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マナーを習う話をフューラにしたところ、学ぶ機会があるのであれば是非受けたいとのことだった。隣でエットも一緒に受けたいと言う。エットも今後どうなるかわからないしね。そうなるとシューが仲間外れされたくないと一緒がいいと言うので、みんなで受けることにした。
マルガレータ様に了解を得た後、マナー教室の日、全員ドレスを着ている。なんちゃってお嬢様の集まりである。離れに置いてあった公爵家のドレスをフューラが皆に合わせてサイズ調整してくれた。フューラは立派なお針子さんだ。
わたしのドレス姿を見たフェムは、声が出ないようだ。
指を差して動揺している。
エットとフューラが、笑っている。
「フェムはサンディ様のことをずっと男の子だと思っていたんでしょ。こんなにお綺麗なのに。」
「フェムは、サンディ様のこと年下の弟みたいな感じの扱いだったものね。」
「サンディが、女・・・!そ、そんなに短い髪なのに!」
「あー。確かに髪はまだショートカットだけどな。これでも伸びたんだ。一度つるっぱげにしたからね。」
「あー。おかしいだろ、女が髪の毛つるっぱげにするなんて!サンディが女だなんて!!」
そう叫ぶとフェムは走りさってしまった。
『いいのか?』『いいのよ。』とエットとフューラが言う。
ドレスを着た4人は家令が呼んでくれた貸馬車に乗って、マルガレータ様のご自宅まで行くことになった。商人へ嫁いだっていうお話だったけど、かなりの豪邸。そうだよね。お貴族様が嫁ぐほどの商人。大きな商会をお持ちなんだろう。
「はじめまして、サンディです。よろしくお願いします!」
「まぁ、わたくしがマルガレータでございます。お元気なのはわかりましたわ。
マナーをまったく習ったことがないことも。ええ。承知いたしました。
週に1回、この四人を最低限のマナーが身につくまででございますね。トマス様のお声掛けは嬉しく存じます。では、半日後にまたお迎えくださいませ。」
そうマルガレータ様が家令に微笑むと、長く厳しい半日が始まった。
ああ、誰がマナー習おうと言ったんだろうか。1人だったらくじけている。やる気満々のフューラが一緒にいてくれて本当に良かった。エットも何故かやる気があった。家令に寄り添うのならマナー必要だと思ったんだろうか。負けてられない・・・あああ。
一つ付け加えると、一番年下のシューが一番柔軟だった。
そして弱音を吐けば、カーテシーはスクワットよりキツかった・・・。
家令が迎えに来てくれる時間が物凄く待ち遠しい半日となった。これが後何回続くんだろう。お貴族様のご令嬢って凄い・・・。




