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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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56 逮捕された葛埼の目的と罪

いつも閲覧ありがとうございます。

本日二度目の投稿です。

(花蓮……)


 車で二時間掛かった廃墟ビルにたどり着き、ひとまず刑事さんと俺、花蓮の両親が先行しビルの中を探す。

 そして、花蓮らしき姿を刑事さんが見つけて突撃。

 あっさりと屑埼は捕まった。

 それと同時に俺は花蓮の元に駆け寄ったのだが、花蓮はそのタイミングで失禁してしまったのだ。

 水溜まりの量を見るに、我慢していたのかも知れない。

 俺が来た事に安堵したからこうなった。

 もう少し、俺が花蓮の異変に気付けは……。

 そう思いながら、俺は花蓮を力強く抱きしめた。


「彼方くん……」


「花蓮、大丈夫だよ。 俺は花蓮の傍にいる」


「で、でも、私……、漏らして……」


「それでもだ。 俺が花蓮の事が大好きなのは変わらない。 俺には花蓮が必要なんだ」


「か、彼方くん……」


 感極まったのか、花蓮の目に涙が溢れた。


「うわあぁぁぁん!」


「俺の方こそごめんな。 異変に気付いてやれなくて……。 早く助けてやれなくて……」


 堰を切ったように泣き出した花蓮を俺は優しく受け止めた。

 少なくとも彼女が泣き止むまでは……。


◇◇◇◇◇◇◇


 花蓮が落ち着き、縄を解いて動けるようにした所で、のじゃ委員長と花蓮の母親の紗蓮(されん)さんと入れ替わった。

 花蓮が着替えをするためだ。

 実は花蓮が泣きじゃくっている時に、のじゃ委員長にこっそり合図を送ったのだ。

 その間に下着類を買ってもらい、そのままのじゃ委員長と交代した。


「彼方君」


「竜也さん」


 花蓮の着替えを待っている時、花蓮の父親の竜也さんが声を掛けてきた。


「先輩……君の父親からの報告を聞いた時は固まってしまったよ。 まさか、あの屑埼が動いていたとはな」


「すみません、花蓮を守る事が出来ずに……」


「君のせいではない。 奴の存在を知りながらも、監視をすり抜けさせた私達の責任だよ。 おそらく娘を羞恥で追い込んで、心を壊してから自分のおもちゃにするつもりだったのだろうな」


「そうなんでしょうね」


 竜也さんは、俺のせいではないと言って、なおかつあの男を監視していたが、わずかな隙を突いてすり抜けさせた自分の責任だとも言った。

 花蓮が漏らしたと言った所を考えると、屑埼は花蓮を失禁させて、ショックを受けた所で、色々脅して彼女の心を壊してからおもちゃにする気だったのだろう。

 俺と竜也さんはそう予想していた。


「あの屑埼は、監禁とわいせつ未遂で警察に連れていかれたよ。 まぁ、現行犯逮捕だからね」


「わいせつが未遂なのは納得しかねませんが……」


「刑事さんが発見した時は、される手前だったからね。 未遂になってしまうのさ。 ただ、縄で縛られていたから監禁罪は免れないし、前科は付くかな」


 言われてみれば、先に刑事さんが見つけた時の状況は、花蓮のスカートの中に手を入れようとしていた時だった。

 そうなると未遂でない罪は、監禁罪のみ。

 とはいえ、罪を犯したわけだから確実に前科は付くだろう。

 これで、奴が花蓮の前に現れないでくれるといいのだが……。


「桂川君、終わったぞい」


 話をしている最中に、のじゃ委員長が現れ、花蓮の着替えが終わった事を教えてくれた。


「ああ、済まないな、委員長」


「あれは仕方がないのじゃ。 長い時間監禁されれば、妾でも粗相してしまうからのぅ」


 のじゃ委員長がとんでもない発言をしている傍らで、花蓮の母親の紗蓮(されん)さんが俺に声を掛けてきた。


「花蓮がまたあなたとお話したいそうよ。 傍にいてお話してあげて」


「はい、もちろんです」


 紗蓮(されん)さんに背中を押され、俺は再び花蓮の元へ向かう。

 花蓮を安心させてやらないとな。



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