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神様の目印  作者: ヒロ
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春、ようやくお店ができた時、フューラは15歳、トゥレーは17歳でお店を任せられる年になったので、店長をフューラに、相談役をトゥレーとした。これは二人の希望だ。

トゥレーは補助するのは好きだけど、代表というと気後れしてしまうのだそうだ。

フューラは自分のお店!と思うだけでテンションあがるそうなので、そうしてみた。


お店ができて、お針子さんも上手く雇うことができた。

田舎の農村から出稼ぎにきた女の子が2人だ。2人とも同じ農村から出てきて、最初は街のテーラーの下働きをしていたそうだけど、搾取され片方が病みかけたところを、テーラーのお客様だったお貴族様の奥様がそれを知り助けたそうだ。

奥様はかんかんに怒っており、そのテーラーとも縁を切ったという。熱血漢の奥様だ。


その子たちが巡り巡ってうちに辿り着いたという。

最初はその奥様のおうちで働いてもらおうかというお話もあったそうだけど、奥様のおうちは男の子ばかり3人で、奥様のドレスは専用のお針子さんがいたので、彼女たちの力を発揮できる場所がなかったそうだ。


2人とも15歳だという。庶民は10歳過ぎたら働き手になるので、お針子になって5年経っているということで、能力的には即戦力になると思う。


家令がちょうどいいと声掛けしてこっちに来ていただいた。

奥様から話を聞いていたらしくて、素直で真面目そうな可愛い子たちだ。名前はミミとメグというらしい。おさげの可愛いミミと少し大人しいりんごほっぺのメグだ。病気になりかけたミミは奥様のところで完治している。さすが奥様。


新しい職場が街中の小さなドレスのリフォームのブティックだと聞くと、一生懸命頑張りますと頬を染めていた。


フューラが最初は簡単な仕事、ドレスから縫い付けられた宝石を取っていく仕事を指示している。宝石取るだけだから、簡単といえば簡単だけど、宝石が取れないように結構しっかり縫い付けられていると思うんだけどね。宝石触るのも怖いかもしれない。


取った宝石はトゥレーが可愛いアクセサリーに作り直している。ブローチやピアスにイヤリング、ネックレスに髪飾り。少しお安くするためにスライムの魔石のビーズを使ったものも一緒に売り出す。きらきらしていて、物凄く可愛いコーナーだ。

こっちは他に造り手を増やしていない。

トゥレーが猛烈な勢いで可愛いを作り出しているからだ。任せた!


あと、成り行きで護衛も雇った。日中お高いドレスや装飾品を山ほどお店に置くことになるから、男性が荒事のできないトゥレー1人だけというのは心もとないのではないかということになった。ちゃんと住み込みでOKしてくれたのでまぁいいかとなった。

護衛といっても、最近まで騎士をしていた男爵家の四男で、前世の感覚でいけば少しチャラい人だ。でも、実力はあると家令から聞いた。ドレスを買って下さっていた同じ男爵家からのご紹介だ。


騎士を辞めた理由が、男ばかりの職場は花がないー!ということだったらしい。

少しでも異性がいる職場を求めていた彼、ユーリはうちの職場で、今、はつらつとしている。

フューラは美人だし、ミミもメグも可愛いし、お客様も女性だ。

素敵な職場で嬉しいって言っている。いいことだよね。

思ったよりも接遇もできるようだし、お貴族様だったからマナーも完璧。見かけもイケメンだ。チャラいことを除けば良い人を雇ったと思う。たぶん。仕事を始めてみないとわからないけどー。幸せに仕事できるっていいよね。



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