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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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第7部 第3話「ガルディウスからの急報」

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建国プロジェクト:状況報告

第7部・死滅編 第3話開始時点

現在地:クロノスリュカ・夜明け前

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状況 :防衛戦が続いている

    各地から情報が集まっている

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夜明け前だった。


信の懐中時計が激しく光った。

聖王教国カルシアのガルディウス将軍だった。

ガルディウス:「北の国境に死霊が現れた。

        スケルトンではない。別の種類だ。

        全く武器が通じず兵士が混乱している」

信:「どんな姿をしていますか」

ガルディウス:「霧のような形だ。

        しかし触れた兵士が力を失った。

        生命力を直接削られている」

信:「ファントムだ。

   精霊の力が有効なはずです。

   今すぐカルシアに向かいます」



カルシアへ

信・コダ・クラグル・カイ・ラガンが鳳凰でカルシアへ向かった。

道中、カイ・ラガンが言った。

カイ・ラガン:「ファントムは記憶を持つ死霊だ。

        かつての生の記憶を繰り返し体験している。

        生命力を削るのは意図してではない。

        存在するだけで周囲の生命力が染み出ていく」

コダ:「悪意があるわけじゃない?」

カイ・ラガン:「悪意などの意思を持って行っていない。

        ただ存在しているだけで周囲を弱らせてしまう。

        ファントム自体がそれを知らない場合がある」

信:「それは辛い存在だな」



カルシアの現場


カルシアの北の国境に着いた。

霧が濃く、その霧の中に白い影がいくつかあった。

兵士たちが遠巻きにしていて近づけなかった。

信が近づいた。

コダが精霊の力で守りながら一緒に近づいた。

影が止まった。

影がこちらを見た。

ファントムには人間の顔があった。

苦しそうな顔だった。

信:「話せるか」

ファントム:「ここはどこだ。

       俺はなぜここにいる」

コダ:「記憶が混乱している。

    生きていた頃の記憶と今の状態が交錯している」

信:「名前は?」

ファントム:「エドガル。

       カルシアの北の砦の兵士だった。

       ……だった?

