31 幕間~花蓮に纏わりつく枷~
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「はぁ!? お見合い!?」
私、小梅崎 花蓮は両親から突然のお見合い要請に怒りの込めた声をあげていた。
そもそも、両親は私には恋愛しての結婚を望んでる事と、学校生活は自由に過ごして欲しいという考えがあるのに、いきなりお見合いをしてくれというのはおかしい。
「すまない。 祖父に無理やり押し込まれてしまってな」
「私達はお見合いに反対したんだけど、聞く耳持ってくれなくて……」
両親もげんなりした様子で弁明した。
私は祖父……正確には父方の祖父には会っていない。
いや、幼い頃に両親に連れられて来た時に、英才教育をさせようとした事で不快感を感じたので、両親には二度と会いたくないと泣きながら訴えて以来だ。
その時は母方の祖父母が止めてくれたらしいが。
「元々、小梅崎財閥は妻の家系が築き上げたものなのだがね。 どうも私がここの婿になった事で自分も偉い人物になったと勘違いしているみたいなんだ」
「一応、お母さんとこの祖父母に報告したから、懲らしめに行ってくれてるとは思うけどね」
そうなのだ。
小梅崎財閥は、お母さんの家系が築き上げたもので、お父さんはいわば婿養子なのだ。
お父さんはそれを自覚しているから大丈夫だけど、お父さん側の祖父がそれによって自分も偉い人物になったと勘違いしている。
だから、あの時も英才教育という名のパワハラというかモラハラというか……。
つまり私に自由を与えずに人形のように仕込もうと考えていたのだ。
「私立あいの山学園に合格した時も、あの祖父だけは反対したんだっけなぁ」
「その度に私の祖父母に懲らしめられてるんだけど……懲りないのよね」
「例のお見合いに関しても、前々から計画してたらしくてな。 花蓮を自由にさせない為の仕込みだろう」
「うわぁ……」
つまり、あの祖父が選んだ見合い相手と結婚させて、その相手ごと自分の思うままの人形にさせようと……。
うぅ、胃がキリキリしてきた。
「花蓮には自由に高校生活を送って欲しかったけど、あの祖父が未だにそれを許さないらしくてな。 下手したら退学させられる可能性もある。 それをさせないように各方面から通達するよ」
「一度ねじ込まれたとはいえ、私の方の祖父母が懲らしめると同時にキャンセルできるように仕込みもしてくれるわ。 ただ、登下校の時にあの祖父の手の者があなたを拐う可能性もあるから、落ち着くまで学校はお休みする事になるわね」
「わ、分かったよ。 お父さん、お母さん……」
私は、あまりのショックで項垂れる。
あの祖父のせいで、暫く学校に行けないのが辛い。
さらに彼方くんや三つ子の子達にも暫く会えないのも辛さに拍車を掛ける。
あの後、両親は学校に欠席の連絡を入れ、課題などは副担任が持ってくることになったそうだ。
はぁ、早く解決して彼方くんや陽愛ちゃん達に会いたいよ……。
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