第6部 第11話「英雄祭と英雄の称号」
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第11話開始時点
現在地:クロノスリュカ・シルトの街
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状況 :年末・第一回英雄祭の準備中
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「英雄祭」の準備が始まった。
信が提案をして、国に大きな貢献をした者に「英雄」の称号を与えることとなる。
それを年に一度年末に発表する、それを「英雄祭」と名付けた。
最初に「英雄」とは何かを定義しなければならなかった。
ミネルヴェが言った。
ミネルヴェ:「定義がない称号は意味を持たない。
まずこれからさね」
会議が始まった。
ロガ:「強い者でいいだろう」
ミネルヴェ:「それだけだと国への貢献の仕方が限られる」
ラック:「人々を楽しませた者では」
ミネルヴェ:「何を成し遂げたかがわかりやすいな」
コダ:「精霊に認められた者では」
ミネルヴェ:「それもだ。その結果何をなしたかだ」
全員が黙った。
リュカが言った。
リュカ:「部門を定めて、国民投票をしてみたらどうかな」
ミネルヴェが少し間を置いた。
ミネルヴェ:「それは面白いかもしれんな」
英雄祭の定義が決まった。
誰かのために動いた者。
その行動が誰かの人生を変えた者。
英雄の間の建設
土竜人タルパが地下街の一画に「英雄の間」を設計した。
タルパ:「像を置く場所には特別な光が差し込む仕掛けをしたモグ。
地上の光を地下まで届ける」
熊人ジグニの弟子たちが建設した。
猪人フォーヌが石材を選んだ。
像の製作はドワーフの職人に依頼した。
フォーヌが完成した像を見た。
フォーヌ:「……俺の名前が
ここに残るのか」
複雑そうな顔をしていた。
しかし誇らしそうでもあった。
英雄祭・当日
数日間、大体的な投票が行わえれ、街はどの称号には誰がなると多いに盛り上がった。
そして年末になる。
シルトの街が飾り付けられた。
英雄の間への入り口に大きな扉が作られていた。
扉にはルーン文字が刻まれていた。
ここに眠るは、誰かのために動いた者
国民が集まった。
人間も来ていた。
エルフも来ていた。
ドワーフも来ていた。
リュカが称号を贈る
リュカが壇上に立った。
一人ずつ前に呼んだ。
戦いの英雄・ロガ
リュカ:「ロガ。
あなたはこの国の剣。
この国を襲う脅威に常に最前線で立ち向かい、これを追い払って来ました。
『戦いの英雄』の称号を贈ります」
狼人ロガが前に出た。
リュカ:「あなたが『守ってくれた』から、私たちはここまでこれたんだよ。
ありがとう、ロガ」
ロガは無言だった。それはリュカの言葉で出会った日の事を思い出していたからだ。
しかし背筋が伸びていた。
狼人ローフェンが会場で見ていた。
何も言わなかった。
しかし目が光っていた。
農業の英雄・ラギラブ
リュカ:「ラギラブ。
あなたは土を信じた。
土が答えてくれた。
今日もこの国が食べていけるのはあなたのおかげです。
『農業の英雄』の称号を贈ります」
兎人ラギラブが前に出た。
ラギラブ:「土のおかげです」
リュカ:「土に感謝しながら耕し続けたのはあなたです」
食の英雄・ダレト
リュカ:「ダレト。
あなたの料理が何度もみんなを元気にしてくれた。
戦いの夜も、疲れた朝も、あなたの料理があった。
『食の英雄』の称号を贈ります」
兎人ダレトが前に出た。
ダレト:「美味しいと言ってもらるのが僕にとっての称号なんです。
それだけで十分です」
リュカ:「みんなの感謝だと思って受け取ってね」
会場が笑った。
建設の英雄・ジグニ
リュカ:「ジグニ。
あなたが作った建物にみんなが住んでいる。
雨も風もあなたが作った壁が防いでくれた。
『建設の英雄』の称号を贈ります」
