32 理事長に呼び出されました
いつも閲覧ありがとうございます。
シリアス寄りの話が少し長引きそうです。
「今日も小梅崎さん、お休みらしいな」
「ああ、そのようだ」
刻一刻と中間テストの時期が迫っているという時なのに、花蓮は学校に来ていない。
担任の先生曰く、体調を崩しての欠席で家族の要望でお見舞いは副担任ならびに担任以外は禁止らしい。
陽愛達も最近花蓮が遊びに来ないからか、かなり心配している。
優しいお姉ちゃんみたいだから、気に入っているんだよなぁ。
その花蓮は、担任に告げられた理由で一昨日から欠席している。
クラスメイトは、彼女が体調を崩すような人じゃないのになと言っていたが。
そんな流れで、今日も授業が終わり、帰宅の準備をしようとしていた所だった。
『1年A組の桂川 彼方くん。 至急、理事長室に来てください』
「へ!?」
まさかの呼び出しに俺は呆然とした。
しかも理事長室に来いだって!?
「おい、桂川。 お前何かやらかしたのか?」
「やってねぇよ!!」
「そうよね。 なのに呼び出すなんて……」
俺の呼び出しにの件についてもクラスメイトはざわついた。
元々俺は部活に入っていない以外は普通に高校生活を過ごしているんだから。
「とにかく行ってくる」
「ああ、気を付けてな」
「掃除は私達でやっておくから」
埒があかないので、俺はクラスメイトに理事長室に行く旨を伝えた。
幸い、今日は陽愛達を迎えに行くのは父さんだから遅くても問題はないだろうけど。
◇◇◇◇◇◇
「桂川 彼方です」
「おおっ、来たな彼方くん。 入ってくれ」
俺のクラスの教室を出て三階に上がり、西に進むと理事長室だ。
そのドアをノックしながら名乗り出ると、理事長から入るように促されたので、俺はドアを開けて入る。
「やぁ、済まないね。 呼び出してしまって」
「びっくりしましたよ。 心当たりがないのに」
「少しだけ君にも関わる話だからね。 まぁ、そこに座ってくれ」
俺にも関わる話?
もしや花蓮の事か?
理事長に促されるがままに、俺はソファに座る。
同時に理事長も俺と対面する形でソファに座った。
「さて、君を呼び出した理由はね。 三日前から欠席している小梅崎 花蓮さんの事だよ」
やはり、花蓮の事だったか。
でも、なんでここで俺に?
「彼女の両親が、娘の相手をしてくれているからであるのと、君の父親である勝次さんにかつて世話になったとの事で今回の本当の理由を君にだけは話して構わないと言ってきてね」
なるほどね。
確かに陽愛達を介して、花蓮と仲良くはなっているけど……。
とりあえす、そこは頭の片隅に置いておく。
「という事は、体調不良が原因での欠席ではないと?」
「そうだ。 小梅崎財閥に巣くう黒歴史が関わってる」
小梅崎財閥の黒歴史?
初耳な内容に戸惑う俺をよそに、理事長は話を続けるのであった。
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