       今は……?」



ガルディウスの反応


ガルディウスが後ろにいた。

顔が変わっていた。

ガルディウス:「……エドガル。

        知っている名だ。

        3年前に北の砦で行方不明になった兵士だ」

信:「ゲヘナに取り込まれていたんですね」

ガルディウス:「俺の部下だった。

        どうにかなるのか」

信:「わかりません。

   しかし調べます」


羊人クラグルが前に出た。

白魔術でエドガルの状態を確認した。

クラグル:「生命の力がほとんど残っていない。

      しかし完全に消えてはいない。

      まだ、魂はあります」



聖王教国の最深部


現場を離れてガルディウスと話した。

ガルディウス:「これまで武器で戦うことしかしてこなかった。

        しかしこれは武器で戦える相手じゃない」

信:「ガルディウス将軍。

   聖王教国には神聖魔法の記録があると聞いています」

ガルディウス:「知っているのか」

信:「カイ・ラガンから少し聞きました。

   竜騎士団がゲヘナで戦っていた時代の記録がカルシアに残っているかもしれないと」

ガルディウス:「記録はある。

        代々守られてきた。

        しかし誰も使えなかった。

        そもそも使い方がわからなかった」

信:「見せてもらえますか」

ガルディウス:「分かった。国王に許可を得る」


カルシアの城の最深部に扉があった。

普段は誰も入らない場所だった。

ガルディウスが扉を開けた。

部屋の中央に石の台座があった。

台座の上に古い書物が置かれていた。

ガルディウス:「神聖なる書だ。

        建国の時からここにある。

        聖王教の創始者が残したとされる」


ミネルヴェが書物を開いた。

文字を読んだ。

ミネルヴェ:「古い言葉だな。

       しかし読める。

       ムネモシュネの力で翻訳する。

       少し時間がかかるぞ」


全員が静まった。

ミネルヴェが読み始めた。

ミネルヴェ:「死に落ちた魂を生に引き戻す術。

       これを<リザレクション>という。

       発動には三つの鍵が必要だ。

       一つ目はこの書そのもの。

       二つ目は竜と生命を繋ぐ媒体。

       三つ目は生命の精霊の加護。

       三つが揃った時死に縛られた魂を解放できる」


全員が静まった。

コダ:「竜と生命を繋ぐ媒体。

    それは」


信が竜石を取り出した。

カイ・ラガン:「竜石。

        竜騎士団がゲヘナに踏み込む時に使っていた守護石と同じ系統だ。

        どこでそれを」

信:「竜の国の長から授かった。

   『力は後でわかる』と言われた。

   今わかった」



ガルディウスの祈り


部屋を出る前にガルディウスが書物の前に立った。

膝をついた。

祈り始めた。

古い言葉だった。

信:「何を言っているんですか」

カイ・ラガン:「子どもの頃に聖王教の祈りで使われる言葉に似ている。

        これが神聖魔法の始まりだったとは」


ガルディウスが立ち上がった。

ガルディウス:「俺の兵士を、エドガルを助けてくれ」

信:「分かっています。

   ただ、時間がかかる。

   準備が必要です」

ガルディウス:「待つ。いくらでも待つ」



エドガルへの応急処置


現場に戻った。

クラグルがエドガルに白魔術を施した。

クラグル:「完全に回復はできない。

      しかしこれ以上悪化するのは防げる。

      応急処置です」

エドガル:「俺は死んでいるのか」

信:「生きているとも死んでいるとも言えない状態です。

   でも、俺たちが必ず助けてみせます」

エドガル:「信じていいか」

信:「仲間たちを信じてください」


エドガルが少し静かになった。

周囲の霧が薄くなった。

コダ:「アポロンの気配がした。

    エドガルにわずかに届いた」



ガルディウスと信の夜の対話


夜だった。

ガルディウスと信が城の廊下を歩いた。

ガルディウス:「俺は武器で戦うことしか知らなかった。

        しかし今回の相手は武器では届かない。

        俺に何ができる」

信:「ガルディウスには聖王教の祈りがある。

   あの祈りは神聖魔法に近い何かだとカイ・ラガンが言っていました。

   それを磨くことが今のあなたにできることだと俺は思います」

ガルディウス:「祈りか」

信:「クラグルの白魔術とあなたの祈りが組み合わさった時何かが生まれるかもしれない。

   俺の勘ですけどね」

ガルディウス:「お前の勘は信用している」

信:「はい」

ガルディウス:「エドガルを頼む」

信:「任せてください」



翌朝・エドガルへの言葉


翌朝、クロノスリュカへ戻る前だった。

信がエドガルの前に立った。

エドガルがぼんやりと浮かんでいた。

信:「待っていてくれ。必ず迎えに来る」

エドガル:「来てくれるか」

信:「来る」


エドガルが少し光った。

ガルディウスが遠くから見ていた。

何も言わなかった。

しかし信に向かって静かに頭を下げた。

信が頷いた。


信が手帳に書いた。

ガルディウスの部下が ゲヘナに取り込まれていた。 エドガルという名の兵士だ。 神聖なる書を見た。 リザレクション。 三つの鍵が必要だ。 竜石の意味が やっとわかった。 あとは 生命の精霊の加護だ。 全部揃えば エドガルを助けられる。 必ず助ける。 それがこの国の答えだ。 誰も捨てない。


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建国プロジェクト:状況報告

第7部・死滅編 第3話終了時点

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カルシアでの出来事

 ファントムが北の国境に現れた

 ガルディウスの部下エドガルが

 ゲヘナに取り込まれていた

 クラグルが応急処置で安定させた


聖王教国の国宝・神聖なる書

 リザレクションの記録が明かされた

 三つの鍵:神聖なる書・竜石・アポロンの加護


竜石の意味が判明

 「力は後でわかる」という言葉の回収

 竜騎士団の守護石と同じ系統


ガルディウスの祈り

 神聖魔法の始まりに近い何か

 クラグルとの連携で

 新しい可能性が生まれるかもしれない


信の言葉

 「誰も捨てない」

 「必ず助ける」


次のマイルストーン

 →第4話:神聖魔法の研究とアポロンがクラグルを選ぶ

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第7部 第3話 終了

次話:「神聖魔法への道」



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