熊人ジグニが前に出た。
大きな体がわずかに震えていた。
ジグニ:「丈夫に作った。
それだけです」
リュカ:「最初の仮拠点の雨漏りを直してくれたのが懐かしいね。
それがこんなに大きな国にるなんて」
ジグニ:「あなたが、救ってくれたからです。
本当にありがとう」
医療の英雄・クラグル
リュカ:「クラグル。
あなたの白魔術が何人の命を救ったか数えきれない。
諦めずに手を当て続けてくれた。
『医療の英雄』の称号を贈ります」
羊人クラグルが前に出た。
クラグル:「私はただ治して来ただけです」
リュカ:「治るのは義務ですもんね」
クラグル:「はい」
二人は微笑み合った。
技術の英雄・フォーヌ
リュカ:「フォーヌ。
あなたの鍛冶がこの国の武器になった。
道具になった。
建物になった。
あなたの技術なしにこの国はなかった。
『技術の英雄』の称号を贈ります」
猪人フォーヌが前に出た。
フォーヌ:「アッチがいたからできたことだ」
会場がアッチを見た。
発明の英雄・アッチ
リュカ:「アッチ。
あなたが作ったものがこの国を動かしている。
ロボットも、カメラも、バスも、全部あなたから始まった。
『発明の英雄』の称号を贈ります」
浣熊人アッチが前に出た。
アッチ:「フォーヌがいたからできたんだよ」
フォーヌとアッチが隣に並んだ。
会場が笑いながら拍手した。
拍手が止まらなかった。
英雄の間への入場
7人が並んで扉を開けた。
地下の英雄の間に入った。
7体の像が並んでいた。
地上から光が差し込んでいた。
タルパの設計通りだった。
光が像を照らしていた。
誰も言葉を発しなかった。
像を見上げた。
自分の像を見た。
ロガが言った。
ロガ:「こんな物はいらんのだが」
ラギラブ:「いいじゃないですが、いつか未来の住民がこれをみて国を思ってくれたら」
7人が並んで像を見ていた。
ニュー・ラスカルズ
英雄の間の入り口でニュー・ラスカルズが見ていた。
ハドヤー、トゥエリス、モマ。
イツムナ、メカラ、マスデ。
全員が並んで英雄たちを見ていた。
メカラが言った。
メカラ:「俺たちもいつかここに入れるかな」
ハドヤー:「入ろう」
トゥエリス:「入る」
モマ:「入りたい」
イツムナ:「文字で名前を残したい」
マスデ:「全部出し切ったら入れると思う」
誰も笑わなかった。
真剣だった。
信が手帳に書いた。
英雄の間ができた。 7人の像が並んだ。 来年は誰が加わるか。 10年後には何人になるか。 この国が続く限り 英雄の間は広がっていく。 それがこの国だ。
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第11話終了時点
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英雄の定義
「誰かのために動いた者。
その行動が誰かの人生を変えた者」
リュカが定義した
英雄の間
タルパが地下街に設計
地上の光が差し込む仕掛け
第一回は7名の像が並んだ
第一回・英雄祭の英雄
戦いの英雄:ロガ
農業の英雄:ラギラブ
食の英雄:ダレト
建設の英雄:ジグニ
医療の英雄:クラグル
技術の英雄:フォーヌ
発明の英雄:アッチ
印象的な言葉
ロガ:「……重いな」
ラギラブ:「重くていい」
フォーヌ:「アッチがいたからできた」
アッチ:「フォーヌがいたからできた」
信:「像になったら動けなくなる」
ニュー・ラスカルズ
英雄の間を見て
「いつか入れるか」と話し合った
設定確認
初代英雄19傑と英雄祭の英雄は別物
初代英雄19傑:建国への称号
英雄祭の英雄:各分野の功績への称号
次のマイルストーン
→世界探求大学の発足
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第6部 第11話 終了
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