この説明でわかるかなぁ?
「えっと、まず海水を取り込むのだけど、海から斜め下にパイプを下げて、建物に取り込もうと思ってるんだ。で、取り込む量も管理する必要があるから、こういう水を止める板を組み込んだらいいかなと思ってる」
私が書いている紙を覗き込みながら、ナンムは呟いた。
「なるほど、物理的に水を取り込むんすね。その方が楽っちゃ楽っすからね」
「次は、第一段階のろ過。これは大きいゴミと石→小さいゴミと石→砂という順番にしたいと思ってるんだ」
「その原料は?」
「例えば、小石→砂利→活性炭→砂という層を作るんだ。で小石が大きいゴミと石を取って、順番に下に流れて、最後はきれいな海水になる。っていうんだけど……」
三角の絵を描き、順番に層を書いて、文字を書くと、ナンムは頷くだけだった。
「で、第二段階なんだけど、ここが難しくて。例えば、冒険が好きな人は冒険者ギルドに行って、建築が好きな人は建築ギルドに行くみたいな膜を作ってほしいんだけど……」
「ん?それが、セレを作るのに、必要っすか?てか膜?」
「えっと、海水って水とセレでできてるでしょ?」
「そうっすね」
「だから、水だけが行く部屋と、セレだけが行く部屋……って言ったらいいのかな。そういうのを作る必要があるんだ。」
(もっと言うと、塩を作るのにはナトリウムと塩素?が一緒になってて、それを取る必要があるはずだけど……私には説明できないや)
「はぁ、で膜は?」
「たとえば、牛乳を温めると、牛乳の上に白い膜みたいなのができるでしょ?あぁいうのを作れないかなぁ」
「……あー、その性質を持った膜を作るんすね?……それって2つで1セットっすよね?」
「そう!……作れるかな?」
私が不安げな顔をしてナンムを見上げると、ナンムは少しの間目を閉じて考えていたが、大きく息を吐いた。
「まぁ、なんとなく構造は理解したんで、できると思うっすよ」
「ほんと!?」
こんな説明でわかるの?!とびっくりしてナンムに詰め寄ってしまった。
「あー、ただ、3・4日は欲しいっすけど……」
「もちろん!ここが一番重要なところだから、助かるよ!」
私は心からの称賛を言うと、ナンムは照れたような表情をした。
「ほら、第三段階はどうするんっすか?」
「あ、えっと第三段階はセレがたくさん入っている水から、水分を取るんだ。……例えば空気がない部屋を作って、その部屋で小さな火で水をなくすんだ。そうするとセレが粒になる。で、第4段階なんだけど……」
「あぁ、洗浄っすね?あれはどうやって洗浄するんっすか?水だと溶けるっすよね?」
「えっと、とても濃いセレの水を作って、それを毎回使って洗うんだけど……」
「ってことは、セレを作るために、それを作る必要があるんすね?」
「そう!……洗うためのセレを作るのにも時間がかかるよね……」
「まぁ、それは別で考えるとして、第五段階は?」
「最後は、水を切って、温めた空気で乾かすんだ」
「それは、火を使わないんすか?」
「火を使うと、セレが焦げて苦くなるかもしれなくて……」
「あー、なるほど?じゃあ、自分が作るのは、膜っていうか、全部っすね?」
ナンムはどこから取り出したのか、メモ帳に今までの内容を全て書き込んで確認してくれた。
塩の作り方、難しすぎるでしょ!




