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本当に穏やかだった?

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屋敷を出た馬車は一度街まで下りると、南にある門に向かって走った。


この街は、家の屋敷が高台にあるんだけど、それを軸として東西南北にある門へ大きな道が続いている。例えるなら、フランスにある凱旋門みたいな感じかな。……写真でしか見たことないけど。


東西南北にある門は、石造りになっており、騎士団の人たちが出入りの審査を行っているとのことだ。騎士団の人たちも24時間……じゃなくて26時間体制だそうだ。門番には最低でも騎士が1人と魔術師が1人立っている。ほかの人も緊急の時など対応できるように石造りの門の中に部屋を作っており、書類整理や仮眠スペース、食事がとれる部屋、トレーニングできる部屋、また怪しい人が来た時に使う尋問部屋や拘留できる部屋など完備されているそうだ。……欠点があるとすれば、音が反響するので罪人たちが来た時に、拘留部屋で騒がれたらとてもうるさいそうだ。1か月に最低でも1回はそういう状況になるんだって。


さっき教わったんだけど、ギルドに所属している人たちは、入領するのに手数料が要らないけど、ギルドに所属していない人は、最低でも銀貨5枚からになるらしい。ギルドに所属できない子供は不要らしいよ。でも昔、ギルドに所属できない年代の子供と嘘をついて、悪用した人たちがいるから、生まれた時にカード……マイナンバーカードみたいなのを作成するんだって。このカードは絶対に作らないといけないらしくて、作らなかった場合、両親ともに投獄されて最低でも2か月は監獄の中で生活をしなければならないそうだ。ただ、まれに母親1人で産み、その母親が出産の際に命を落とした場合は、その取り上げた時にそばにいた助産師や家族が登録しなければならい。とも決まっているんだって。これもルールを破った場合は、同じような罰則がある。それに、10歳になったらほとんどの人がギルドのどこかには登録するそうなので、入領の際の手数料はギルドに登録しているという証明のカードを忘れた人が罰として支払うらしい。


門を出た後は、簡易的に整備された車道をひたすら進み、4日目の夕方にヴェルンに到着した。


この4日間はリースやシリウス曰く特に問題なく(途中で大量繁殖したスライムに遭遇したり、馬車の車輪が外れたり、食事中にゴブリン3匹と遭遇したりとかハプニングがあったと思うけど……)穏やかにヴェルンに到着したそうだ。


(ナンムは、「穏やかじゃないっす!」と騒いでいたけど……。)




「さぁ、オシリス様。ここが本日泊まる宿屋でございますよ」


シリウスにそう言われ、馬車を降りると、そこは日本で言うコテージのような建物だった。


「この建物はベテルギウス家が保有しており、ベテルギウス家の方が使われていないときは、管理人が管理しております」


「そうなんだ。じゃあ管理人さんに挨拶しなきゃね」


「承知いたしました。本日は夕食時に来られると聞いておりますので、その際にご案内いたします」


「わかった。じゃあ皆、一度部屋で休憩をしようか」


私がそう言うと、ナンムは思いっきり首を縦に振り、シリウスとリースは軽く頷くだけだった。



価値観の違いってこんな時もあるのかな?

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