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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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第4部 第7話「東の大陸」

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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第7話開始時点

現在地:東の大陸・沿岸部

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状況 :東の大陸に到着

    上陸前の偵察中

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上陸前の偵察


夜明け前、隼人イェラキと鷲人アエトスが飛び立った。

上空から東の大陸を見渡した。

内陸に大きな都市があった。

沿岸部に小さな集落がいくつか点在していた。

獣人らしき存在が沿岸部に多かった。

内陸の都市は人間が支配している様子だった。

蝙蝠人アラファが音波で地形を把握した。

鴉人シルトが情報を整理した。


シルト:「内陸の大都市が中心。

     沿岸部の集落はその支配下にある様子です。

     まず沿岸部の集落に接触するのが安全でしょうね」

信:「わかった。行こう」



沿岸部の集落に接触


人間型に変身できるメンバーが先行した。

信、シルト、狐人ドミナス、アラファ、イェラキの5名だった。


小さな漁村に近づいた。獣人が多かった。

しかし首輪をしていなかった。ただ、差別的な扱いを受けていた。

人間の住民が獣人に命令し、獣人が従っていた。

言語が違い外交役のドミナスも苦労をしていた。

それを見かねて竜人カイ・ラガンが前に出た。


古代語で語りかけた。

村の住民が驚いた。

しかしなんとか通じた。

竜人は全ての言語を知っていた。

村の長老が話してくれることになった。



この大陸の構造


長老の話をカイ・ラガンが翻訳した。

この大陸は複数の小国が乱立していた。

中央に強大な帝国があった。

帝国が周辺国を支配していた。


獣人は下層市民として扱われていた。

首輪はなかったが自由もなかった。


帝国は魔術を国家管理していた。

精霊魔法は禁じられていた。

危険な力として恐れられていたのだ。


信:「精霊魔法が禁じられている理由は」

カイ・ラガン:「おそらく帝国が精霊の力を恐れている。

        制御できないものを人間は禁じたがる。

        いつの時代も同じだな」


さらに不穏な話があった。

瘴気の海域がこの大陸の沿岸にも近づいていた。

住民たちは原因を知らなかった。

ただ、海の色が変わってきていると言っていた。

魚が減っていた。



神殿の精霊


村の近くに古い神殿があった。

長く使われていないため苔に覆われていた。

誰も近づかないと長老が言った。

鹿人コダが地面に手をついた。


地の声を感じた。

馬人ルドルフが胸に手を当てた。


熱を感じた。

狼人ローフェンが神殿の方向を見た。


何かに引き寄せられた。


三人が神殿に近づいた。

信とカイ・ラガンが続いた。

神殿の中に精霊の気配があった。

しかし怯えていた。


精霊魔法が長い間禁じられてきた。

精霊が抑圧されてきた。

その恐怖が残っているのだろう。


コダが床に座った。

目を閉じた。

獣文字で語りかけた。

言葉ではなかった。


相手は温かさを送った。


長い間があった。


小さな光が床の隙間から出てきた。


土の精霊だった。


名前はなかった。

しかし確かにそこにいた。


ローフェンが手を差し出した。

光がローフェンの手に止まった。


カイ・ラガン:「怯えていた精霊が出てきた。

        ガイアの力が安心させている」

コダ:「ここには他にも精霊がいます。

    全部、怯えているみたいだ」



アッチの工房開放


村に戻ると、職人たちが移動工房を興味深そうに見ていた。

アッチが工房を開放した。

この大陸の技術とクロノスリュカの技術を比較した。

似ているものがあった。

全く違うものもあった。

猪人フォーヌが素材の違いに気づいた。

この大陸特有の鉱石があった。

黒みがかった金属だった。

触れると温かかった。


フォーヌ:「ルーン文字との相性を見てみる。

      面白いかもしれない」


