表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
68/91

第5部 第8話「迫る影」

========================================

建国プロジェクト:状況報告

第5部・世界編 第8話開始時点

現在地:クロノスリュカ・帰還直後

========================================

状況 :ケルビーエルから帰還

    全員が疲弊している

========================================

帰還した翌朝だった。


鴉人シルトから緊急の連絡が来た。

懐中時計が光った。

シルト:「四方向で同時に異変が起きている!

     北・南・東・西。全方向から魔獣の気配だ。

     規模が尋常じゃない」


梟人ミネルヴェが顔色を変えた。

ミネルヴェ:「四魔獣だな。

       力を回復して戻ってきたと見るべきだ。

       しかも同時に。

       いよいよケイオスが仕掛けてきたようだな」

信:「全軍、戦闘準備だ」



四魔獣の一斉投入


飛燕の偵察が状況を伝えてきた。

南の海域からリヴァイアサンが来ていた。

西の平野からベヒーモスが来ていた。

北の空からバハムートが来ていた。

東の山脈からイフリートが来ていた。

前回より明らかに強かった。

ケイオスが回復させただけでなく強化していた。

さらに四魔獣それぞれに大量の魔獣の群れが随伴していた。

梟人ミネルヴェが信に言った。

ミネルヴェ:「一方向だけでも厳しい中、四方向同時は戦力的には絶望的だな」

信:「わかっています。

   それでも動くしかない」



信がリソースを分割する


信が全体を見渡した。

リソースコントロール、PMとしての信の本領だった。

信:「四方向に部隊を配置する。

   全方向で劣勢になることは計算の上でわかっている。

   それでも各戦線をできる限り保ち続ける。

   その中で打開作を見つけるしかない」


配置が決まった。

【南・海域:リヴァイアサン担当】

川獺人ルトラ

ペンギンの海人ベルト&シーベルト船団

激流・水の精霊


【西・平野:ベヒーモス担当】

狼人ロガ、ジャッカルの獣人ジャック

コヨーテの獣人コヨル・狼人ローフェン

金剛


【北・空:バハムート担当】

隼人イェラキ・鷲人アエトス

エウクレイア全隊

烈風・鳳凰・飛燕


【東・山脈:イフリート担当】

馬人ルドルフ

馬人ペイス・ナインホース

ゾウの獣人アスラ、ゴリラの獣人ローラン


【本陣守護】

犬人女王リュカ・梟人ミネルヴェ

猫人カティ・信(天馬で全体指揮)


