60 まずは公園デート
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さて、花蓮とのデートが始まったわけだが、最初は近くの公園でまったりする。
自販機で買った飲み物を飲みながら話をしたいという花蓮のお願いからプランに組み込んだ。
「しかし、暑いなぁ」
「いや、ホントだよ。 すぐに喉が渇いちゃうよ」
「あんまり飲みすぎるなよ」
「トイレが近くなるからだよね? その為のこの公園だよ。 あそこに公衆トイレがあるからね」
「ああ、それもあるのか」
確かに、この公園は公衆トイレがあるしいざという時は大丈夫だろうからな。
ちなみに自販機で買う時、花蓮は『やっぱり私は王道を往く緑茶だね』と言ってペットボトルの緑茶を買った。
俺はコーラにしたけど。
「他の人達は、部活に打ち込んだりしてるのかな?」
「私達は部活に入ってないしね。 私は令嬢だからだし、彼方くんは陽愛ちゃん達の世話をしなきゃだしで」
「そうなんだよな。 赤点取らなくて良かったと思うよ。 担任もまともだし」
「あいの山学園は私立だし、採用基準も厳しめらしいからね。 生徒をちゃんと見ている人でないと続けられないんじゃないかな」
「そうなると栃西にいる三太が心配だな。 例の件での別れ際に窶れていた感じがしたしな」
「委員長もそう言ってたね。 また、服部くんに会ったら聞いてみたら?」
「そうするか。 今はデート中だしな」
「そうそう。 と、いい風が吹いてきたかな?」
そんな感じで話していると、少しだけ涼しげな風が吹いてきた。
花蓮が立ち上がり、その風に乗るかのように舞っていた。
(まるで妖精だなぁ)
俺はその花蓮の様子を見てそう心で呟く。
ワンピース姿で動いているから、まさに妖精のように映るのだろう。
そんな花蓮にイタズラするかのような強い風が一瞬ながら吹き付けた。
「きゃっ!」
「うっ!?」
(ピンク……)
突然の強い風によって、花蓮のワンピースが捲れ上がり、俺の目にバッチリ花蓮の下着が見えてしまった。
「全くエッチな風だねぇ。 彼方くんどしたの?」
「あ、いや……」
「別に彼方くんには下着を見られたって構わないんだけどねー。 流石に周りも人がいたしね」
ワンピースを押さえながら、花蓮はそう言った。
いや、俺に見られてもいいってそれはアカンでしょ。
一応、周囲にも人が歩いていたらしく、それで捲れるワンピースを押さえていたので、羞恥心は維持されてて安心した。
「さて、そろそろショッピングセンターに行くか?」
「そうだね。 その前にトイレだけど」
「ならトイレの入り口で待とうか?」
「うん。 頼むよ」
そろそろショッピングセンターに行く時間なので、先に花蓮の用を済ませようと動き始めた時だった。
「あれ、おにいちゃんとおねえちゃん」
「あ、ゆきちゃんとふたばちゃん」
「こんにちはー」
「彼方さん、花蓮さんこんにちは」
幼い子供の俺達を呼ぶ声がしたので振り向くと、ゆきちゃんとふたばちゃん、そしてそのお母さんがいたのだ。
ふれあい合流会が終わり、夕方に陽愛達を出迎えに行った際にゆきちゃんとふたばちゃんのお母さんに会ったのだが、二人は双子だという事をここで初めて知ったのだ。
「こんにちは。 お出かけですか?」
「ええ、実家に行く途中でこの子達があなた達を見かけたので」
「おばあちゃんやおじいちゃんの所に行くんだね?」
「うん」
「おじいちゃんもおばあちゃんもやさしいからすき」
「そっか。 また戻ってきたら陽愛達とも遊んでやってな」
「「うん」」
どうやらふたばちゃん達家族は、お母さんの実家に帰省する途中だったようだ。
そういやもうすぐお盆なんだよな。
「それじゃ、私達は行きますね」
「ええ、お気をつけて」
「ふたばちゃん、ゆきちゃん行ってらっしゃい」
「「いってきまーす」」
ふたばちゃんとゆきちゃんが手を振りながら、お母さんと一緒に公園から去っていく。
俺達はそれを見届ける。
「ふたばちゃん達も帰省かぁ」
「羨ましいなぁ。 私はあの一件から実家に帰省できないからね。 代わりに祖父母が家に来るようになったけど」
「成る程なぁ」
花蓮は、竜也さん方の祖父のせいで、帰省できないらしく、代わりに紗蓮さん方の祖父母が家に来るらしい。
まぁ、トラウマになるよりはマシなんだろうけど。
「じゃあ、改めてトイレに行くね」
「あ、そうだったな。 大丈夫か?」
「したくなってきたかなーって段階だったし大丈夫だよ。 とりあえず入り口で待っててよ」
「分かったよ」
改めてトイレに向かい、花蓮の用を済ませてから、俺達は手を繋いでショッピングセンターへと向かうのであった。
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