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えぇ!?

よければぜひ評価をお願いします!

ナンムが書き終わると、来た道を戻り、次の部屋へと向かうために、もう一度正面玄関へ向かった。


「この通路も改善したいね」


「そうっすね。戻って違う場所に行くのは、時間の無駄っすからね。通路にある壁で壊してもいい壁は壊して、看板とか付けたら迷うことはないっすかね」


「そうだね。それに複雑になれば、建物内の地図を掲示したらいいんじゃないかな?」


「あぁー、良いっすねそれ」


そんな話をしながら、正面玄関へ戻り、先ほど入った扉の隣にあった扉に入った。


「この先は海水を沸騰させる部屋がございます」


「沸騰……魔法石がたくさん使われていた場所?」


「そうでございます」


リースの言葉に頷きながら、進むと段差が少し高い階段があり、それを上りきると、扉があった。扉の中に入ると左側の壁に先ほどの部屋よりは小さいが、丸い穴が複数あり、その近くには取り外しができそうなパイプみたいなのがあった。部屋の広さはとても広く、一面鉄でできたテーブルと、足元には何かを入れるための引き出しが数えきれないほどあった。そして右側には、どこかに持って行くようなのか、ベルトコンベヤーのような機械がおいてあり、違う部屋へと繋がっているようだった。


「うわぁ、錆びてるっすね……」


「この引き出しに魔法石が入ってたのかな?」


私はそういって、近くにあった引き出しを引っ張ると中には半透明な石が大量に入っていた。


「うわぁ!なにこれ?」


「これは、使い終わった魔法石ですね」


「……これは再利用しないの?」


私の言葉にシリウスは首を振った。


「魔法石は一度使い切ると、二度と使うことができないのです。もともと、魔法石は自然のものですからその役目を終えると、このような石になるのです。昨今はこの石の使い方について研究がされているようですが、これといった成果は出ていないと聞いております」


「ふぅん、そうなんだ。……じゃあ、触っても大丈夫?」


「もちろんでございます」


私はシリウスに許可をもらったので、なんとなく目に入った手のひらサイズの石を持った。


「これをアクセサリーにしたらかわいいのかな?」


「どうでしょうか。ご婦人方が気に入れば、そのような使い道もあるかと思いますが……」


だよねぇ。と思いながら、石をぎゅっと握り硬さを確かめた時だった!


急に手元が光ったと思い、慌てて手を広げると半透明だった石が美しい深紅色に変ったのだ!


「えっ!?なにこれ!?」


「なっ!オ、オシリス様!いったい何を?!」


「えぇ、どういうことっすか?!」


「魔法石に力が戻った?!」


全員で慌てふためいたが、私がジッと魔法石を見つめていると、シリウスがすごい勢いで話し出した。


「……これは、オシリス様がバイオレットの瞳を持っているからできたのか?となると、その力の源はオシリス様の魔力。……だが、カストル様が生前実験と称して試された時には、結果は何も出なかったと、隊長に聞いたことがある……。となると、オシリス様が持つ固有の魔法があるということか?それも火の魔法石だけなのか?他の属性の魔法石ではできるか確認する必要がある。……だが、これが世に知れ渡れば、オシリス様の身が危ないかもしれない。しかし、もし他の属性の魔法石も力を戻すことができるのであれば、かなりの数を保有することができる。その魔法石を販売することで、収益がえられるとなれば……。いやその前に、隊長に報告し属性を確認するべきだ。オシリス様はバイオレットの瞳を持っているが故に、魔力のコントロールなどが難しく、体がある程度成長するまでは属性の確認はしないとのことだったが……。私と隊長の2人で結解を構築すれば被害は最小限になるのでは……。いや、奥方様の光魔法でさらに強固にできれば……」


「シ、シリウス?」


「オシリス様!!」


「は、はい!」


シリウスはすごい速さで私の両肩を掴んだと思ったら、すごい剣幕でしゃべりだした。


「今回のことは内密に動かなければなりません。決して誰にも口外してはいけません。今起きたことは、この世界の歴史を覆すことになる可能性がございます。奥方様がおられるお屋敷に戻るまで、決して人前で力を失った魔法石を持ってはいけません!良いですね!?」


「う、うん!そうするよ!」


私が首を何度も縦に振るのを確認したら、ばっ!と後ろを見てナンムとリースにもすごい怖い顔で言った。


「ナンム!リース!あなたたちもです!決して口外せぬように!」


「うっす!/無論だ」


ナンムとリースの返答に満足したシリウスはうんうん。と頷いた。


「では、今からすることはただ一つ」


「ん?」


「リース、ナンム。ここにある魔法石の残骸を全て持って帰ります!私のアイテムボックスとリースのアイテムボックスに入れます!それ以外は、このマジックバックたちに入れますよ!さあ、早く!」


シリウスの鬼気迫る物言いに、ナンムは怯えながらシリウスがアイテムボックスから出したボストンバック型のマジックバックを預かると、その場をすぐに離れ、引き出しを出しては魔法石をマジックバックに入れると言う作業を繰り替えした。リースもリースで自分のアイテムボックスに魔法石をじゃんじゃんいれ、シリウスに至っては、鼻歌を歌いながらアイテムボックスに入れていた。


(これ、はたから見たら、魔法石泥棒?でも何で、力が戻ったんだろう?ただ握っただけなんだけどな……?)


私は不思議な現象にただただ、理解できず首を傾げながらも、すごい勢いで魔法石の残骸を回収している3人を眺めた。


真顔かつ早口で話す人って少し怖いよね。

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