第5部 第2話「空の時代」
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第2話開始時点
現在地:クロノスリュカ・建国地
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国民 :900名以上
状況 :航空便の本格運用が始まった
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朝、鼠人アルラッテと狸人ラックが信の前に計画書を置いた。
それはとても分厚かった。
信:「よく作ったね」
アルラッテ:「二人で一週間かけました」
ラック:「寝てない」
計画書には三つのツアーが書かれていた。
食の旅
各地の名物を食べる旅。
イナバが食材収集を兼ねる。
ダレトとショコラが監修。
各地の料理人との交流も含む。
精霊の旅
精霊が集まる場所を巡る旅。
コダが案内役。
精霊との触れ合いを体験できる。
幼精霊が多い場所を優先的に訪れる。
歴史の旅
古代の遺跡を巡る旅。
カイ・ラガンが特別案内役。
竜人の記憶で語る生きた歴史。
信が計画書を読み終えた。
信:「観光が外交と情報収集を兼ねられる。
いい発想だね」
狐人ドミナスが横から計画書を覗いた。
ドミナス:「外交の下準備に使えそうね。
訪問前に観光客を送れば情報が集まる」
鴉人シルトが反対側から計画書を覗いた。
シルト:「情報網の補強にもなる。
観光客はどこにでも入れる」
信とドミナスとシルトが真顔で計画書に書き込み始めた。
ラックが見ていた。
ラック:「そういうことじゃないんだけど」
アルラッテ:「いいじゃないですか。
収益と実益が両立する」
ラック:「まあ、進められればいいんだけど」
エルネストが第一号観光客
数日後、魔術王国ソルマーレのエルネスト皇子からメールバードで連絡が来た。
「観光ツアーに申し込みたい。
魔術研究のため各地を巡りたい。
第一号になれるか。
エルネスト」
鳳凰に乗り込んだエルネストが空の景色を眺める。
エルネストが各地を巡りながら精霊の気配を魔術で記録した。
帰国後に信に報告した。
エルネスト:「世界中に精霊の痕跡がある。
しかし弱まっている場所が多い。
強い場所と弱い場所の差が激しい」
信:「ケイオスの影響が世界規模で進んでいる」
エルネスト:「急がなければならないね」
飛燕の定期偵察
シルトとアラファが飛燕に乗って定期偵察を開始した。
鹿人ソラが同乗して地図を描き続けた。
数日の偵察が終わった。
空から見た世界の広がり
ソラが更新した地図を広げた。
新しい場所がいくつも追加されていた。
霧の島国
常に霧に包まれた島が見つかった。
地図に載っていなかった。
霧の中に建物の影が見えた。
近づくと霧が濃くなって見えなくなった。
シルト:「住民がいる。
間違いない。
煙が上がっていた」
砂漠の水上都市
砂漠の中心に巨大なオアシスがあった。
その上に都市が浮いていた。
精霊の力で水が湧き続けていた。
空から見えたが地上からは辿り着けない場所だった。
コダ:「精霊の力が強いみたい。
多分、水の精霊が守っているんだと思う。
かなり古い都市だと思います」
空中の岩盤集落
風の力で浮いている岩盤の上に集落があった。
鳳凰が近づいたら、住民が手を振った。
アエトス:「空から接触できた。
地上からは絶対に辿り着けない場所だ」
イェラキ:「空を持つ者しか来られない場所がある。
それがいくつもあった」
凍土の果ての光る地
北の果てに光る場所があった。
フリッグの伝承に似た場所だった。
カイ・ラガンが報告を聞いて反応した。
カイ・ラガン:「竜の気配がある。
あの竜門以外にも竜と繋がった場所があるようだ」
海底都市の水柱
海の上に巨大な水柱が立っていた。
定期的に噴き出していた。
ルトラが報告を聞いた。
ルトラ:「海の下に何かがいる。
生き物の気配じゃない。
建物の気配だ」
ソラが地図を見た。
ソラ:「まだまだあります。
飛燕で見えた範囲だけで
これだけの未知の場所がある。
世界はもっと広い」
カイ・ラガンが地図を見た。
長い沈黙があった。
カイ・ラガン:「我も知らない場所がこんなにあるとはな」
初めて素直に驚いた顔をした。
全員が静かに頷いた。
空から見た異変
発見は喜ばしいものだけではなかった。
シルトが信に別の報告書を渡した。
瘴気の海域の拡大
空から見ると瘴気の海域が予想より広かった。
地図上で広がりが可視化された。
紫色の染みが大陸の沿岸に複数あった。
信:「地上から見るよりずっと広い。
急がなければならない」
東の大陸の帝国の動き
帝国が大規模な軍を動かしていた。
方向がクロノスリュカに向いていた。
シルト:「脅威かどうかはまだわかりません。
しかし監視が必要です」
北の山脈付近の謎の光柱
謎の光の柱が立っていた。
精霊の気配ではなかった。
カイ・ラガンが聞いて黙り込んだ。
信:「何かわかるか」
カイ・ラガン:「今はなんともだな。
調べるから待て」
エルフの里の周辺
奇妙な動きがあった。
複数の派閥が動いている様子だった。
ドミナス:「そろそろエルフとの接触も考えた方がいいかと。
精霊の件もありますし」
信の判断
信が全員の前で優先順位をつけた。
信:「最優先はエルフとの接触とします。
ここに来て急に動きが活発になっている。
次は未知の国への接触。
観光と情報収集を兼ねて鳳凰と飛燕を活用する。
瘴気の海域・帝国の動き・北の光柱は継続監視。
飛燕の定期偵察を続けよう」
ドミナスが手帳に書き留めた。
ドミナス:「忙しくなりますね」
信:「大変になるよ」
ドミナス:「任せてください」
世界地図の更新
ソラが更新した世界地図を壁に貼った。
以前より大きくなっていた。
未知の場所がいくつも追加されていた。
コダが地図を見た。
コダ:「精霊がいる場所が地図に増えた。
世界はまだ広いですね」
夜、信とリュカが地図の前に立った。
リュカが地図の隅々を指でなぞった。
リュカ:「全部、行ける?」
信:「ああ、全部、行こう」
リュカ:「うん」
信:「まだ見ぬ国か、楽しみだね」
地図の隣でアルラッテがツアーの価格設定をしていた。
ラックが演出計画を立てていた。
ドミナスが各国への外交文書を書き始めていた。
シルトが情報網を更新していた。
この国は止まらなかった。
信が手帳に書いた。
空が世界を繋いだ。 見えなかったものが見えた。 知らなかった場所がわかった。 行けなかった場所に行ける。 世界は、まだ広い。 それが一番嬉しい。
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建国プロジェクト:状況報告
第5部・世界編 第2話終了時点
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観光ビジネス始動
三つのツアーが企画された
エルネストが第一号観光客
精霊情報の収集も兼ねることに
発見した未知の場所
霧の島国
砂漠の水上都市
空中の岩盤集落
凍土の果ての光る地
海底都市の水柱
浮上した問題
瘴気の海域の拡大
東の大陸の帝国の動き
北の山脈付近の謎の光柱
エルフの里の異変
信の判断
最優先:エルフとの接触
継続監視:その他の異変
ソラの世界地図
未知の場所が追加された
世界がさらに広がった
カイ・ラガンも知らない場所があった
次のマイルストーン
→第3話:エルフからの使者
→小国・未知の国への接触開始
→世界の問題が動き始める
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第5部 第2話 終了
次話:「エルフの使者」




