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幼馴染に脈あるとでも思った?  作者: イヌガミ
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FPS優勝者恐るべし

 ということでラビエスタを通信プレイすることになったのだが、実力の差は圧倒的であった。

 

 しかし、それが味方となると心強くて仕方がない。

 

 俺が二位のプレイヤーだったことを知っているだろうか?

 フレンドだったしもしかしたらあるかもしれないが、自分から言うことでもないだろう。

 

 なんせ二位なのだから。

 

「雄介くんは元二位のプレイヤーでしたよね?」

 

「このArcadiaって名前ゆうすけくんだったんですね」

 

 まて、嫌味にしか聞こえないからやめてほしい。

 

 ていうか、よく覚えていたな。俺がやめたのは三ヶ月前だぞ。

 

 その間に俺を埋め合わせる二位のプレイヤーもいただろうに。

 

 まあ、どちらにせよこいつには叶わない。

 

「そいえば、名前はなんて言うんだ?」

 

篠塚しのづか明里あかりです。」

 

 明るいというイメージよりは暗いというイメージの方が勝っていると思っているのは心の中だけにしておこう。

 

「じゃあ、しのづかさんよろしく」

 

「はい!」

 

 早速試合に入る。

 

 篠塚はどうやら激戦区は避けて通るようで、周辺の町巡りをしてなおかつ、ハイキルムーブを同時進行して行う。

 

 一位と1on1したことはあるのだが、実際試合でどんな立ち回りをしているかは一度も見た事がない。

 

 しかし、この慣れた動きと漁りの速度、エイム標準の良さ、どこをとっても完璧と言わざるを得ない。

 

 現実の会話は消極的だが、試合中になるとやはり積極的になる。

 

 女性だと思っていたが、こんな身近にいるとは見当もつかない。

 

「ゆうすけくん、右頼みます」

 

「了解」

 

 試合も終盤に突入して、残りパーティは俺らを含めて三パーティ。

 

 篠塚が左の敵を俺が右の敵を殲滅するという提案を持ちかけ断ることも出来ないので素直に指示に従う。

 

 デュオのため相手はもちろん二人。ソロデュオというやつだ。

 

 生憎、こちらには気付いているようなので、木の裏から迂回することは難しそうである。

 

 ここは一か八かスナイパーでヘッドショットで一人をダウンさしたところをアサルトで突るという選択肢に出るしかないな。

 

 脳の妄想とゲームの映像を照合しながら、脳裏に浮かぶ行動そのままの行動にでる。

 

 木の右側に大きく出る、相手は必然的に俺を狙ってくるはずなのでそこをスナイパーで決める。

 

 ゴミエイムよ。今だけは我に力を。

 

 轟音と共に、キルログが確認される。どうやら上手くいったようだ。

 

 一旦、相手は木の背後に隠れる。

 

 救助して、再度体勢を立て直すつもりだろうが、そんなことはさせない。

 

 しかし、相手も俺が突ってくることは想定しているはず。

 

 ここは相手の度肝を抜く一手──手榴弾に全てを賭ける。

 

 照準を合わせて手榴弾を投げる。

 

 爆発音と共に、一位を取った表示が画面上に表示される。


 一位。

 強者は生き残る。


 え?


 どうやら俺のがラストパーティだったらしい。

 

 篠塚は既に敵を全滅させていたようだ。恐ろしき実力。

 

「やりましたね、ゆうすけくん!」

 

 ハイタッチを交わすと、恥ずかしくなったのか紅潮してそっぽを向いてしまう。


 それと同時に昼休みの終了のチャイムが鳴る。

 

「またやりましょう、ゆうすけくん」

 

 あれ?俺もうファーストネームで呼ばれてるの。

 

 まあいいか。

 

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