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穴の先へ!

よければ評価をお願いします!

私たちを乗せた出っ張りは、大きな穴の前まで来てやっと全貌がわかった。穴の大きさは直径約25メートルはある大きさで、先は全く光が入らない暗闇だった。その穴の中へずんずん進んでいくとさらに開けた場所が現れ、行き止まりになっていた。すると私たちが乗っている出っ張りはゆっくりと左へと進み、行き止まりの左側にそびえたっている大きな柱の上に到着した。


「なるほどっす。この先が海なんっすね。……となると、直進で海水を取り込んでたことになるっす。……ここまでは大体200メートルぐらいっすから、等間隔にろ過装置を置く方が良いっすね。となると、そのための装置を作る必要があると。それとゴミとかを逃がす場所も必要となると、かなりの工事になるっすね……」


「ねぇ、ナンム」


「はいっす」


「例えばなんだけど、この長い道の中にこうやって下り坂を作るのはどうかな?」


私は自分の腕を坂にして、手の平を入口、下げた肘を貯水する場所に向けて説明した。


「いや、そうすると、この穴を生かしきれないっすよ」


「じゃあ、この穴の半分から下り坂にして、ろ過したときに出たごみを、この穴の半分から下に集めることはできないかな? ろ過装置を設置する場所の下に、ごみだけを下層に落とすような仕組みを作って、ここにゴミが集まるようにするのはどうかな? たしか、防波堤を自動で動かせる仕組みを作ると言ってたでしょ?防波堤を下げているときに掃除したらどうかな?」


「あー、そうっすね。その装置を作るとなると、今ふさがってる穴の前に防波堤を作るっす。その時に、一定の場所で防波堤が下がるようにすれば、良いっすね。ただ、掃除は危ないっすから、さらに地下にごみを仕分ける部屋を作ったほうがよさそうっす。でかい石とかは建物作るとかで使えるかもしれないし、小さいごみとかは焼却する必要があるっすからね」


「なるほど、ごみも循環させて使えるものと、使えないものに分けるんだね。いいと思う!」


私がそう言うと、ナンムは手を前にかざしたかと思うと、空を切り、切った場所に手を入れたと思ったら、何もない場所から羊皮紙と羽ペンとインクを出した!


「えぇ!?何それ!?」


「うぉお!な、なんっすか?!」


「オシリス様、あれは空間魔法のアイテムボックスでございますよ」


「アイテムボックス?」


私の後ろにいたシリウスが教えてくれた。


「瞳の色が黄色のランクから魔力に合った大きさのアイテムボックスを持っております。私は赤色のランクですので、オシリス様のお部屋より二回り小さいぐらいの大きさを保有しております」


「へぇ!それは、私も使えるのかな?」


「もちろんでございます。バイオレットの瞳を持つオシリス様であれば、アイテムボックスの大きさは無限でございますよ」


「やった!早く魔力の練習がしたいな!」


「それでしたら、奥方様に私からお伝えしておきましょう」


シリウスの言葉にうなずくと、びっくりして固まっていたナンムに謝罪を言うと、ナンムは復活し羊皮紙に何かを書き始めた。


「何を書いてるの?」


「いま出たアイデアと、この場所の簡易な図面を書いてるんっすよ。これをもとに防波堤をどう作るか考えるっす」


「なるほど……。ちなみに、どれぐらいでできるの?」


「そうっすね……。イメージはできてるんで、仕組みを作るのに最低でも2日は欲しいっす」


「2日でいいんだ……」


「何か言ったっすか?」


「ううん!大丈夫!お願いするね!」


私の言葉にナンムは頷くと、再びペンを走らせた。



なんでそんなに早く作れるんだろう?

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