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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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第4部 第9話「北の果てへ」

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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第9話開始時点

現在地:東の大陸・沿岸部

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状況 :帝都訪問を終えて北へ向かう

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出港の朝、帝都の重臣から使者が来た。


餞別の品だった。

現状、獣人達の解放を願わず、国の特産品をいくつか渡したことから少なくとも敵対はしないと判断はされた様だ。

品を確認すると、竜の文様が刻まれた古地図だった。

カイ・ラガンが手に取った。

それを見て何かを感じ取った。


沿岸部の村に立ち寄り、別れを告げた。

その際、これから大海を渡るという渡り鳥の獣人と出会った。

名前はクレイジー・ケニーと名乗る。

海を渡った際にはシーボルト、クロノスリュカに寄るといいと告げた。

無事を祈り、見送った。


シルトはメールバードを村の長に残した。

クロノスリュカとの連絡手段用だ。

これからは定期交流をすることとなった。

船の料理班長の白兎人イナバは最後まで食材を集めていた。

浣熊人アッチの弟子が現地職人と再会の約束をした。

新たな交流がいくつも生まれた。

船が北へ向かった。


北の海


東の大陸から北上した。

海の色が変わってきた。

紫色の海域がいくつか見えた。

瘴気の海域を避けながら進む。

川獺人ルトラが水魔法で海域の状態を調べた。

ケイオスの影響が北の海にも及んでいた。

海の精霊が少なかった。

狼人ローフェンの外套の中の精霊たちが海域に近づくにつれて怯え始めた。

ローフェンが外套をきつく抱え心の中で大丈夫だと精霊達を勇気づけた。


嵐と海の魔獣


北の海は荒ぶっている。

大きな嵐が来た。

鷲人アエトスと隼人イェラキが風を読んで対応した。

ルトラと船長のペンギンの海人ベルトが船を制御した。

嵐の中で巨大な影が見えた。

海の魔獣だった。

瘴気の海域から来た魔獣だった。

全身が紫色の光を帯びていた。

狼人ロガが真獣化した。

ローフェンが外套の精霊に語りかけた。

精霊の力がローフェンの体に流れた。

ローフェンが魔獣の弱点を感じ、その場所をロガに伝えた。

ロガが一撃で仕留めた。


嵐が去り、海が静かになった。

ロガがローフェンを見た。

ローフェンがロガを見た。

どちらも何も言わなかった。

しかし二人の間に何かが生まれた夜だった。



北の大陸の端に到着


凍土の海岸線が見えてきた。

白熊人ビョルンが甲板に出て、続けて白熊人エイリークも出てきた。

二人が並んで故郷の景色を見ていた。

海岸線にのろし台が見えた。

クロノスリュカが設置し、フリッグが管理していた。

上陸して情報収集をした。

この地の獣人が竜の伝説を持っていた。

山脈の向こうに「光る谷」があるという伝承だった。

精霊の気配が東の大陸より濃かった。

ローフェンの外套の中の精霊たちが落ち着いた。

怯えが消えていた。


山脈への道


北の山脈が見えてきた。

険しい地形だった。

イェラキとアエトスが上空を偵察した。

山脈を越える道を探した。

コダが地面に手をついた。

地の声を聞いた。

道を見つけた。

誰かが通った道だと言った。

カイ・ラガンが道の岩肌を触った。

竜が通った道だと言った。

古い、しかし確かにある道だった。


山脈の途中、竜の遺跡


山道を進んだ。

途中に廃墟があった。

竜人の建物だった。

長い年月で崩れていた。

しかし文様が残っていた。

カイ・ラガンが文様を読んだ。

ここは竜人の中継地点だったと言った。

竜の国への道しるべが刻まれていた。

ローフェンが廃墟の中で動きを止めた。

精霊の気配を感じた。

廃墟に宿った精霊が目を覚ました。

建物の精霊だった。

長い間眠っていた。

カイ・ラガンが竜の言葉で語りかけた。

精霊が道を示した。

光が廃墟の奥から延びた。

先に続く道だった。


山脈を越える


精霊が示した道を進んだ。

険しかったが確かな道だった。

途中で気づいた。

ロガとローフェンが自然と並んで歩いていた。

言葉はなかった。

しかし距離がなかった。

山頂に近づくにつれて精霊の気配が濃くなった。

ローフェンの外套の中の全ての精霊が光り始めた。

ローフェンが外套を開けた。

精霊たちが光の粒になって山頂の空気に溶けていった。

山頂が輝いた。


光る谷、竜の国の入口


山頂から谷が見えた。

光っていた。

精霊の光だった。

無数の精霊が谷に集まっていた。

カイ・ラガンが動きを止めた。

長い沈黙があった。

カイ・ラガン:「……ここだ。

        竜の国の入口の一つだ」


谷の奥に巨大な扉があった。

石造りだった。

竜の文様が刻まれていた。

信がリュカに懐中時計で連絡した。

リュカが時空魔法を展開した。

船の上から感じた。

次元の境界が薄くなっている場所だと伝えてきた。

扉は今は開かなかった。

カイ・ラガン:「リュカの時空魔法がさらに成長した時に開くだろう。

        そのためには、精霊たちの力をもっと強めなければならないだろう」

カイ・ラガンが扉に手を当てた。

手が僅かに震えた。

初めて感情を見せた。

カイ・ラガン:「……長かった」


それだけだった。

ローフェンが精霊たちを谷に解放した。

精霊たちが谷に溶けていった。

谷がさらに輝いた。

コダが目を閉じた。

精霊の声がいくつも聞こえた。

喜んでいた。


帰路の決断


信が全員に告げた。

竜の国の入口を確認した。

今は入れない。

しかし場所はわかった。

リュカの時空魔法が鍵だと確信した。

帰還を決めた。

カイ・ラガンが扉に最後に手を当てた。

長い沈黙の後、離れた。

全員が山を下り始めた。

ローフェンがロガの隣に並んだ。

初めて自分から話しかけた。

一言だけだった。

「帰ろう」

ロガが頷いた。

それだけだった。

しかし、それで十分だった。


信が手帳に書いた。

竜の国の入口を見つけた。 扉はまだ開かない。 リュカの力が必要だ。 でも今日、別の扉が少し開いた。 ロガとローフェンの間の扉が。 そちらの方が、今日は大事かもしれない。


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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第9話終了時点

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最大の発見

 竜の国の入口を発見

 光る谷・巨大な扉

 リュカの時空魔法が鍵


新たな精霊

 建物の精霊が目を覚ました

 ローフェンが連れてきた精霊を谷に解放

 谷がさらに輝いた


瘴気の海域

 北の海にも広がっている

 ケイオスの影響が世界規模


ローフェンの変化

 「帰ろう」と自分からロガに話しかけた

 初めて自分から距離を縮めた


カイ・ラガンの変化

 初めて感情を見せた

 「……長かった」


次のマイルストーン

 →帰還・クロノスリュカへの報告

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第4部 第9話 終了

次話:「帰還と報告」



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