たくさんあったんだね……
良ければ評価をお願いいたします!
魔法石の残骸を集めるのに約1時間ぐらいかかった。
「どれぐらいの魔法石の残骸があったの?」
「そうですね……。私が持ってきたマジックバックは10個。そのうち8個は満杯になりましたから、大小合わせて8万個程あるかと思います。リースや私はアイテムボックスに収納しておりますので、単純に計算しますと……、14,5万個ほどあったかと思いますよ」
シリウスはナンムからアイテムバックを預かり、自分のアイテムボックスに入れていた。
「へぇー、全部火の魔法石?」
「引き出しから出したものはそうかと思いますが、あの違う部屋に輸送する物からも取れましたので、他にもあるかもしれませんね」
「そっか。……ナンム!この部屋はどうするの?」
疲れて地べたに座り込んでいたナンムに声をかけると、疲れ切った顔をしてこちらを見た。
「あー、この部屋は……、あ!膜を張るのが良いっすね。ちょうど、ろ過した海水が入ってくる装備があるんで、それを使ったら、必要な工事はここを防水にするのと、膜を張るのと、状況を確認するようの部屋か窓を作れば良いだけっすからね」
「結構あるんだね……」
「でも一番大変なのは海水を引き込む作業だと思うっすよ」
ナンムはそう言うとまたアイテムボックスから羊皮紙とペン、インクを取り出し図を描き始めた。
「残りの部屋はいくつあるの?」
「奥方様からお預かりした見取り図によりますと、セレからゴミを取る部屋、袋詰めする部屋、働いていた者の休憩所と会議室、在庫を保管する部屋となっております」
リースがシリウスから預かっていた羊皮紙……、見取り図を見ながら教えてくれた。
「そっか、後必要なのが、蒸発させる部屋、洗浄する部屋、乾燥させる部屋、袋詰めする部屋、在庫置き場だね……。その他にも休憩室とか会議室、更衣室に、来客用の部屋も必要だから、今ある部屋数だけだと足りないかも?」
私は顎に手を添え考えていると、ナンムがこちらを見た。
「ここはセレを作るための工場にして、会議室とかは別に建てても良いんじゃないっすか?」
「別棟を建てるの?」
「小さい休憩室とかは必要かも知んないっすけど、在庫室とかは他にあった方が、ここが何らかの理由で崩壊したとしても、在庫があれば再建築のための資金とかになったりしないっすか?」
「あー、確かに。まぁ、そんなこと起きないように注意しないとね」
私の言葉に全員が頷いた。
「オシリス様、そろそろ宿に戻る時間となりますが、いかがいたしましょうか?」
「え!?まだ、全部見てないのに!……仕方ないね、明日は朝一でここに来て確認しよっか」
「承知いたしました」
リースはそう言うとまた先頭に立ち、来る時と同様の配列で来た道を戻って行った。
工場の外に出ると、外はすっかり暗くなっていた。
「うわー!夜の海は綺麗だけど、少し怖いね!」
「そうでございますね……。さぁ、宿に戻りましょう。本日の記録なども書かねばなりませんし……」
ーーーガサッーーー
シリウスの言葉に頷き、宿に戻ろうとした時、ふと工場を見ると何かが隠れたように見えた。
「ん?」
私は気になって様子を伺ったが、シリウスたちが不思議そうな顔をしたので首を振り、宿へと戻って行った。
夜の海って、神秘的で少し怖いよね。




