第5部 第11話「レーヴァテインの場所へ」
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第11話開始時点
現在地:クロノスリュカ・出発準備中
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目的地:大地の心臓・次元の境界点
状況 :三つの鍵が揃った
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航空機の鳳凰が大陸の中央へ向かった。
そこは地図に載っていない場所。
ミネルヴェが文献から特定した座標だった。
大陸の真下・最深部。
「大地の心臓」とミネルヴェが呼んでいた。
同時に次元の境界点でもあった。
近づくにつれて精霊の気配が薄くなった。
狼人ローフェンが窓の外を見ていた。
次元の歪みを感じていた。
信:「ラスカルズ、今回は頼むね」
コダ:「任せておいてください」
ラスカルズの面々が顔を見合わせた。
大地の心臓に到着
地表に裂け目があった。
タルパが先行した。
地下に降りた。
空洞があった。
光がなかった。
しかし三つの鍵が光り進んでいく、引き寄せられる様に。
それを道標にし進むと道が見えた。
空洞の中心に台座があった。
台座の上に何も置かれていなかった。
コダ:「ここですね」
ローフェン:「次元の向こうから何かが来る」
三つの鍵が激しく反応した。
ローフェンが台座に向かった。
タルタロスの出現
空間が暗くなった。
形がなかった。
声だけがあった。
タルタロスが現れた。
タルタロス:「ガイアの依代。
鍵を持ってきたのか」
全員が構えた。
タルタロス:「何も苦しむことはない、鍵を渡せば楽になれると約束しよう。
私ならば辛い記憶も。悲しい過去も。全て虚無に返せる」
ローフェン:「分かってないね。
それらをひっくるめて、俺たちは生きてるんだよ」
タルタロス:「生か。
お前たちはそれに縛られている。
それが苦しみの原因だというのに」
ローフェン:「縛られているんじゃない。
選んでいるんだよ」
ヴォイドの大量出現
タルタロスが次元の裂け目を開いた。
無数のヴォイドが出てきた。
前に見たボウフラのような形の蟲だった。
しかし数が桁違いだった。
ロガが真獣化した。
物理的に抑え込もうとした。
しかしヴォイドは形がなかった。
拳が通り抜けた。
ロガ:「掴めん」
ローフェン:「物理じゃ無理だ。
精霊の光が必要だ」
ルドルフが青い炎を放った。
炎に光の性質があった。
ヴォイドが消えた。
しかし次々と出てきた。
コダが精霊に語りかけた。
空洞の中にまだ精霊がいた。
怯えて隠れていた。
コダ:「出てきて、一緒に戦って。
君たちは先に進みたいんだろう!」
精霊たちが少しずつ出てきた。
光の粒が増えた。
鼠人アルラッテが状況を分析した。
アルラッテ:「タルタロスの眼中はどうやらローフェンのみ。
鍵を渡させたいのではなくローフェン自身を取り込みたい。
ガイアの依代の力がタルタロスには脅威なんでしょうね」
信:「俺もそう思う。
つまり、ローフェンがこの戦いの鍵になる」
ラスカルズが壁になる
コダが台座に向かった。
タルタロスがそれに気づき、阻もうとした。
ロガが真獣化で立ちはだかる。
さらにラスカルズ全員が壁になった。
蟲の攻撃は肉体ではなく精神にダメージを与える。
だが、ラスカルズは皆強い精神を保ち、立ちはだかる。
コダが台座に達した。
三つの鍵を合わせた。
レーヴァテインの完成
光が溢れた。
空洞全体が輝いた。
台座の上に武器が現れた。
杖だった。
しかし剣でもあった。
弓矢でもあった。
形が状況によって変わった。
大地の力が凝縮されていた。
レーヴァテインが顕現した。
コダはレーヴァテインがローフェンに手渡す。
ガイアの依代を経験した者を受け入れた。
体中に大地の力が満ちた。
精霊の欠片が全て輝いた。
リュカの定義する力
タルタロスが動いた。
ローフェンを取り込もうとした。
虚無が広がった。
空洞に光がなくなった。
犬人女王リュカが前に出た。
アダマスの短刀を構えた。
リュカ:「定義する!」
短刀が光った。
タルタロスに向かって斬り込んだ。
刃が虚無を通り抜けた。
しかしそこが斬られたことで定義された。
虚無に傷が生まれた。
傷がついた場所は虚無でなくなった。
タルタロス:「忌まわしきクロノスの武器か」
リュカ:「虚無という存在を否定します。
これが定義する力」
タルタロスが初めて怯んだ。
形のないものに形が生まれかけた。
精霊の声・感情・大地の声
ローフェンが地面に手をついた。
レーヴァテインを握ったまま。
精霊の欠片が全て解放された。
大地の記憶が流れ込んできた。
この場所がかつて生命に溢れていた記憶。
