第4部 第8話「竜の伝説」
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建国プロジェクト:状況報告
第4部・共存編 第8話開始時点
現在地:東の大陸・内陸へ向かう川
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状況 :帝都へ向かう道中
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川を遡った。
内陸に進むにつれて土地が豊かになった。
その中で獣人が重労働に従事していた。
沿岸部よりその数は多かった。
そして精霊の気配が薄かった。
狼人ローフェンが川岸を見ていた。
何かが足りない感覚があった。
鹿人コダが地面に手をついた。
コダ:「地の声がほとんど聞こえません。
精霊が抑えられているみたいです。
ずっと、長い間」
竜人カイ・ラガンが川沿いの建物を見ていた。
建物の軒先に古い文様が刻まれていた。
目を細めた。
何かを感じていた。
帝都入り
帝都は巨大だった。
石造りの壁が都市を囲んでいた。
人間の姿に変身できるメンバーのみが入った。
信・シルト・狐人ドミナス・蝙蝠人アラファ・隼人イェラキ・鷲人アエトス・竜人カイ・ラガン。
狼人ローフェンと鹿人コダは帽子と外套で姿を隠した。
帝都の中心に巨大な神殿があった。
カイ・ラガンが神殿を見た瞬間、足を止めた。
神殿の柱に文様が刻まれていた。
随所に竜の形があった。
壁に、扉に、床に。
住民たちは聞いては見たが、その意味を知らなかった。
カイ・ラガンには文様の意味がわかっていた。
帝国の重臣との謁見
案内された広間に帝国の重臣が座っていた。
皇帝は姿を見せなかった。
アラファには入国依頼監視が続いていると聞いていのである程度の経過はしていた。
だが重臣が厳しい尋問に近い質問を続けた。
シルトとドミナスが巧みに対応した。
国として、侵略やそれに伴う偵察の意ではないこと。
クロノスリュカの文化と国力をさりげなく伝えた。
重臣が獣人との共存を怪訝に思った。
そもそも獣人がそれだけの文化圏を築いている事自体信じていない印象だった。
信が言葉を選んで答え、文化の進歩を少しずつ提示していく。
重臣の顔が少しずつ変わった。
興味が生まれた。
謁見が終わった後、神殿の見学を許可された。
神殿の調査
神殿の奥に古い碑文があった。
埃を払うと文字が現れた。
カイ・ラガンが読み始める。
長い時間がかかる。その間、全員が黙って待った。
カイ・ラガンが振り返った。
それは竜人がこの大陸に来た記録だった。
竜人がこの帝国の礎を作ったという事実が刻まれていた。
加え、精霊魔法が禁じられた理由も記されていた。
かつて精霊魔法の限界に挑んだ者がその力を暴走させた。
帝国の一部を破壊されたのだ。
その後、帝国が精霊魔法を危険視して禁止した。
危ないと感じた瞬間、その全てに蓋をする。人間はどこでも同じだなと信は感じた。
それが数百年前のことだった。
信が手帳に記録した。
カイ・ラガンが静かに言った。
恐れが無知を生み、無知が抑圧を生む、と。
碑文の最後に別の記述があった。
「この地の北の果ての山脈を越えた先に、竜たちが待つ地がある」
カイ・ラガンの目が光った。
精霊の痕跡
神殿の床の一角で、コダが地面に手をついた。
ローフェンが同じ場所を見つめた。
二人が同時に動いた。
進む先、壁の奥に扉があった。
それは古い扉だった。
そこには獣文字が刻まれていた。
信がミネルヴェに懐中時計で連絡した。
ミネルヴェが読み方を伝えた。
コダが獣文字を読んだ。
すると扉が開いた。
中は暗かったが、僅かな光があった。
そしてその光は複数あった。
精霊だった。
怯えていた。
縮こまっていた。
長い間閉じ込められていた精霊たちだった。
コダが床に座った。
目を閉じた。
温かさを送った。
ローフェンが手を差し出した。
ガイアの力が精霊を安心させた。
精霊たちが少しずつ出てきた。
精霊が自らついてくることを選んだ。
光がローフェンの外套の中に入った。
重臣への提案
信が重臣に会いに戻った。
精霊魔法は危険ではないと伝えた。
証拠として精霊を見せた。
重臣が半信半疑だった。
カイ・ラガンが前に出た。
竜人の言葉で語りかけた。
重臣の顔が変わった。
竜人が実在することへの衝撃だった。
帝国が礎とした存在が目の前にいた。
すぐには変わらなかった。
しかし種を蒔いた。
竜の国への手がかり
船に戻りながら、カイ・ラガンが整理した。
神殿の碑文の内容だった。
「北の果ての山脈を越えた先」
この情報をリュカに伝えた。
犬人女王リュカが懐中時計を握った。
リュカの時空魔法が鍵になる可能性があった。
懐中時計越しにミネルヴェが言った。
竜の国への地図が揃い始めている、と。
信が手帳に書いた。
歴史の中に真実が眠っていた。 竜人がこの大陸の礎を作った。 精霊魔法が禁じられた理由がわかった。 そして、竜の国への手がかりが増えた。 北の果ての山脈。 次に向かう場所が見えてきた。
帰路、ローフェンとロガ
帝都から船に戻る道中だった。
コダが連れてきた精霊をローフェンが外套の中に大事そうに抱えていた。
狼人ロガがその様子を黙って見ていた。
船に戻るとリュカが甲板で待っていた。
ローフェンの外套から光が漏れていることに気づいた。
ローフェンが外套を少し開けた。
精霊が光った。
リュカとローフェンが初めてまともに向き合って話した。
精霊のこと。
この大陸のこと。
ガイアの依代のこと。
ローフェンが少しだけ表情を緩めた。
ロガが遠くからその様子を見ていた。
何も言わなかった。
しかし目が少し和らいでいた。
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建国プロジェクト:状況報告
第4部・共存編 第8話終了時点
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判明した事実
帝国の礎を竜人が作った
精霊魔法が禁じられた歴史的経緯
竜の国への手がかり
「北の果ての山脈を越えた先」
精霊の解放
神殿地下に閉じ込められていた精霊
一部がついてくることを選んだ
コダとローフェンが引き寄せた
外交の布石
重臣に精霊との共存を見せた
カイ・ラガンの存在が衝撃を与えた
すぐには変わらないが種を蒔いた
ローフェンの変化
精霊を大事に抱える場面
リュカと初めてまともに話した
表情が少し緩んだ
ロガの変化
ローフェンを遠くから見ていた
目が少し和らいだ
次のマイルストーン
→北の果ての山脈への手がかりを追う
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第4部 第8話 終了
次話:「北の果てへ」




