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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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59 待ちに待った花蓮とのデートの日

いつも閲覧ありがとうございます。



 さて、今日は待ちに待った花蓮とのデートだ。

 あの件があってから未だに心配だったが、竜也さん曰く、PTSDにはかかってなかったようなので、ホッとしていた。

 また、花蓮が拐われた際も実力の高い複数人の護衛が花蓮の周りに少し離れた形で配置されており、一時は屑埼を捕まえたのだが、屑埼の歪んだ執念が上回っていたようで、振り切られたとの事。

 執念が実力を上回るなんて、ある意味恐ろしいよなぁ。

 そんな事を考えながら、俺は花蓮が来るまでは三つ子の妹と戯れていた。


「にーしゃま、きょうはかれんねーしゃまとおでかけでしゅね」


「ああ、ごめんな。 帰ってくるまでは陽愛達と遊べなくて」


「だいじょうぶだよ、にーに」


「おにいちゃんとかれんおねえちゃんは、もっとなかよくなってほしいからー」


「ままととーしゃまがいるので、だいじょうぶでしゅ」


 ああ、なんて優しいんだ。

 幼いながらも、俺と花蓮の仲を応援してくれるなんて……。

 三人の頭を撫でながらそう思っていると、インターホンが鳴ったようだ。

 モニターを見ると花蓮が映っていたので、すぐに中に入れる。

 今一瞬、グラサンの男が映っていたのはスルーしてだが。


「やあ、来たよ彼方くん」


「ああ、待ってたよ」


 今日の花蓮は、夏という事で青色のワンピースを着ており、彼女らしい可愛さを醸し出していた。

 その為、俺は彼女を食いつくように見てしまっていた。


「おやおや、彼方くんったら、私をガン見しちゃって、そんなにこのワンピースが似合ってたのかい?」


「あ、ああ。 花蓮らしい可愛さだったからな。 似合ってるよ、そのワンピース」


「いやぁ、そんなにストレートに言われると照れるね。 それでも、凄く嬉しいよ」


 正直に誉めると、花蓮は顔を赤らめながら嬉しそうに微笑んだ。


「そういや、モニター越しに一瞬映っていたグラサン男は花蓮の護衛?」


「ああ、そうだよ。 見た目がどこかの忍者が出て殺す小説のような怖そうな感じだけど、実際は優しいよ。 流石に近すぎたから注意したけどね」


 やはり護衛だったか。

 一旦スルーしたんだが、やはり気になったから、花蓮に聞いて正解だった。

 しかし、聞いた話が本当だと見た目と性格のギャップがすごいな。


「かれんねーしゃまー」


「かれんねー」


「おねえちゃん、いらっしゃーい」


「ヤッホー、陽愛ちゃん達。 来たよー」


「わぁ、きょうのかれんねー、すごくにあうよー」


「由奈ちゃん、ありがとー」


 とてとてと玄関に来た陽愛達は、そのまま花蓮に駆け寄って、抱きついてくる。

 花蓮も受け止めながら、三人の頭を撫でる。

 最早、恒例のパターンになってきたな。

 また、由奈が花蓮のワンピース姿を褒めていたようで、花蓮が嬉しそうに由奈に抱きついていた。


「やぁ、花蓮ちゃん」


「あ、勝次さん、あの時は本当にありがとうございます」


「今日は、彼方くんをよろしく頼むわね」


「もちろんですよ、由佳里さん」


 そして、父さんと由佳里母さんとも話をした花蓮は、俺の手を握りいつでも行けるよと目配せした。


「じゃあ、行ってくるよ」


「ああ、行ってこい」


「いってらっしゃい、二人とも」


「「「いってらっしゃーい♪︎」」」


 父さんと由佳里母さん、そして陽愛達に見送られながら、俺は花蓮とのデートをスタートしたのだ。



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