精霊たちが集っていた記憶。
ガイアがこの大地を作った記憶。
喜びの感情。
悲しみの感情。
怒りの感情。
安らぎの感情。
全ての感情が一つになった。
大地の声が。
精霊の声が。
生命の声が。
ローフェンから溢れ出した。
燕人ウィンが口を開いた。
歌い始めた。
言葉ではなかった。
声だった。
ローフェンが放出した全ての声、感情、大地の力を受け取った。
それを歌声としてまとめあげた。
小さな燕人の体から想像を絶する音が生まれた。
精霊の声が歌になり、感情が歌になり、大地の力が歌になった。
その歌は空洞全体に響き渡り光に満ちた。
幻想的な風景に全員が動きを止めた。
タルタロスが動きを止めた。
虚無が歌声に包まれた。
タルタロス:「これは」
虚無に感情が流れ込んだ。
形のないものが揺れた。
レーヴァテインの一撃
タルタロスが怯んだ瞬間だった。
ローフェンが立ち上がった。
レーヴァテインが剣の形になっていた。
踏み込んだ。
タルタロスの中心に向かって。
剣が虚無を貫いた。
タルタロスに本当のダメージが入った。
初めてだった。
タルタロス:「今日は退かせてもらいますよ」
ローフェン:「逃がす訳がないでしょう!」
タルタロスの撤退と蟲の放出
ローフェンがレーヴェテインを手に追撃しようとする。
タルタロスが次元の裂け目を開き無数の蟲を放出した。
大型ヴォイドが、辺りを覆い尽くした。
視界が消えた。
ローフェン:「逃げた」
ロガ:「追えるか」
ローフェン:「ダメだ、蟲が多すぎる。
見えない」
信:「今は、全部倒すことに集中だ」
蟲との戦い
ラスカルズが動いた。
ルドルフの青い炎が蟲を消した。
コダの精霊が光になって蟲を散らした。
ロガの真獣化が精霊の力と合わさった。
ウィンが歌声で精霊を呼び続けた。
精霊の光が空洞を満たした。
蟲が消えていった。一匹ずつ。また一匹。また一匹。
全員が全力を出した。
最後の一匹が消えた。
静寂が戻った。
余韻
全員が倒れた。
誰も死んでいなかった。
ローフェンがレーヴァテインを握ったまま天井を見ていた。
ロガが隣に倒れていた。
二人が並んで天井を見た。
ロガ:「終わったか」
ローフェン:「今日はね。
だけど、次がある」
ロガ:「次で終わらすぞ」
ローフェン:「ああ」
コダが空洞の精霊に話しかけた。
精霊が少し光った。
タルタロスが去ったことで空洞に精霊の力が戻り始めていた。
信がローフェンに近づいた。
信:「よくやった」
ローフェン:「みんなののおかげだ」
燕人ウィンが壁にもたれて座っていた。
疲れ切っていた。
しかし少し誇らしそうだった。
ウィン:「今日は最高に気持ちよく歌えたよ〜」
コダ:「最高だったね」
ウィン:「ありがとう」
帰路
鳳凰に乗って帰った。
熊人ショコラがココアを配った。
全員がゆっくりと味わった。
無言だったが温かかった。
猫人パナシアが空洞で見つけた薬草を嬉しそうに持っていた。
信:「また薬草採ってたのか」
パナシア:「少しだけです」
信:「危ないことはしてないよね」
パナシア:「当然です。
一人では行っていないです」
信:「まあ、いいか」
ラスカルズが笑った。
疲れた笑顔だった。
しかし全員が笑っていた。
ローフェンが窓の外を見ていた。
レーヴァテインを握っていた。杖は静かで、だが温かかった。
それはには大地の力、ガイアの力が宿っていた。
精霊たちの感情が宿っていた。
そこにウィンの歌声が宿っていた。
全員の力が一本の武器になっていた。
信が手帳に書いた。
ローフェンがレーヴァテインを受け取った。 ガイアが選んだ使い手だ。 ウィンの歌が全ての力をまとめた。 小さな燕人が今日一番の力を発揮した。 タルタロスは逃げた。 しかし次がある。 でも今日は眠る。 全員、よくやった。
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第11話終了時点
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レーヴァテインの完成
三つの鍵が合わさった
ローフェンが受け取った
タルタロスへの対抗手段が揃った
今話の決め手
リュカの定義する力でタルタロスに傷
ローフェンの精霊の欠片・感情・大地の声
ウィンの歌声が全てをまとめた
レーヴァテインでタルタロスに一撃
タルタロスの動向
蟲を放出して撤退した
次の対決は本番
ラスカルズの活躍
全員が壁になった
コダが鍵を合わせた
ウィンが歌声で力をまとめた
次のマイルストーン
→ケイオスとの本格的な対決
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第5部 第11話 終了
次話:「信の答え」




