかできなかった。


寄り添うことはできるかな?

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