第6部 第10話「ローフェンとロガの日常」
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第10話開始時点
現在地:クロノスリュカ・訓練場
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状況 :大決戦から時が経った
国に日常が戻っている
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夜明け前だった。
訓練場にすでに二人がいた。
狼人ロガと狼人ローフェンの親子だった。
木刀が打ち合う。何度も、言葉は少なく、しかし以前と空気が違った。
ロガ:「まだ重心が右に寄っているぞ」
ローフェン:「わかった」
素直に受ける。それが当たり前になっていた。
稽古が終わり、二人が並んで汗を拭いた。
夜明けの光が訓練場に差し込んだ。
昼になり珍しくロガが食堂に来て、ローフェンが隣に座った。
二人で黙って食べた。
コヨルが遠くから見ていた。
コヨル:「やっと普通の親子。
そう見えますよね、ジャック」
ジャック:「うるさいぞ」
ロガとローフェンは何も言わなかった。
しかし二人とも少し口元が動いた。
ジャックとロガ
訓練後だった。
ジャックが珍しくロガに声をかけた。
ジャック:「ローフェンがどんどん強くなっていく。
俺じゃ追いつけない」
ロガ:「追いつく必要なんてない」
ジャック:「どういう意味ですか」
ロガ:「お前にはお前の強さがある。
ローフェンとは違う。
比べるな」
ジャック:「俺はロガさんを超えたいんです」
ロガ:「単純な戦闘力では確かに俺が上だろう。
だがなジャック。
荒くれ者も多い俺の隊では、俺は畏怖の対象だろう。
お前は、同志としてみられている。
それは俺にはできんことだ」
ジャックが考え込んだ。
ローフェンが通りかかった。
ローフェン:「どうしたんですがジャックさん」
ジャック:「何でもない」
コヨル:「ロガさんをどう越えるかをね」
ジャック:「言うんじゃない!」
ローフェンが少し笑った。
ロガも少し笑った。
四人が並んでいた。
ローフェンの一人稽古
深夜、ローフェンが一人で訓練場にいた。
精霊の欠片と向き合っていた。
光の粒が手の中で揺れていた。
ローフェン:「俺はガイアの力を借りた。
だからって俺はガイアじゃない。
俺は俺なんだ」
精霊の欠片が光った。
足音が聞こえた。
ロガの姿が現れた。
ロガ:「眠れないか」
ローフェン:「いや。
ただ、考え事を」
ロガが隣に座った。
ローフェン:「オヤジは怖いと思ったことがあるのか?」
ロガ:「ある」
ローフェン:「いつ?」
ロガ:「お前と母さんと別れた時だ。
自分の力が及ばないところでは怖さが先に立つ」
ローフェンが黙った。
ロガ:「怖いからまた強くなろうと思う。
それでいいだ」
ローフェン:「わかったよ」
二人が並んで夜空を見た。
精霊の欠片が二人の間で静かに光った。
ローフェン・初めての弟子
象人メカラがローフェンの前に立ち、真剣な眼差しを向けてきた。
同じ象人の戦士アスラに憧れているという話はローフェンの耳にも入っていた。
メカラ:「アスラさんは強い。
でもローフェンさんは別の強さがある。
だから俺にはそっちの力を得たんです」
ローフェン:「俺は教えたことがない。
自分の事で精一杯だったからな」
メカラ:「ロガさんも最初はそう言ってたとジャックさんから聞きました」
ローフェン:「俺はオヤジとは違うんだよ」
いくら断ってもメカラは何度も来た。
ローフェン:「わかった、わかった。
ただ、前に言った通り俺は人に教えた事はない。
お前は自分で学ぶんだぞ」
そして稽古が始まった。
ローフェンが不器用に教え、メカラが一生懸命に学んだ。
ある日、ロガが訓練場の端で腕を組んで二人の訓練を見ていた。
ローフェン:「見るなよオヤジ。
気が散る」
ロガ:「気にするな」
ローフェン:「だから気になるって言ってるだよ!」
メカラが転んだ。
すぐに立ち上がった。
メカラ:「もう一回お願いします」
ローフェン:「ああ、何度でも来い」
ロガが少しだけ頷いた。
誰にも見えないくらい小さな動きだった。
その口元には笑みが浮かんでいた。
夜の締め
夜が深くなっていた。
ローフェンがロガに聞いた。
ローフェン:「昔の話、もっと聞かせてくれ」
ロガが少し間を置いた。
話し始めた。
闘技場の話だった。
仲間だった獣人の話だった。
ローフェンを探し続けた話だった。
ローフェンが黙って聞いた。
夜が深くなった。
どちらも眠くなった。
それだけの夜だった。
信が遠くから見ていた。
手帳に書いた。
普通の夜だ。 最高の夜だ。
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建国プロジェクト:状況報告
第6部・発展編 第10話終了時点
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ロガとローフェンの関係
稽古の癖を直す
黙って並んで食べる
夜に昔話を聞く
「普通の親子」になっていた
ジャックとロガのやり取り
「俺を超える方法を考えろ」
ロガの指導者としての言葉
ローフェンの内面
「俺はガイアじゃない。俺は俺だ」
精霊の欠片と向き合い続けている
メカラの弟子入り
ローフェンが初めて教える側になった
ロガが遠くから見ていた
信の言葉
「普通の夜だ。最高の夜だ」
次のマイルストーン
→第11話:英雄祭と英雄の称号
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第6部 第10話 終了
次話:「英雄祭と英雄の称号」




