衛生管理はとても大切!
よければ評価をお願いいたします!
「えっと、人が相手の爪を切る場合は、机を挟んで対面になってください。机の幅は小さくても70cmで、奥行きは40㎝は欲しいです。大きくても、奥行きは60㎝ぐらいが良いと思います。幅は……140㎝ぐらいかな?」
私が言う言葉を、リゲルは全てメモしており、シリウスは透明な魔法石を持って録画をしている。
(座り方は色々あるけど、これが一番スタンダードなんだよね)
「次に、このガラスのコップにコットンを入れてコットンが浸かるぐらいまで消毒液を入れます。そこに、このネイルニッパーの刃先を下にしてコップに入れる。使う時まで清潔にするために必要だよ」
私はネイル検定のセッティングを思い出しながら、一つ一つ伝える。シリウスが魔道具で録画しているので、見えるように持ち上げて見せることも忘れない。
「えっと、じゃあ、イオが座って、私がイオの爪を切りますね」
「あら、私がオシリスに切ってもらいたいわ」
「え? いいんですか?」
私がきょとんとして、お母様を見ると、お母様が微笑んで頷いてくれた。
「我が子に爪を切ってもらえるなんて、そんな嬉しいことはないわ。それに、これから我が領の名産品にしようとしているんですもの。どんなものか、私も知っておく必要があるわ」
「……わかりました。では、よろしくお願いします」
お母様が座ると、私は対面になるように座った。今日は条件が合う奥行き40cmのテーブルがサイドテーブルしかなかったので、それを代用する。ガラスのコップに入れたネイルニッパーを危なくないように、勉強用机を私の右側に設置して、机の上に置いた。
「では、次ですが、このタオルを縦に2つに折ってグルグル巻きにします。それともう1枚のタオルは半分に折って、机の上に敷きます。このタオルの上に、グルグル巻きにしたタオルを真ん中ぐらいに置きます。で、この紙2枚は切った爪を最後にまとめて捨てるように爪を切る人の前に並べて敷きます。この袋は邪魔にならないように、右利きの人は左側の机の端にこういう風に貼って、いつでもゴミを捨てれるようにします」
説明しながら準備を進めた。
「では、お母様。このグルグル巻きにしたタオルの上に、両手首を置いてください」
お母様が置いたのを確認し、爪を見ると、ほとんどの爪がガタガタでよく怪我をしないなぁと逆に関心してしまった。
「まず、手を消毒します。コットンに消毒液を少し垂らして、浸み込ませます。で、最初に爪を切る人の手を消毒します。その次に爪を切られる人の指を消毒します。なので、爪を切る人、今日は私ですね。まず左手の甲、手の平、指の間、指先の順番で拭きます。ここで、コットンを変えて、右手も同じ。そしてコットンを捨てたら、新しいコットンに同じように消毒液を染み込ませます。次に、爪を切られる人、お母様の右手の甲からさっきと同じ順番に拭きます。この時も、右手と左手でコットンを変えてください」
「この消毒ではどんな理由があるのですか?」
イオが質問してくれたので、一つ一つ丁寧に答える。
「1番の理由は、切る人から切られる人に感染病が移らないための予防かな。それ以外にも爪のトラブルを起こしたりするから。まぁ、感染病の予防っていうのは両方とも大切なことだよね」
イオはその言葉に納得したのか、自分でつけているメモに書いていた。
消毒する順番も検定で決まってるから、覚えるのが大変だったなぁ。




