第6部 第13話「国際スポーツ大会」
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第13話開始時点
現在地:クロノスリュカ・シルトの街
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状況 :国際スポーツ大会の準備中
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アルラッテの提案
鼠人アルラッテが信の執務室に来た。
アルラッテ:「国際スポーツ大会の運営を私に任せてください」
信:「アルはさ、経済会議と新聞社と銀行の監査もやっているじゃない。
これ以上まだって、大丈夫なの?」
アルラッテ:「大丈夫にします」
信:「本当に?」
アルラッテ:「だって、スポーツと経済は大きく結びつく気がします。
世界が平和になったら、戦争に変わるものはスポーツだと思います」
信:「さすが、アル。気づいちゃった?」
アルラッテ:「はい! スポンサー制度、観光客の増加、各国との経済交流。
この可能性のある事業をみすみす逃す手はない」
信:「でも体は」
アルラッテ:「寝る時間を計算しました。1日4時間あります!」
信:「それは全然大丈夫じゃないよ!」
アルラッテ:「任せてください!」
変にテンションが高まって有無を言わさない勢いだった。
遂に信が折れた。
信:「無理だと思ったら絶対言うんだよ。倒れるのは絶対にダメだからね」
アルラッテ:「任せてください」
スポンサー制度の導入
アルラッテがマルカンドのマンサに真っ先に声をかけた。
マンサ:「スポンサーとは何だ」
アルラッテ:「大会に資金を出す代わりに名前を広める権利を得る。
大会は世界中が見る。
マルカンドの名前が世界中に届く」
マンサ:「ほう、面白い。
それでいくらだ」
アルラッテ:「聞いて驚かないでください」
マンサ:「だからいくらだ」
金額を聞いたマンサが少し驚いた。
しかしすぐに頷いた。
マンサ:「お前は、それだけの価値があると言うのだな」
アルラッテ:「はい!」
マンサ:「いいだろう、お前には賭けるだけの面白みがあるからな」
ドワーフ、エルフ、カルシアも次々とスポンサーになった。
大会の運営資金が集まった。
競技場の建設
シルトの街に国際競技場の建設が始まった。
熊人ジグニの弟子たちが建設を担当した。
アルラッテが設計段階から関わった。
記録保管室。
スポンサー席。
各国選手の受け入れ施設。
公式記録の掲示板。
競技場の名前が決まった。
リュカ:「競技場の名前は、アルラッテ国立競技場にします」
アルラッテ:「私の名前をつけるんですか」
リュカ:「だってアルラッテがいなければ大会は動かないでしょ。
当然です」
アルラッテ:「経済的価値が上がりますね」
リュカ:「そういう感想なの」
各国からの選手団到着
大会前日だった。
各国の選手団が続々と到着した。
ガルディウス:「兵士の腕試しになる。いい機会だ」
オラーリグ:「力と技術で勝負する。ガッハッハッ」
ベルト:「水の競技は俺たちのものだな」
マンサ:「俺は見る側だ。
選手も少し送ったしな。スポンサーとして」
クロノスリュカの選手団が並んだ。
ルドルフ(火の魔法競技)
ルトラ(水の魔法競技)
コダ(地の魔法競技)
鷲人アエトス(風の魔法競技)
ローフェン(スポーツハンティング)
トゥエリス(グラップル)
隼人イェラキ(アーチェリー)
開会式
鳶人フレアの魔法花火が夜空を彩った。
そして、その火は聖火台を点灯した。
競技場には各国の旗が並ぶ。
リュカが開会宣言をした。
リュカ:「競い合うことは繋がることです。
今日からみんなが仲間です」
会場が拍手に包まれた。
アルラッテが大会プログラムを配布し終えた。
一枚も余らなかった。
アルラッテ:「完璧なスケジュールです」
その横でアルラッテの目の下にくまができていた。
鼠人ランカが「大丈夫ですか?」と心配そうに見ていた。
アルラッテが気づいた。
アルラッテ:「見るんじゃないの」
ランカ:「先生、寝ましたか」
アルラッテ:「3時間は寝た」
ランカ:「予定より1時間減りました」
アルラッテ:「誤差だ」
四元素魔法競技・距離部門
火の距離競技
馬人ルドルフが出場した。
サラマンダーの加護で炎を放った。
これまでの記録を大幅に更新した。
エルフの炎使いが古代魔術で対抗した。
惜しかった。
しかし届かなかった。
ルドルフが優勝した。
水の距離競技
川獺人ルトラが出場した。
ウンディーネの加護で水の柱を遥か遠くまで届かせた。
シーベルトの選手が海水圧縮技術で対抗した。
ルトラが優勝した。
地の距離競技
鹿人コダが出場した。
ノームの加護で巨大な岩を遠くまで押し出した。
続いて土竜人タルパが登場。
タルパ:「土のことならお任せモグ!
