第7部 第5話「アポロンの歌」
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建国プロジェクト:状況報告
第7部・死滅編 第5話開始時点
現在地:クロノスリュカ・音楽院
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状況 :防衛戦が続いている
アポロンを世界へ広げる方法を探している
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信が全員を集めた。
信:「タナトスが暴走した理由を思い出してほしい。
アポロンがクロノスリュカだけに偏って宿ったからタナトスとの均衡が崩れた。
根本的な解決はアポロンを世界で覆い、タナトスを別次元側へと追いやることだ」
ミネルヴェ:「しかしアポロンは精霊だ。
どうやって世界中に広げるつもりだい」
コダ:「精霊は認識されることで強まる。
世界中の人がアポロンを認識すれば広がるかもしれない」
信:「その方法を考える必要がある」
ウィンが鍵
鹿人コダが思い出した。
コダ:「大決戦の時ウィンの歌がアポロンを呼んだ。
生命の精霊はウィンの歌から生まれた。
だからウィンがアポロンの歌を世界中に広げればいんだよ」
早速、燕人ウィンが呼ばれ、状況が説明された。
ウィンが黙って聞いた。
全部聞いた後に言った。
ウィン:「わかりました、歌います。
でも、私一人が歌っても世界中には届かないかと」
信:「大丈夫、音石の改良も進めている」
ウィン:「リーラと歌ってもいいですか?
二人ならもっと届くと思うんです」
信:「うん、進めて。
あと各国の音楽家と連携する。
ウィンとリーラが歌を伝えて各地の音楽家が同じ歌を歌う。
世界中で同時に歌えればアポロンが広がっていく」
ウィン:「そのためにも、まず歌を作らないといけない」
信:「任せていいですか」
ウィン:「任せてください」
ウィンとリーラの歌作り
ウィンとリーラが音楽院に籠もった。
何日もかけた。
アポロンが音楽院の上をずっと漂っていた。
ウィンが試しに歌うたびにアポロンが反応した。
リーラが加わるたびにアポロンが大きくなった。
何度も作り直した。
ある朝、ウィンが出てきた。
ウィン:「できた」
リーラ:「できました」
コダが聞かせてもらった。
アポロンが渓谷全体に広がった。
コダ:「これだ。この歌なら世界に響く」
各国への伝達
精霊図鑑を配布した時の各国とのネットワークが活きた。
鳳凰、大鵬、飛燕が各国へ向かった。
ウィンとリーラが直接向かう国もあった。
エルフ国のアグラリエルが言った。
アグラリエル:「美しい調べだな。エルフの音楽家を全員集めよう」
カルシアのガルディウスが言った。
ガルディウス:「教会の聖歌隊に伝えよう」
マルカンドのマンサが言った。
マンサ:「歌で世界を救うとは。
実際の物をやり取りする商人として信用できる話じゃないが
お前が言うなら信じよう」
ドワーフのオラーリグが言った。
オラーリグ:「ドワーフにも昔から歌い継いだ歌がある。
一緒にやろうじゃないか。
ガッハッハッ」
シーベルトのベルトが言った。
ベルト:「海の上でも歌う。波に乗せて届けてみせる
楽しみにしてるってさ」
各国の音楽家がウィンとリーラの歌を学んだ。
練習を重ねた。
ウィンとリーラの対話
練習の合間にカナリア人リーラがウィンに聞いた。
リーラ:「ウィンは怖くないですか。
世界が終わるかもしれないのに」
ウィン:「怖いよ。でも歌えば怖くなくなる。
不思議だよね、歌って」
リーラ:「私も歌えば怖くなくなりますか」
ウィン:「なるよ。歌に身を任せればね」
リーラが頷いた。
アポロンの広がりの兆し
各国で練習が進んだ頃、コダが気づいた。
コダ:「アポロンが少しずつ動いています。
歌が届いている場所でアポロンの気配がする」
ミネルヴェ:「まだ完全には広がっていないか」
コダ:「でも確実に広がり始めています」
信が全体の状況を整理した。
信:「全ての国で同時に歌える日を決める。
その日に一斉に歌う。
アポロンが世界中に届く可能性がある。
ただしその前にゲヘナへの遠征を始める。
タナトスの動きを内側から抑えながら外側からアポロンを広げる。
両方同時にやる」
タナトスの妨害
タナトスが動いた。
アポロンの広がりを察知したかのように強硬派の死霊が音楽堂を狙い始めた。
笑いの精霊ゲロスが音楽堂から逃げ出した。
色彩の精霊アイリスが消えた。
精霊たちがタナトスの影響で弱まり始めた。
コダ:「精霊が弱まっている。
タナトスがアポロンの広がりを阻もうとしている」
狼人ローフェン:「俺が守るよ。音楽を」
ローフェンがレーヴァテインを構えた。
狼人ロガが真獣化した。
防衛戦が激しくなった。
ウィンとリーラが歌い続ける
戦いの中でウィンとリーラが歌い続けた。
止まらなかった。
タナトスの影響で声が出にくくなっても。
精霊たちが弱まっても。
歌い続けた。
アポロンがウィンとリーラの傍にいた。
離れなかった。
強硬派の死霊が音楽堂に近づくたびにアポロンが光った。
死霊が止まった。
ローフェン:「アポロンが守っている」
ロガ:「ならば俺たちも守る。
アポロンを。
歌を。
全部」
防衛戦が落ち着く
防衛戦が落ち着いた。
ウィンがぐったりしていた。
リーラが隣に座っていた。
アポロンが二人の上を静かに漂っていた。
リーラ:「怖くなかったです。歌っている間は」
ウィン:「でしょう」
リーラ:「また歌います」
ウィン:「ええ歌い続けましょう」
信が二人に近づいた。
信:「ありがとう。
歌が届いているよ。
少しずつアポロンが広がっている」
ウィン:「もっと、もっと広げてみせます」
信が頷いた。
遠くでタナトスの影が揺れていた。
しかしアポロンの光の方が少し強かった。
信が手帳に書いた。
ウィンとリーラが歌い続けた。 戦いの中でも 止まらなかった。 アポロンが 少しずつ広がっている。 歌が世界を繋ぐ。 それがこの戦いの答えだ。 次はゲヘナへ向かう。 内側から変える。 全部同時にやる。
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建国プロジェクト:状況報告
第7部・死滅編 第5話終了時点
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アポロンを世界へ広げる方針が決まった
ウィンとリーラの歌が鍵
各国の音楽家と連携する仕組み
世界同時に歌う日を設ける
各国の反応
エルフ・カルシア・マルカンド
ドワーフ・シーベルトが参加表明
ウィンとリーラの歌が完成
アポロンが反応した
少しずつ広がり始めている
タナトスの妨害
精霊が弱まり始めた
音楽堂を狙い始めた
しかしアポロンが守った
ローフェンとロガ
「アポロンを守る」
「歌を守る。全部」
次のマイルストーン
→第6話:呪霊の解放
→リザレクションの初実戦
→ネクロマンサーとの対話
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第7部 第5話 終了
次話:「解放」




