71 三つ子幼女と夏祭り その4
だいたい9日ぶりですね。
お待たせしました。
さて、あの後は理事長と唯さんの姉妹と別れて、俺達家族だけで祭りの屋台を回っていた。
陽愛達は、屋台に興味津々の様子で見ており、その中から気になった屋台に寄っては遊んだり食べたりしていた。
流石に綿菓子はひとつを三人で分けて食べたが。
あれは流石に『大きすぎる。 修正が必要だ』と思わざるおえないくらいに、幼女ひとりで食べきれる大きさではなかった。
他の屋台では、焼きそばやヨーヨー釣り、後は射的か。
射的は俺が陽愛達の為にひと肌脱いで、三人が欲しがっていた景品を撃ち落とした。
「にーしゃま、しゅごいでしゅ♪︎」
「にーに、ありがとー♪︎」
「さすがおにいちゃんだよ」
「ははは、喜んでくれて何よりだ」
欲しがっていた景品を手に俺にお礼を言う可愛い妹達の頭を順番に優しく撫でる。
さて、ひとしきり屋台を見回って楽しい時間が過ごせたのでそろそろ帰ろうかと思った矢先に、俺のスマホの着信音が鳴った。
何事かと思い、スマホを見るとどうも花蓮からの着信だった。
「もしもし」
『やっほー、彼方くん。 こっちはようやく終わったよー。 君は今夏祭りだよね?』
「そうだ。 家族連れでな。 途中で理事長と園長である姉にも出会ったぞ」
『え!? 理事長も来てたの!?』
「ああ、途中で迷子になった所で俺達と出会ったらしい」
『迷子かー……。 確かに理事長の見た目はロリだから……』
「かれんねー、おわったのー?」
花蓮と通話している最中に、由奈が近づいてきて花蓮に声を掛けて来た。
スピーカーモードじゃないから聞こえないんじゃと思ったが……。
『そこに由奈ちゃんいるの!? 家族って三つ子の子も!?』
「あ、ああ。 そうだけど」
由奈の声で即座に反応する花蓮に、顔を引きつりながら対応する。
しかし、花蓮の奴は本当に子供好きだよなぁ。
『うぅぅー、今日お母さん方の祖父母が家に来てなければ私も一緒に夏祭りに行けたのにぃぃ』
通話越しから伝わる花蓮の悔しさ。
しかし、紗蓮さんの祖父母がくるんだったらおざなりにしてはいけないはずだ。
わざわざ花蓮の為に来てくれるのだから。
「とにかく落ち着け。 明日も明後日も夏祭りはあるんだから」
『そ、そうか……。 明日も明後日もあるのか……』
「そこのどっちかで都合がよければ一緒に夏祭りを楽しもうか?」
『じゃあ、明日にしよう! 陽愛ちゃん達とも楽しみたいし』
やれやれ。
今日一日だけでもこれとは……。
「由奈、陽愛、愛菜、明日もお祭りに行くか? 今度は花蓮お姉ちゃんとだけど」
「うん、行きたい!!」
「ひなもかれんねーしゃまともたのしみたいでしゅ♪」
「まなもおねえちゃんとおまつりにいきたい!」
三つ子に聞いたが明日も行く気満々だ。
父さんと由佳里母さんにも聞いたが、許可を貰えたのでその事を花蓮に伝える事に。
「おーい、花蓮。 明日、三つ子たちも一緒に楽しむぞ」
『やったー! じゃあ明日の夏祭り、楽しみにしてるね』
「ああ、遅れるなよ。 それじゃあ」
こうして明日、陽愛達と共に花蓮と一緒に夏祭りの約束を取り付けた。
陽愛達も楽しみにしてるし、しっかり守らないといけないなぁ。
と、こんな感じで今日の家族での夏祭りは終わりを告げた。
明日は花蓮とだ。
夏祭り編、もう少しだけ続くんじゃよ。
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