地中からの方が遠くまでいけるモグ」
タルパが地中から岩を射出した。
結果コダが1位。タルパが2位だった。
風の距離競技
鷲人アエトスが出場した。
シルフィードの加護で風を放った。
計測器が振り切れた。
会場が静まった。
アエトスが圧倒的優勝だった。
距離競技の最終種目が終わった後だった。
会場の空気が変わった。
コダ:「何かいる」
光の粒が競技場の上に現れた。
遠くまで届く力が集まっていた。
精霊が生まれた。
それは「距離の精霊」だった。
名前はまだなかった。
しかし確かにそこにいた。
アルラッテが記録帳に書いた。
「競技記録と精霊の誕生を同時に記録した」
四元素魔法競技・速度部門
火の速度競技
ルドルフとエルフの炎使いが僅差で争った。
そこへフレアが飛び入りした。
フレア:「これが俺の魔法だ」
実戦向けでない魔法が速度では最速を叩き出した。
会場が爆発した。
水の速度競技
ルトラが水流の速さを競った。
シーベルトのラッコの選手が水を球状に圧縮して速度を上げた。
ルトラを上回った。
番狂わせだった。
ルトラ:「やるじゃないか」
ラッコの選手:「ルトラさんにこれでもかと鍛えてもらいましたから」
地の速度競技
コダとタルパの再戦だった。
今回はタルパが1位だった。
タルパ:「こっちが得意モグ」
コダ:「悔しいです」
風の速度競技
アエトスとエルフの風使いが接戦だった。
エルフが渦を使って速度を倍増させる技術で肉薄した。
アエトスがわずかに上回った。
速度競技の最終種目が終わった後だった。
また光の粒が現れた。
コダ:「また来た」
今度は「速さの精霊」が生まれた。
距離の精霊と並んで競技場の上を舞った。
ミネルヴェ:「二つ同時に生まれた。
競技が精霊を呼んだか」
コダ:「記録します」
アルラッテ:「記録は私が先にした」
グラップル
ルールは相撲とレスリングを合わせた様なもの。
河馬の獣人トゥエリスが登場した。
対戦相手がトゥエリスの見た目を見た。
のんびりした顔をした河馬人だった。
それを見て対戦相手が油断をする。
だが、試合が始まった瞬間、誰も見たことのない速さと力が爆発した。
試合は10秒で終わった。
ロガ:「あれは本物だな」
トゥエリスが全試合同じ展開で優勝した。
表彰台で照れていた。
トゥエリス:「普通にやっただけなんですが」
アーチェリー
これは現代のアーチェリー競技とほぼ同じ、的に矢を当てるだけ。
隼人イェラキが出場した。
隼人の視力と反射神経が他の追随を許さなかった。
エルフが魔術補助で対抗したが、わずかに届かなかった。
エルフの選手:「目がいい」
イェラキ:「空から獲物を見る目だ」
スポーツハンティング
これはチームで「狩る側」「狩られる側」の交代制。全滅までのタイムを競う。
ローフェンが中心のチーム。
精霊の欠片を使った感知能力で相手チームを圧倒した。
カルシアの騎士団チームと準決勝で当たった。
ガルディウスが見ていた。
ガルディウス:「面白い戦い方をするな」
結局ローフェンのチームが優勝した。
ローフェン:「これは精霊の力があったからです」
閉会式
燕人ウィンが歌った。
生命の精霊が現れた。
距離の精霊と速さの精霊も並んで舞った。
三つの精霊が夜空を照らした。
各国の選手が並んだ。
種族の違いは関係なかった。
今日だけは全員が仲間だった。
リュカが締めの言葉を言った。
リュカ:「また来年もやります。
皆さん、また来てください」
会場が笑いながら拍手した。
アルラッテの締め
閉会式の後だった。
アルラッテが記録帳を閉じた。
ランカ:「先生、お疲れ様でした」
アルラッテ:「疲れた」
初めて疲れたと言った。
ランカが驚いた。
アルラッテ:「来年はもっと大きくする。
スポンサーも倍にする」
ランカ:「まずは寝ましょう」
アルラッテ:「ええ、寝ながら考えるよ」
素直に頷いた。
信が遠くから見ていた。
信が手帳に書いた。
アルラッテは 寝る間も惜しんで 大会を作った。 来年はもっと大きくなる。 この国のスポーツは 始まったばかりだ。
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第13話終了時点
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アルラッテ国立競技場・完成
シルトの街に建設
スポンサー制度を大陸で初めて導入
アルラッテの活躍
経済とスポーツを結びつけた
「可能性のある事業を逃す手はない」
3時間睡眠で大会を仕切った
四元素魔法競技の結果
距離部門:クロノスリュカが上位
速度部門:各国が健闘した
フレアの快挙:速度で最速を記録
新たな精霊
距離の精霊(名前未定)
速さの精霊(名前未定)
競技から生まれた精霊
各競技の結果
グラップル:トゥエリスが圧倒
アーチェリー:イェラキが優勝
スポーツハンティング:
クロノスリュカチームが優勝
次のマイルストーン
→第14話以降:理療制度の確立
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第6部 第13話 終了
次話:「クラグル医療大学と国民の健康」




