迷子の青空 45 異世界の少年(仮) 第一稿(案)その2 (第二幕 終)
第四幕
メリア上手から登場
二歩ほど遅れて侍女登場
メリア「レミーから連絡は?」
侍女「まだありません。」
メリア「東地区の不審船団目撃情報から3日。そろそろ報告が来る筈だ。」
騎士団長下手から登場(中の人は村男と同一で付け髭等する)
騎士団長「メリア様大変です。都の港に見たことも無い軍船が無数に侵攻してきます。」
「キリ殿のお仲間達が応戦の準備をすすめております。」
メリア「すぐに騎士達を集めよ。(侍女に)子供達と老人を城内へ避難させろ。」
侍女は頷いて上手へ。
下手よりキリ登場
キリ「何の騒ぎです?」
騎士団長「おお勇者様。港に敵が現れました。お力をお貸しください。」
キリ「何度も言いますが僕は勇者ではありません。敵って何ですか。」
メリア「それよりピータンはどうした。」
キリ「飛び立ちました。」
メリア「何?この緊急事態に何処へ行ったと言うのか。」
キリ「知りませんよ。青空の中に消えてしまいました。」
メリア「(剣に手をかけ)貴様その敵船団の斥候か。」
キリ「はい?」
騎士団長「それどころではありませんメリア様。」
メリア「仕方無い。とにかく港に向かうぞ。」
三人下手へ。
第五幕
キリ下手から登場
キリ「(客席側遠くを見ながら)船団てあれか。」
メリア下手から登場
メリア「お前の仲間達のお陰で応戦体制は出来た。」
「それでお前の武器は?」
キリ「何度も言いますが勇者では有りませんから。」
メリア「仕方ない。コレを使え。」
メリアが腰の短剣を渡す。
キリ「貴女はどうす、それか。」
メリア背中から弓と矢を取り構える。
キリ「この距離で剣持っいても使いみち有りませんね。」
メリア「そんな事は無いぞ。」
メリア矢を射る。
キリ「すごい。当たった。」
メリア「こっちの矢が当たるという事は。」
キリ「あっちの矢も届く。うわぁ。」
剣を振って矢を叩き落とす仕草
メリア「頼むぞ。」
メリア再び矢を射る。
キリ「頼むってうわあ危ないっ。」
キリはメリアの前で剣を振り、庇うように前に立つ。
キリ「盾にするために剣を渡すとか酷いっ。」
文句を言うキリの手が止まる。
メリアも構えた弓を下ろす。
上空を見上げる二人。
キリ「(感嘆)すごい。」
メリア「(笑顔で)戻ったか。」
キリとメリアが揃って同じ動き。客席上空を旋回するように見る。
キリ「あ、降りて来ますよ。」
客席如空を見上げながら下手へと走る二人。
第六幕
下手からキリとメリアが小走り。
騎士団長と侍女がそれに続く。
メリア「(騎士団長に)海に投げ出された者の救助隊を編成しろ。」
「(侍女に)医療班に港に来るよう伝えてくれ。」
メリア「(笑顔で)それから避難は終わりだ。」
騎士団長と侍女が小走りで下手へ。
中央で立つキリとメリア。目線は上手へ。
上手からレミーが悠然と登場
メリア「おかえりなさい兄上。」
レミー「ただいまメリア。そちらは?」
メリア「この子がピータンを救った。キリだ。」
レミーがキリの手を取り
レミー「勇者キリ。守護竜の守護者よ。」
キリ「だから勇者じゃないって何度」
レミーはキリの手を取りながら歩き出す
レミー「さあ祝杯だ。友よ。」
メリア「仲間達も呼んで楽しもう。」
メリアもキリの手を取り引っ張り歩く。
終幕
侍女独白
「キリは仲間達と共に西の国を救いました。」
「亡き父親の跡を継ぎレミーは新たな国王となり」
「キリを西の国に迎え入れます。」
「ですがキリは勇者です。守護竜の守護者。」
キリ下手から登場
キリ「だから勇者じゃ無いってあれほど。」
侍女はキリを無視して
侍女「勇者キリは剣を手に西の国から旅立ちます。」
キリ「旅って何。元の世界に帰りたいっ」
侍女「世界の守護竜が再び大空に羽撃く日がきたら」
「きっとまた西の国に戻って来てくれるでしょう。」
キリ「世界中?何それ。あとどれだけいるの?知らないよそんなの。」
メリアと村男下手から登場
キリの腕を取り
村男「さあ勇者様参りましょう。大丈夫食べられないように気を付けていれば食べられませんから。」
キリ「ええっナニソレ怖い止めて。やだ行きたく無いっ。」
キリは二人に無理矢理下手へ引き摺られ退場
侍女「えーっと。」
「勇者キリが無事に西の国に戻ったならまたお会いしましょう。」
侍女一礼して下手へ
終劇