各隊が動き出した。

信が全ての懐中時計に連絡した。

そして各国へメールバードを飛ばした。

飛ばせるだけの全てのメールバードを。


南・海域の戦い


リヴァイアサンが海から来た。

前回より巨大だった。それはシロナガスクジラを越える巨体。

瘴気の海域を広げながら進んでいた。

ルトラがウンディーネの加護を発動した。

水流がリヴァイアサンを押し返した。

しかし瘴気が精霊を蝕んだ。

加護の力が少しずつ弱まった。

ベルトとシーベルト船団が奮戦した。

海上の魔獣を次々と仕留めた。

しかし数が多かった。

ルトラは懐中時計を取り出す。

ルトラ:「これはちょっと厳しいな。

     瘴気が精霊を蝕んでいる。

     なんとか状況は保てるが、すぐに限界だよ」

信:「わかった。

   なんとか持ちこたえてくれ」



西・平野の戦い


ベヒーモスが大地を揺らしながら来た。

金剛が正面から受けたが、持ち堪えられずに吹き飛ばされる。

ロガが真獣化し剣を振り下ろした。

ベヒーモスにダメージが入った。

しかし即座に再生した。

周囲の地面を取り込みながら再生した。

ロガ:「精霊の力だ」

ローフェン:「分かってる!」


ローフェンが精霊の欠片を解放した。

光がベヒーモスに向かった。

再生が遅くなった。

ジャック:「俺が時間を稼ぐ」

コヨル:「俺も」


随伴の魔獣の群れにジャックとコヨルが対応した。

数が多かった。

削りきれなかった。

ジリジリと押されていた。


北・空の戦い


バハムートが嵐を纏っていた。

空気が震えていた。

エウクレイアが連携で対応した。

アエトスのシルフィードの加護が嵐と拮抗した。

しかしバハムートの嵐が広がり続けた。

飛行が困難になってきた。

烈風が機体ダメージを受けた。

イェラキは懐中時計で信に連絡を入れる。

イェラキ:「烈風が一機やられた。

      敵の作る嵐が広がっている。

      空域の確保が難しくなってきている」

信:「なんとか戦線を保ってくれ。

   空を渡すと全戦線が崩れかねない」

イェラキ:「無理をいう。

      分かった、なんとかする」



東・山脈の戦い


ルドルフの青い炎がイフリートに向かった。

ダメージが入るが、随伴の火系魔獣が多すぎた。

ペイスとナインホースが奮戦した。

アスラとローランが正面から押した。

それでも数が多かった。

ペイスが信への連絡をする。

ペイス:「ルドルフの攻撃はイフリートには通じています。

     しかし周りの魔獣が多い。

     炎の燃料にされていて際限が見えない」

信:「なんとか続けてくれ。

   できれば温存をしつつ」

ルドルフ:「了解した」



本陣への圧力


四方向全てが劣勢になっていった。

信が天馬で全体を把握し続けた。

懐中時計が四つの戦線からの報告を伝えてきた。

どこに援軍を送っても別の戦線が崩れた。

ミネルヴェ:「兵力が足りない。

       このままでは全線が崩れる」

信:「一箇所でも崩せれば、そこから全体の大局を変えられるのに。

   何か手は無いか」


信が空を見た。

これまで繋いできた全ての縁が今日試される。


リュカの決断


本陣でリュカがアダマスの短刀を握った。

リュカ:「信、援軍は来る?」

信:「必ず。

   そう思わないと精神的に持たないよ」

リュカ:「わかった。

     私は信じる」


リュカがアダマスの短刀を構えた。

定義する力が短刀に宿り始めた。


各戦線がギリギリで持ちこたえる


全員が限界まで戦った。

ロガが真獣化を維持し続けた。

ローフェンの精霊の欠片が少しずつ消耗していった。

ルトラが水魔法を使いきる寸前だった。

ルドルフの青い炎の限界が近かった。

エウクレイアの翼が傷ついた。

しかし誰も退かなかった。


戦いが続いた。

午後が過ぎる。夕方になり。夜が来た。

四魔獣が動きを止めた。

信:「今夜は警戒はアラファのチームに任せて休んでくれ。

   体力の回復と傷の手当てを最優先に。

   明朝また来る」

こちらも限界だった。

羊人クラグルと猫人パナシアが各戦線を回った。

白魔術で傷を癒した。

薬草を配った。


深夜、信が本陣に戻った。

全員の状況を確認した。

死者はいなかった。

しかし全員が限界だった。

信が手帳を取り出した。

書けなかった。

疲れ切っていた。

しかし目を閉じなかった。

夜明けまでに来なければ終わる。

そうわかっていた。

それでも目を閉じなかった。


リュカが信の隣に来た。

リュカ:「眠れないの?」

信:「ああ、色々としないといけないことが頭を巡ってね」

リュカ:「わたしも」


二人で夜空を見た。

星が出ていた。

リュカ:「来るよね。

     みんな」

信:「そう、信じてる」

リュカ:「うん」


リュカが信の服の端を掴んだ。

信が気づいていた。

何も言わなかった。

二人でそのまま夜明けを待った。


信が手帳を開いた。

今度は書けた。

全ての縁を繋いできた。 ガルディウスと。 エルネストと。 マンサと。 ドワーフ三親方と。 アグラリエルと。 サエルミアと。 ベルトと。 全員に今日、メールバードを送った。 来てくれるかはわからない。 でも信じる。 それしかない。


夜明けが近かった。

東の空が少しだけ明るくなり始めた。

その時だった。

北から音が聞こえた。

重い音だった。

足音だった。

ドワーフの足音だった。


========================================

建国プロジェクト:状況報告

第5部・世界編 第8話終了時点

========================================

四魔獣の一斉投入

 リヴァイアサン(南・海域)

 ベヒーモス(西・平野)

 バハムート(北・空)

 イフリート(東・山脈)

 全戦線で劣勢


各戦線の状況

 ルトラ:水魔法が限界近い

 ロガ:真獣化を維持中

 ローフェン:精霊の欠片が消耗

 ルドルフ:青い炎が限界近い

 エウクレイア:機体と翼にダメージ


死者:なし


夜明け前

 ドワーフの足音が聞こえた

 援軍が来た


次のマイルストーン

 →第9話:全ての縁が集う日

========================================



第5部 第8話 終了

次話:「全ての縁が集う日」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