第5部 第4話「三つの空路」
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第4話開始時点
現在地:クロノスリュカ・シルトの街空港
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状況 :三機同時探索の出発準備
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鴉人シルトが地図を広げた。
三か所に印がついていた。
砂漠の水上都市。霧の島国。空中の岩盤集落。
信:「三機に分かれて同時に向かおう。
懐中時計で常時連絡を取り合う。
各機のメンバーは以下の通りとしよう」
メンバーが決まった。
【鳳凰・砂漠の水上都市】
信、川獺人ルトラ、鹿人コダ
狐人ドミナス、羊人クラグル
パイロット:馬人ペイス
【飛燕・霧の島国】
鴉人シルト、蝙蝠人アラファ
鷲人アエトス、狼人ローフェン
パイロット:アエトス兼任
【天馬・空中の岩盤集落】
狼人ロガ、隼人イェラキ
エウクレイア数名
犬人女王リュカ
リュカが少し不安そうな顔をした。
信と別々に動くのは初めてだった。
信:「大丈夫、しっかりやれるよ。
それに懐中時計がある。
何かあればすぐ呼んでくれ」
リュカ:「うん、わかった」
三機が同時に飛び立った。
鳳凰・砂漠の水上都市
砂漠の上を飛ぶと、機内にも熱気が伝わってきた。
しばらく進むと砂漠の中心にオアシスが見え、その上に都市が浮いていた。
精霊の力で水が湧き続けていた。
着陸するとフェネック、サソリ、トカゲの獣人が現れた。
共通語が少し通じた。
話を聞くと、水上都市の維持が限界に近づいていた。
ケイオスの影響で精霊が弱まり、砂漠に湧く水の量が少しずつ減っていた。
ルトラ:「私が見てくるよ」
川獺人ルトラはオアシスに潜り、その中心、精霊のいる場所を目指した。
そこには泥状の魔物がおり、精霊を覆っていた。
ルトラがウンディーネの加護を発動し、この魔物を蹴散らした。
姿を現した水上都市の泉の精霊と共鳴した。
精霊が喜んだ。
水の量が少し増えた。
その変化を感じ、長老のラクダの獣人が現れた。
長老:「バルタザールと申します。
この度は助けていただき感謝いたします」
信:「助けになったのならよかったです。
混沌の精霊ケイオスの影響が各所に出ているようです。
これかも、定期的に来ますね」
長老:「ありがとう」
交流の約束を結んだ。
飛燕・霧の島国
霧が濃かった。
アエトスはシルフィードの加護でその一部を払った。
すると島の輪郭が現れた。
着陸すると蛙人、サンショウウオ、イモリの獣人が姿を現した。
言語が全く違った。
カイ・ラガンでも知らない言語だった。
コダが精霊を通じてコミュニケーションを取った。
精霊が橋渡しになった。
かつて人間に侵略され、霧の精霊と契約して島を隠した。
数百年間、外界と接触を絶っていた。
独自の文化を形成し、様々な精霊が生まれていた。
その島の精霊たちは弱り怯えていた。
ローフェンが手を差し出した。
精霊の欠片が光った。
精霊が少し落ち着いた。
ローフェン:「外は昔より安全になっている。
全部じゃないけど」
住民が静かに聞いていた。
今すぐではなく、もう少し様子を見たいと言った。
アラファが定期的に連絡に来ることを約束した。
天馬・空中の岩盤集落
岩盤が風の力で浮いていた。
天馬で近づくと、住民が手を振った。
南方系の鳥人だった。
羽毛の色が違ったが、エウクレイアと同じ系統だった。
共通語が通じた。
リュカが状況をカイ・ラガンに懐中時計で伝えた。
カイ・ラガン:「その集落にも竜の血がある。
鳥人の祖先は竜人。
エウクレイアと同じ血だ」
イェラキが集落のリーダーと話した。
同族に会う感覚があった。
しかし文化が全く違った。
エウクレイアは戦いの中で生きてきた。
この集落は雲の上で平和に生きてきた。
どちらが正しいではなかった。
二つの道があったと気づいた。
集落のリーダーとなのるソリレスが話し始めた。
ソリレス:「空を飛ぶ機械が来た時は恐れた。
しかし敵ではなかった。
初めて下の世界と繋がれる気がした」
ロガ:「繋がれる。
それだけで十分だ」
空路を繋ぐ約束をした。
懐中時計での情報共有
三か所の探索が進む中、懐中時計で情報を共有した。
信が三か所の共通点に気づいた。
信:「三か所に共通することがある。
精霊の力で守られた場所。
外界との接触を絶っていた。
ケイオスの影響が及び始めている」
ローフェン:「孤立していたから守られていた。
でも今は孤立しているから狙われている」
信:「そうだね。
繋がることが防衛になる。
孤立は脆弱だ」
帰還
三機が順番にクロノスリュカに戻った。
リュカが信を見つけた。
少し走り寄った。
すぐに止まって王らしく歩き直した。
信が気づいていた。
何も言わなかった。
全員が報告を持ち寄った。
ソラが地図を更新した。
三か所が新たに地図に加わった。
全体会議
信が全員に言った。
信:「今日、三か所の孤立した場所に
繋がりを作った。
精霊が弱まっている場所に精霊の力を持つ者が繋がることで
ケイオスの侵食を遅らせられる。
繋がることが最大の防衛になる」
ミネルヴェ:「文化を広げることがケイオスへの対抗だった。
それが世界規模になった」
カイ・ラガン:「正しい方向だ」
小さなエピソード
狸人ラックが各機から送られた情報を元に新しい観光ツアーを三本追加した。
鼠人アルラッテが即座に価格設定をした。
ラック:「砂漠ツアーは希少性が高い。
価格を上げられる」
アルラッテ:「霧の島はミステリアスなツアーにできるよ。
条件付きでプレミアム枠にしよう」
ラック:「岩盤集落は空からしか行けない。
遊覧飛行、それ自体が売りになるね」
二人の目が光っていた。
帰還後、ローフェンがロガに霧の島の話をした。
自分から旅の話をするのは初めてだった。
ロガが黙って聞いた。
ロガ:「島の精霊に外は安全になったと言ったんだな」
ローフェン:「そうなって欲しいと思って」
ロガ:「そうなってではないだろう。
そうするんだよ。
俺たちの手でな」
それだけだった。
しかし十分だった。
信が手帳に書いた。
孤立している場所ほど ケイオスに狙われやすい。 繋がることが防衛になる。 この国がやってきたことと同じだ。 仲間を増やすことが 世界を守ることになる。
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第4話終了時点
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新たな接触
砂漠の水上都市:支援の約束
霧の島国:定期連絡の約束
空中の岩盤集落:空路を繋ぐ約束
戦略の確立
繋がることが最大の防衛
孤立した場所と繋がり精霊を広げる
ケイオスの侵食を遅らせる
精霊の共鳴
ルトラ→水上都市の精霊
ローフェン→霧の島の精霊
イェラキ→岩盤集落の鳥人と同族感
ローフェンとロガ
ローフェンが自分から旅の話をした
「外は安全になった」
「正しい」
観光ビジネス
三つの新ツアーが追加
アルラッテとラックが即座に動いた
次のマイルストーン
→第5話:イオフィーエルへの接触
→瘴気の海域への対応
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第5部 第4話 終了
次話:「イオフィーエルの扉」




