34 小梅崎家に向かいます
いつも閲覧ありがとうございます。
「ふむ、ここが小梅崎家か……」
「広い敷地だなぁ。 これが俺の家から徒歩20分にあるのが信じらえねぇ」
「第三者から見れはそう見えますでしょうな」
裏口に止まっていた車に乗った俺と理事長は、無事に花蓮の家に着いた。
なお、車には小梅崎家の執事さんが運転手として乗っており、その人に連れて貰った形だ。
小梅崎家の敷地の広さに若干呆れ気味だったが、執事さんも第三者から見ればそうだろうと否定はしなかった。
「念を入れて、お二人様にはこちらから入ってもらいます」
「そうか、あの祖父が待ち伏せしている可能性もあるからな」
「左様です。 さ、こちらへ」
「行こうか、彼方くん」
「はい」
車から降りた執事さんに案内される形で、俺と理事長は小梅崎家裏口から入った。
裏口から少し進んだ所にあるドアの前で執事さんが立ち止まった。
「このドアから地下にあるお部屋に花蓮お嬢様がおられます。 マイクで先に彼方様の来訪を伝えますので、花蓮お嬢様の元に行ってあげて下さい」
「分かりました」
執事さんからこのドアの先にある地下の部屋に花蓮がいると教えてもらい、俺は先に花蓮の元に行くことになった。
理事長は執事さんと両親のいる部屋に行くのだろう。
執事さんがインターホンのマイクで俺が向かう事を伝えた後、ドアが開かれ、その先に下り階段が見えた。
この階段を降りた先に花蓮のいる部屋があるのだろうか。
よく地下に部屋を作れたなぁと思ってしまう。
「ここか」
階段を降りたら、目の前にドアが見えた。
「花蓮、俺だ。 開けるよ」
ひとまずノックをして声を掛けてからドアを開ける。
鍵は掛かっていない。
いや、さっきのドアで施錠しているのだろう。
「彼方くんっ!!」
「おわっと!」
ドアを開けた瞬間、花蓮が勢いよく抱き着いて来たので慌てて受け止める。
「ううっ、三日間学校に行けないだけでこうも辛いだなんて」
「事情は少しだけ聞いたよ。 大変だったんだな。 陽愛達も心配していたぞ」
「うん……」
涙目になっている花蓮をそのまま抱きしめる。
彼女の温もりがダイレクトに伝わる。
「まぁ、とにかく、課題の分を持ってきたついでに色々話そうか」
「そうだね。 三日間学校に来れなかった理由も改めて私の口から話したいし」
事情を知っているとはいえ、花蓮から改めて話す事情はおそらく違ったものに見えるだろう。
陽愛達によって癒されたが、花蓮が来なかった空白の三日間を埋めるにはいい機会なのかもな。
俺は花蓮と共にベッドの上に腰を掛けてから、話を始めた。
作者のモチベーションの維持に繋がりますので、よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。




