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神様の目印  作者: ヒロ
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そのくらくらしそうな頭をなだめながら家に帰る。

お嬢様大丈夫ですか?と、家令、いや、わたし専属の執事になったトマスおじいちゃんに目をのぞかれながらくふふと笑われながら心配されている?何か悟られている?そんなに顔にでちゃっているのかなー。ちょっと恥ずかしい。

お兄様にはバレたくないなと思う、淑女の顔、淑女の顔にならなくては。

夕食までに顔を整えて、夕食に臨む。どうにかごまかせたようだ。


どんな授業を選択するのかと聞かれ、ルーンと神学と薬草学と錬金術と経済と初級魔法は取ろうと思うと答えると、苦笑されていた。

それでも、おまえの好きなことをすればいいと後押ししてくれた

いつもありがとうございます。お兄様。感謝。


そんなこんなで楽しい学園はスタートした。

ルーンの1個ずつの意味を勉強し、薬草学で薬草を育てるところから始め、錬金術では初級ポーションを作れることを褒めてもらい、経済ではどう今後儲けていくかヒントがないか話を聞き、初級魔法は初ファイヤーボールに感動した。公爵家の血が本当に流れているんだなって実感した。ポテンシャルが高い!魔力も多いみたいだ。頑張れば頑張るほど体の奥からなんか発揮できそうな感じ。ちょっと面白かった。


そしてグレイ様も一緒の神学。


「先生、ノーチェ嬢がいくつか加護をいただいているみたいなのですが、神学のみんなも加護をいただけるか、一緒に検証してみませんか?俺はひとりでもやるつもりなんですが。」


「か、加護?ノーチェ嬢は加護を持っているというのか?」


「ええ、4つか5つぐらいですが。」


「え!?複数持っているのか!?一体どうやって、それともノーチェ嬢は聖女なのか!?」


いつも温厚な先生が食い気味でぐいぐいとくる。聖女ってやっぱり凄いんだよね。前世のイメージ、聖女って追放されたり、意地悪されたり、搾取されたり、馬車馬のように働かされるっていうイメージしかないんだよね。それか教会の中だけで隔離されてしまうやつ。隔離はもういいか。10年間やったからね。


「いえいえ、癒しの魔法は使えないので、聖女じゃないです。とりあえず、今、この神学のメンバーに、加護をいただいた方法をお話します。10歳の頃から、毎週街中の教会を週1回は訪れました。そして、真摯に感謝と祈りを捧げてきました。早くて3ケ月、長くて1年ぐらいで回った教会の神様から加護をいただきました。」


「そ、それだけ?たったそれだけで加護をいただけたのというのか?」


「ひとつわたしには皆さんと違う特異点がありますが、皆さんと同じような何も特異点の無い友人も半年ぐらいで一番大好きな神様から加護を得ているので、どうにかなると思います。」


「そうなのか、やってみる価値はあるかもしれない。これが本当なら神学会で報告すれば学会は蜂の巣をつついたようになるだろう。そのためにも加護をいただけるかどうか検証しないとね。」


「僕も参加します!」


「俺も、やってみたいです!」


「そうだよね。神に一生を仕えようと決意したのであれば、加護と神様は離せない。わたしも参加させていただきます。」


「現在の神学の生徒は2年1名に3年2名だ。そしてわたしと、1年のホスター君だな。全部の教会を回るのは大変だな。とりあえず、君たちが今後勤めたいと思っている教会とその教会の一番近い教会の2か所に通ってみることにしよう。」


「先生はどちらに通われるつもりですか?」


「わたしは、大地の神様と海神様かな。」


「僕は、豊穣の神様と鍛冶の神様します!」


「俺は、武人の神様と商売の神様にします。」


「わたしは知の神様と旅人の神様のところへ通います。」


先生、先輩方がそれぞれ通いたい神様のことを宣言していく。調査にもなるからか、他の人と被らないように気をつけているようだ。グレイ様はどうする?


「ん。俺は教会に就職する予定はないけど、この街で一番大きな教会に行ってみようと思う。一番力がありそうだから、加護もわかりやすいかなと。」


「一番大きいところか・・・。そうだな。美の女神様のところだな。」


「え!美の女神様のところが一番大きいのですか?日と夜の女神様のところではなくて?」


「これは王都の不思議だが、日と夜の女神様の教会はないんだよ。王都の謎と呼ばれている。神学でも時々話題として出てくるが、謎を解いたものはないな。」


「そうなんですか。でも、言い出したことだし、俺、美の女神様のところへ行きます。」


「じゃ、今週末からにしようか。」


「先生、先輩方、神様に祈る時は自分のお願いとかしちゃダメですよ。祈る時は基本感謝です。そう本に載っていましたから。」


「もし良かったらその本貸していただきたいな。」


「あ、すみません。今、俺が借りています。」


「じゃ、ホスター君の後でいいので、よろしくお願いする。」


「はい。みんなで検証できるといいですね。」


「本当に自分に加護がいただけたら、感動するだろうな。考えただけで胸がときめくよ。神学の先生になってから一番興奮しているかもしれない。」


「僕も一生神に仕える道しか残されていないと半分諦めの境地でいましたが、加護をいただけるかもしれないということになれば、英雄や勇者と同じレベルになれるんですよ。今から興奮しています。」


「そこは俺も同じだ、子爵家の三男なんてごく潰しだ。兄のスペアにもなれない。生きていきたいのであれば、騎士になるか、教会へ行くかしか選択はなかった。でも、もしかしたら加護をいただけたら、違う道もあるかもしれない。そう思うとわくわくするよ。」


「わたしは神に仕える自分に負け惜しみではなく不満はないのですが、だからこそ余計神様に近くなる加護に興味があります。今週末から真摯に通います。」


2年のマッシュ先輩は小柄で可愛らしい感じの先輩で騎士には向かないからこその教会行きなんだろう。今は興奮しているのか顔が紅潮していて、ちょっと可愛い。男性に可愛いは禁句だろうから口には出さないけどね。


3年のリカルド先輩は子爵家の三男らしいけど、騎士にもなれそうな感じだけど、元気はありそうなやんちゃな感じの人だ。

もう一人の3年はシグリッド先輩だ。今もう教会関係者って言ってもいいほど理知的で清楚で俗なところがなくて、清々しい感じでいかにもっていう感じの方。


みんなでエイエイオーはしなかったけど、決意を胸に進んでいく。

わたしは図書館で加護や呪いの本をどんどん読んでいく。先生にも質問をしていく。少しずつ神様と加護についてわかりだしてきた。


加護は神様からの祝福だと言う。一体何故何を祝福してくれるのだと言うのだろう。


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