適正と属性の違いって何?
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宿に帰り、用意されていた食事を食べ、各々がお風呂に入ったり自由時間にしていたが、シリウスとリースは私の護衛だから、寝ているとき以外はできるだけ一緒にいてほしいと言われたので中央の談話室にいた。あ、ナンムは部屋に籠っているよ。
「そうだ……」
一人掛けのソファに座りながら、セレ工場で握って、なぜか復活した魔法石を手の中でコロコロ転がしていた時、ふと気になったことをシリウス達に聞いた。
「さっき、セレ工場でシリウスが言っていた属性ってなに?」
報告書を書いていたシリウスが顔を上げ、少し考えてから説明をしてくれた。
「そうですね……。魔法の種類として5大元素については、もうお聞きになられましたか?」
「うん!火・水・地・風・木の魔法の種類だよね?」
「そうでございます。これは魔力を持つものが基本的には1つ保有しております。属性は5大元素とは、また違うものです。例えば、ナンム。彼は聞いたところ風を保有しており、それとは別に付与魔術ができます。それが属性となります。私は、水・木を保有しており、私の属性は探知となります」
「探知?」
「例えば、この街にモンスターが出た時には、どこに出たか瞬時にわかることができます」
「へぇ!それはモンスターだけ?」
「まさか!オシリス様が行方不明になったとしても探し出すことができますよ」
「すごーい!リースは?」
カーペットに座り圏の手入れをしているリースに聞くと、剣を床に置いた。
「私の属性は剣圧でございます」
「剣圧?」
「剣を振っただけで、空気の圧力や私から出る闘気が衝撃波になって飛ぶのです。今の私では強大な岩を割るぐらいとなりますが、いずれは城壁を裂くほどのものになりますよ」
「おぉ、すごいね……。あれ?10歳になったらする適応診断っていうのは何?」
「あぁ、適応診断はその者が進む道を示すものでございますよ」
「進む道?」
「たとえば、マールス様、アレース様が通われている学園に入学する際にする適応試験は貴族であれば、魔術学科・武術学科・医術学科という3つの中から、適応診断で決めるのです。一般家庭であれば、商科学科・養成学科のほかにも、料理学科・音楽学科・農業学科・建築学科・漁業学科など様々にございます。適応診断は数ある中でどの道がその者にとって良い道なのかを確認するのです」
「……それって、たとえば農業学科に行きたい!って思っていても、適応試験で魔術学科って決まったら、魔術学科にしか行けないの?」
「そうでございます。……ただ、一般家庭の子で家が農業で継がねばならない者が、他の学科になった時は、その学科で農業に関連する道を己で模索せねばなりません」
「じゃあ、その適応診断は絶対なんだね……」
私がすごい嫌だなぁと思っていると、それを察してかリースが声をかけてくれた。
「……我が家は代々騎士をしておりますが、弟は医術学科になった時、医術の力を使って騎士になると言い、現在はアンデットメインの討伐をしておりますよ」
「えぇ?!医術の力ってそんなのがあるの?」
「弟は、希少な光属性なのです。本来であれば、騎士ではなく医者などになるのですが、あいつは1つの場所にジッとできないやつなので、今は国から依頼を受け討伐をしていますよ」
「へぇ、そんなことができるんだね……」
決められた適正から、自分がしたいことを見つけるのは、すごく大変なことだよね。
「じゃあ、適正は10歳の誕生日に診断して、属性は?いつわかるの?」
「属性は瞳の色によって、違います。下位の瞳の色は魔力が少ないので、4歳に確認し、中位は5歳、高位は6歳か7歳でございます。王族がもつ金色は8歳となります。バイオレットの瞳を持つオシリス様については、いつが良いというのは明確に分かっていないのです。なので、お父上が確認された年、10歳のお誕生日の際に確認をする予定でございますよ」
「へぇ……。楽しみだなぁ!」
属性と適正って複雑すぎない?




