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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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62 まずは服選び

いつも閲覧ありがとうございます。

 ショピングセンターに入った俺達は、早速二階のファッションフロアへと進む。

 まだ、夏真っ盛りなのに一部の専門店は秋の衣装も販売されているみたいだ。

 花蓮はその一つの『エルム』というファッションショップに足を踏み入れる。


「ここなら安くて質のいい服があるし、選びやすいんだよ。 他のはブランドを強調してる雰囲気だし、高いしね」


「まぁ、確かにブランド物は高いイメージだけど、花蓮は令嬢なのにブランド物が嫌いなのな」


「聞き捨てならないなぁ。 まぁ、大半の令嬢や御曹司がブランド物を買っては自慢しているのは、中学生の時に見かけたけどね」


「マウントを取られなかったか?」


「大丈夫だったよ。 大半が小梅崎財閥が抱える会社と取引している会社の令嬢もしくは御曹司だから、下手にマウントを取って取引停止にされて会社が潰れるのは嫌みたいだしね。 さ、服を選ぶよー」


「りょーかい」


 金持ちも色々あるんだなぁと思いつつ、俺は花蓮の服選びを手伝う。

 やはり、メインに選んでいるのは秋向けの服のようだ。

 夏用の服は、ワンピースを含めて既に多数あるからだろうな。


「おっ、これは気になるね。 試着してくるよ」


「ああ」


 そして、花蓮は手頃な服を手に試着室に入る。

 直視しないように俺は、試着室に背を向ける。


(衣擦れの音が……。 ()ってくれ、理性!)


 試着室を背に向けたが、ワンピースを脱ぐ際の衣擦れの音が気になり、理性が保てなくなりそうだ。


「おーい、試着したよー」


 悶々としている俺に、花蓮が声を掛けて来たので振り返る。


「おお……」


 そこに映し出された花蓮の試着した衣装に思わず声を漏らす。

 彼女が試着したものはグレーのパーカーに青基調のチェック柄のスカート。

 カジュアルさを重視した彼女の衣装に俺は真っすぐ見つめていた。

 

「彼方くーん、どうかなー?」


「ああ、すごく似合うよ。 見惚れるくらいに」


「やっぱり見惚れてたか。 ふふ、君からも褒めてくれたし、今回はこの服にしよう」


「その衣装だけでいいのか?」


「秋のデート用の一着として買いたかったからね。 すみません、これ下さい」


 気を良くした花蓮が、早速試着した組み合わせの衣装を購入することにしたようだ。

 会計は4千円と少し値が張ったが、花蓮からしたら許容範囲なのだろう。


「さぁ、次は水着だね♪ 確か3階のレジャーコーナーに売っているはずだよ」


「確かそうだな。 あと、水着選びはお手柔らかにな。 入り口でも言ったけど」


「もちろんだよ。 彼方くんが周りから変な目で見られないように動くから」


 そう言ってくれる花蓮は心強いが、不特定多数が買い物に来るショッピングセンター内ではそれでも不安はよぎってくる。

 そんな事を考えながら、花蓮と共に三階のレジャーコーナーに向かった。


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