新たな協力者だ!
しばらくすると、リゲルが一人の男の人を連れて来てくれた。
「オシリス様、ナンムが参りました」
シャルトルーズイエローの瞳に、髪色はローズグレイでテクノカット、どこかミステリアスな雰囲気を持った、工場などでよく見るつなぎの服を着た長身の人だった。
「どもー、ナンムっす。カイヤのじいさんに呼ばれて来たんすけど……」
「よく来てくださいました!私はペテルギウス家の三男、オシリス・ペテルギウスと申します。この度は急にお呼びして申し訳ございません」
私は、すぐに立ち上がりナンムに挨拶をすると、ナンムは居心地が悪そうな表情をした。
「いや、あの、自分にそこまで、畏まらなくて、いいっすよ。その、はい……」
「オシリスお坊ちゃま。こやつは腕は良いんじゃが、人と話すのが大の苦手でしてな。24歳にもなるっていうのに恋人の一人もいやしない」
「え?!いま、それ関係ある?! てか個人情報ペラペラ喋んないでくれます?!」
ナンムはむきーっとしながら、カイヤに言い返していたが、カイヤは全く相手にしていなかった。
「では、オシリス様。私はここで失礼いたします」
「あ、うん。ありがとうございました」
リゲルを見送った後、改めてナンムに挨拶をした。
「じゃあ、ナンムには敬語を使わずに話すね!」
「……あ、はい。それでお願いします」
ナンムは、疲れた表情で答えた。
「えっと、ナンムを呼んだのは、セレを作るためにある機械を作ってほしいんだ」
「機械っすか?魔法石じゃなくて?」
「魔法石は高いから、今の財源では確保できない。でも、この機械が作れたら、魔法石がなくてもセレが作れる。セレが作れたらこの領地への収入が増えるから、その収入で領民たちを安心させることができるでしょ?そのためにも必要なんだ」
「ふーん、まぁ、そういうことだったら、手伝ってもいいっすけど……」
「ありがとう!じゃあ、早速説明するね!」
そう言うと私は紙に改めて作図をした。
「まず、セレを製造させるための建物は、海のすぐ近く。そして海水を取り込んでゴミや石、砂を取る部屋に流した後、塩を作る部屋に流し込む。その次に塩を作る部屋から、水分をなくす部屋に流し込む。そして、濃いセレ水で洗って、乾かす。という工程の建物を作りたいんだ」
私の説明が終わると、ナンムはぶつぶつと何かを言っていた。
「つまり、第一段階がろ過で、第二段階が分離……か?第三段階で凝縮、第四段階で洗浄。第五段階で蒸発……なるほどなぁ」
「あの?ナンム?」
「いやー!面白そうっすね!……ところで、ゼロ段階の海水を入れ込むのは?第一段階のろ過は?第二段階の分離みたいなのは?第三段階のぎょ「いっぺんに聞くでないわ!」いってー!」
ナンムが急にマシンガントークをしながら詰め寄ってきたところを、カイヤの拳がナンムの腰に飛んでいき、止まった。
「こやつは、気になることは何でも確認しんと気が済まない質でしてな」
「あははは……」




