72 花蓮と三つ子と夏祭り その1
だいたい16日ぶりですね。
お待たせしました。
「やっほー、来たよー」
「いらっしゃい、花蓮。 浴衣姿が似合うな」
「えへへ、今日の為に着て来たんだからそう言って貰えてうれしいよ」
さて、夏祭り二日目の今日。
夕方になった所で花蓮が家に来た。
陽愛達の事も考えて、俺の家で待ち合わせにしようという事で同意したのだ。
ちなみに今日の花蓮は、ピンク基調の浴衣姿で来たようですごく可愛くて似合っていた。
もちろん花蓮も褒められてうれしいようで、ニコニコしていた。
「あー、かれんねー♪」
「おねーちゃーん!」
「かれんねーしゃま、いらっしゃいましぇ」
「陽愛ちゃん、由奈ちゃん、愛菜ちゃん来たよー」
そして、後ろから同じく浴衣姿の三つ子の妹たちが花蓮に駆け寄ってきた。
花蓮も受け止めて、三人の頭をナデナデしていた。
「それで花蓮、護衛さんはちゃんといるのか?」
「いるよ。 私から少し離れた距離でちゃんと護衛してるよ」
「ならいいか」
「それじゃあ、今日のお財布は彼方くんに任せるわね」
「ああ、行ってくるよ母さん」
「行ってきます、由佳里さん」
「「「いってきまーす!」」」
「いってらっしゃい、気を付けるようにね」
由佳里母さんから、財布を渡されたついでに見送りしてもらった。
俺は花蓮や陽愛達と共に、夏祭りの会場へと向かう。
俺と陽愛達は二回目だが、花蓮は初めてのようなので、一緒に案内がてら楽しむ予定だ。
「かれんねーとのおまつり、すごくたのしみー」
「うん、お姉ちゃんも楽しみだよー」
「陽愛達もお姉ちゃんと一緒の祭りは楽しみか?」
「「うんっ♪」」
花蓮が由奈と陽愛の手を繋ぎ、俺は陽愛と愛菜の手を繋ぎながら夏祭りの会場に向かっている。
陽愛達は、花蓮と一緒に祭りをするのが楽しみでならないそうだ。
それは三つ子の笑顔から見ても分かる。
「もうすぐお祭りの場所に着くぞ。 はぐれないように一緒にな」
「「「はーい」」」
俺は改めて陽愛達にはぐれないように一緒に行く事を念を押して伝えた時だった。
「おや、彼方と小梅崎さんでござるか」
「ん?」
「もしかして、服部君?」
ふと知り合いの声が聞こえたので振り向くと、三太がそこにいたのだ。
しかも、のじゃ委員長も一緒におり、しかも二人は手を繋いでいたのだ。
「あー、さんたおにーちゃんだー」
「ひさしぶりー」
「しずくおねーしゃまもひさしぶりでしゅ」
「おおっ、桂川くんの妹さんか。 ふれあい交流会以来じゃのぉ」
陽愛達も三太とのじゃ委員長を見て久しぶりと元気いっぱいに挨拶をした。
「お前らも今日、祭りを楽しみに来たのか?」
「そうでござる。 昨日は用事があったのでござるからな」
「妾も折角じゃから、今日は服部君と楽しむことにしたのじゃよ」
なるほどなぁ。
とにかく、ここで久しぶりに三太に会ったのだし、後であの時の疲労の原因とか聞いてみるか。
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