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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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80/232

80 届いた凶報

今回と次回はシリアスになります。

ご注意ください。

 私こと桂川(かつらがわ) 勝次(かつじ)は、ほのぼのとした昼食タイム時に突然着信音が鳴ったので、一旦離れる事にした。

 実家での自分の部屋に入り、未だに着信音が鳴り続けるスマホを手に取り、着信の相手を見る。


(誠司から……? 確かあいつは刑事をやっていたはずだな。 何かあったのか?)


 着信相手の風間(かざま) 誠司(せいじ)は、私の中学時代の友人で現在は刑事をしている男だ。

 前の妻を突き落として殺したあの女を逮捕してくれたのも、彼なのだ。

 そんな彼からの着信に嫌な予感が隠し切れないまま、対応する。


「もしもし」


『おお、勝次! やっと繋がった!! 俺だ、誠司だ!!』


「ああ、知ってるよ。 あの時は世話になった。 それでどうしたんだ?」


 電話での挨拶をそこそこに、私は通話先の誠司に用件を聞いた。


『実は、お前の前の妻……桂川(かつらがわ) 美里(みさと)さんを崖から突き落として殺したあの女……古谷(ふるや) 佳子(かこ)が刑務所から脱獄した』


「なん……だと……!?」


 まさかの内容に私はショックを受ける。

 中学時代に美里をいじめていた主犯格の古谷 佳子が刑務所から脱獄したという悪い知らせだったのだ。

 

『奴はおそらく現在お前の住んでいる家をめちゃくちゃにするかも知れない。 さらに美里さんとお前の息子の彼方君を殺すつもりでいるみたいだ』


「狙いはそれか! だが、何故奴は刑務所から脱獄できたのだ!?」


『看守からの証言では、奴は実力行使で脱獄したようだ。 多数の看守を気絶させ、高い壁をロッククライミングするかのようによじ登って出て行ったようだ』


「あの女……!!」


 奴にそこまでの執念があったのか……!

 不可能な事を奴の執念で無理やり可能にして脱獄するとか、最早奴は人ではないな。


『ひとまずお前の家の周りに住む近所にも注意を促すと共に、奴を再度捕まえるべくお前の家の前を見張っておく。 他の刑事にも協力を取り付けるさ』


「頼む。 奴だけはこのままのさばらせるわけにはいかないからな」


『ああ、こっちの不手際でこうなったんだ。 ツケは払うさ』


「近所には確か彼方の彼女の小梅崎 花蓮くんがいるはずだ。 彼女にも気を付けるように言っておいてくれ」


『彼方くんの彼女が小梅崎財閥の令嬢さんなのか。 分かった。 伝えよう。 お前も戻ってくるときは気を付けてくれよ。 それじゃ』


「ああ……」


 そう言って、私は誠司との通話を終える。

 その直後に私の身体は、怒りによって震えていた。


「古谷……佳子……! そこまでして自分中心でないと気が済まないか!」


「勝次さん」


「……由佳里?」


 私が怒りに震えていた所に、由佳里が顔を覗かせていた。

 彼女は聞いていたのか、顔を青ざめていたようだが?


「どうしたんだ? 顔色が悪いぞ?」


「さっきの話……、古谷 佳子っていう女が脱獄したって……本当ですか?」


「ああ、そうだが……」


 嘘をついても仕方がないので、私は正直に打ち明ける。

 すると、由佳里も身体を振るわせてこう言ってきたのだ。


「まさか、私の姉を高校時代に自殺に追い込ませただけでなく、勝次さんの前の妻を殺していたなんて……! あの女はどこまで……!!」


「な……に……!?」


 由佳里の話した内容を聞いた私は、さらなる衝撃を受けた。

 まさか、あの女が由佳里の姉を高校時代に自殺に追い込ませたとか……。

 あの女が教育委員会に務める父を持っている事をいいことに、好き勝手していたという事か。

 私は、さらなる怒りに身体を震わせていた。


「父さん」


 そこに彼方が見ていた事も気付かずに……。



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