行く準備をしよう!
よければ、評価をお願いいたします!
ナンムたちと別れたあと、私はお母様にセレを購入して欲しいことを依頼した。最初はお母様も困った顔をしていたが、マンションのご褒美として納得してくれた。
「それでも、3gだけになったけどね……」
ないよりはマシだと自分に言い聞かせ、海に行く準備を進めた。
「ねぇ、イオ。海にはここから1週間かかるんだよね?」
「そうですね……。ここから南へ行くんですが、途中でこの領土で2番目の街であるヴェルンで1泊すると聞いていますよ」
イオはトランクに私の服などを詰めながら教えてくれた。
「ヴェルン?」
「はい、ヴェルンは唯一汚染されなかった街ですよ」
「! どうしてヴェルンは汚染されなかったの?」
「……ヴェルンには20年ほど前に発見され、今もまだ攻略されていないダンジョンがあるのです。そのおかげでヴェルンにはAランク冒険者やBランク冒険者がいたことにより防ぐことができた……と聞いております」
「そっかぁ……。でもよかった」
「え?」
イオは不思議そうかな顔をして私を見た。
「だって、その街はここよりも皆が笑顔なんでしょ? それはいいことだよ。それにその街からも税金は入るでしょ?大変かもしれないけど、一つの街が被害なくあることは、それだけでありがたいよ」
イオは私を見て、少し微笑んだと思ったら何も言わず行く準備を再開した。
「あ、イオ。その後練習はどう?」
「おかげさまで順調です!ここには練習だ……、練習に付き合ってくれる方が多くいるので!」
「今、練習台って言った?」
私がツッコむとイオはん?という顔をして「そんなこと言ってませんよ?」という表情をした。
「でも、お一人の方をずっと切り続けるのであれば、ネイルニッパーは1つでも良いのですが、違う人の爪も切るとなると、消毒が間に合わなくて……」
「あー、確かに。少なくとも2セットは欲しいよね」
私の言葉にイオは思いっきり首を縦に何度も振った。
「そうなんです!」
「えっと、今使ってるのは試作品だよね?」
「そうです」
「んー、だったら試作品だけじゃなく、新しいネイルニッパーと道具セットをイオに渡してもらうように、お母様達に伝えるよ。その方が商品の販売の時に便利だしね」
「〜〜〜っ、ありがとうございます!」
イオはすごく嬉しそうな顔をして、大きくお辞儀をした。
「はは、じゃあ頑張って練習してね?この領の未来はイオにかかってるんだから!」
私の言葉にイオは、ハッとし真面目な表情で頷いた。その表情に私は少しだけ笑ってしまった。
練習は何よりも大切なことだよ!