アッチが即座に設計に取り込んだ。

若い職人たちとアッチの弟子が並んで作業を始めた。

言語が違っても手が動けば通じた。



イナバの食材収集


沿岸部の食材が全く違った。

見たことのない魚がいた。

見たことのない貝がいた。

見たことのない海藻があった。

白い兎人イナバが村の料理人に頼んだ。

翻訳はカイ・ラガンが担当した。

調理法を教えてもらった。

イナバが新しいレシピを記録し続けた。


夜、日本酒を差し入れた。

村全体が喜んだ。

獣人も人間も同じ酒を飲んだ。

笑い声が村に響いた。


信:「食は言語を越えるね。あと酒も」



帝国の使者


数日後の朝、馬に乗った一団が村に入ってきた。

帝国の使者だった。

外来者の報告が帝国に届いていた。

使者の態度が横柄だった。

獣人を見て露骨に嫌悪感を示していた。

信が人間として前に出た。


使者:「お前たちはどこから来た」

信:「クロノスリュカという国の者です。

   世界を調査する旅をしています」

使者:「クロノスリュカ?

    聞いたことがない国だ。

    なぜ獣人と一緒にいる」

信:「共に旅をする仲間です」

使者:「獣人が仲間だと?」


使者が信じられないという顔をした。

しかし興味を持った。

帝都への来訪を打診してきた。

信が船に戻り、リュカと相談した。


リュカ:「行こう。

     精霊魔法が禁じられている理由を知りたい」

信:「危険かもしれないよ」

リュカ:「それでも」


受けることにした。



ローフェンとロガ


夜、甲板でローフェンが一人でいた。

海を見ていた。


足音がした。


狼人ロガが隣に座った。


長い沈黙があった。


ロガが初めて自分から話しかけた。


ロガ:「何か感じるのか。

    この大陸では」

ローフェン:「精霊が、怯えている。

       クロノスリュカとは全然違う」

ロガ:「そうか」

ローフェン:「クロノスリュカは精霊たちが喜んでいる。

       最初に渓谷に入った時それを感じた」

ロガ:「そうか、俺は気づかなかった」

ローフェン:「俺はガイアに体を貸してから見えるものが増えたらしい」


また沈黙があった。


今度は違う沈黙だった。

互いを拒む沈黙ではなかった。


ただ、並んでいた。



次の目標


翌朝、信が全員に告げた。


信:「帝都への訪問を受けます。

   人間型に変身できるメンバーが帝都へ。

   残りは船で待機」

リュカ:「わたしは船上で待機する。

     でも懐中時計は繋がっている」

信:「何かあればすぐ呼んでくれ」



カイ・ラガンが信に言った。


カイ・ラガン:「帝都に竜の痕跡があるな。

        建物の構造に竜人の技術が使われている。

        竜の国への手がかりがそこにあるかもしれない」

信:「それは行く理由が増えましたね」



信が手帳に書いた。


世界は広い。

でも、精霊が抑えられているのは同じだ。

変えなければならない。

どこであっても。


船が内陸への川を遡り始めた。


帝都が、その先にある。


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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第7話終了時点

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東の大陸の情報

 複数の小国が乱立

 中央に強大な帝国がある

 精霊魔法が禁じられている

 獣人は下層市民扱い

 瘴気の海域が沿岸に近づいている


精霊の発見

 怯えた土の精霊が神殿から出てきた

 コダが語りかけ

 ローフェンの手に止まった


新技術・新食材

 この大陸特有の鉱石をフォーヌが発見

 イナバが新食材・新レシピを記録

 アッチの弟子と現地職人が交流


外交の糸口

 帝国の使者と接触

 帝都への訪問を決定


ローフェンとロガ

 ロガが初めて自分から話しかけた

 並んで海を見た

 距離が縮まった


竜の手がかり

 帝都に竜の痕跡がある

 カイ・ラガンが反応


次のマイルストーン

 →帝都への訪問

 →竜の痕跡の調査

 →精霊魔法禁止の真相の確認

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第4部 第7話 終了


次話:「竜の伝説」


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