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さぁ、確認だ!

よければ評価をお願いします!

荷ほどきを終えて、早速セレ工場があった場所へ徒歩で向かった。



セレ工場は宿から徒歩15分ぐらいの場所にある、海岸の広い面積を使ったレンガ造りで、高さはおよそビル5階建て、横は大型バス10台分ぐらいの大きさで作られていた。だが、3年前に廃業となってからは人が出入りしておらず、あちこちが破損しており、今にも崩れそうだった。


「うわー、結構危ないね……」


「潮風で腐蝕が進んだんっすね。……しっかし、でかいっすねー」


ナンムは額に両手を添えて日差しを遮りながら、視線を高く上げたり、下げたり、横を向いたりしていた。


「この工場では、正面から見て左側に海水を入れ込むためのパイプがあり、その海水が最終的には右側にあるセレ庫へとつながっているそうです」


シリウスはどこから出したのか、羊皮紙を見ながら教えてくれた。


「では、私が先頭に立ちましょう。その後ろにオシリス様・ナンム、シリウスと続いてください」


「ん。わかった!」


私がそう言うとリースは頷き、ドアを開けてくれた。


正面入り口から入ると、そこはには簡易的なお店があった形跡が残っており、その奥に木でできた大きな壁にいくつかの扉があった。


「ここは、直営店があったようですね。この扉の一つ一つで行く通路が違うようですが、どこから行かれますか?」


「んー、ナンムどうする?」


「そうっすね。……やっぱり順を追って確認したいんで、海水を取り組む施設からお願いしたいっす」


ナンムの答えに、リースは頷くと正面から見て一番左端の扉へと向かった。そして扉を開けると、すぐに左に曲がるような通路になっていた。


「……行く前に、灯をともしておきましょう」


リースが先を確認した後に、腰についていたポシェットからこん棒ぐらいある棒を取り出し、ある部分を押すと光がついた。


「それはなに?」


「こちらですか?これは暗い場所を照らすための魔道具でございます。この通路の中はとても暗いので、これを頼りに進みたいと思います」


「あ、うん。わかった」


いや、それも気になるんだけど、その長さをどうやってその小さいポシェットから取り出した?と考えてはいたが、それを表情には出さず頷いた。


通路は人がすれ違えるぐらいの幅しかなく、足元はレンガの破片などが落ちていたり、壁には火を灯す魔道具があったのが分かる場所があった。ただ、天井は3メートルぐらいはあるんじゃないかと思うほど、高かった。また、通路も直進ではなく、何かに沿って作られているのか、うねうねと曲がりながら端へ向かった。






「この扉の先が、海水を貯めていた部屋となります」


入って10分ほどでやっと到着した。大きなレンガの壁に1つの木でできた扉があり、リースが扉を開け、中に入るとそこは、地下に向かってかなり大きな四角い穴が開いていた。私たちはそれを見下ろせる小さな、出っ張りのような場所に立った。


「なにこれ!?」


「……なるほどっす」


「え?」


ナンムは見てすぐこの部屋の構造を理解したのか、ふむふむと頷いていた。


「ナンム?」


「えっ、あっ! 坊ちゃん、あそこの壁にあるでっけぇ穴がわかるっすか?」


「穴?」


私は首をかしげながらナンムが指差した方向を凝視すると、薄暗くてよく見えないが、大きな穴が壁にあった。


「恐らくっすけど、あの穴から海水が入ってきて、この地下に続くでけぇ穴に貯めるようにしてるんすっよ。だから、こっちがわ……あぁ、あったっす!ほら、こっちの壁にはあの穴よりも10分の1ぐらいの穴が5,6個あるっす!あの穴から、沸騰させる部屋に行くんじゃないっすかね?」


ナンムがそう言いながらさっきとは反対の方向を指差すと、確かに小さな穴があった。


「3年前はどうやって海水を汲んでたんだろう?」


「たしか、地属性の魔力を持つものが、都度海水が入ってくる側の門を開閉していたと聞いております」


「じゃあ、今は地属性の魔法で海水が入ってこないようになっているの?」


「そうだと思いますよ。かすかにですが、魔力を感じますので……」


シリウスが大きな穴の方に視線をやり、少し目を凝らして確認していた。


「じゃあ、海水が入る場所に行かないと何もできないね」


「それもそうっすけど、これだけの海水を貯めるとなると、流れ込んでくる海水の勢いもかなりのもんっすね」


「たしかに……。でもこの量の海水からどれだけのセレが作れるのかな?」


「あー、どうなんっすかね?まぁ、それなりにとれるんじゃないっすか?」


「だといいんだけど……。リース、門を見たいんだけど、行く方法はあるかな?」


リースに聞くと、静かにうなずき、私たちが立っている出っ張りの一番端にあった不思議な石造に手を添えると、少しだけ石像が光ったと思うと、出っ張りが急に動き出した!


「うわぁ!」


私はびっくりして、とっさに近くにいたシリウスの腕をつかむと、シリウスはすぐに私を抱き寄せてくれた。


「大丈夫ですか、オシリス様」


「う、うん。……動くと思ってなかったから、びっくりした」


私がそう言うと、シリウスはリースに注意をしていたが、リースはそれを遮り私に謝罪していたので、「大丈夫だ」と伝えた。




腐食が進んだ場所って少し怖いよね。

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