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ワクワク獣人ランド 〜異世界PM:適材適所で虐げられている獣人たちと最強の国を作ります〜  作者: 星麒麟


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第4部 第5話「騎士たちの宴」

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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第5話開始時点

現在地:クロノスリュカ・シルトの街

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国民 :8000名以上

戦闘訓練参加者:1000名程度

状況 :第一回ランキングバトル開催

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ランキングバトル開催の前日。


カイ・ラガンが学校で話をしていた。

子どもたちが聞いていた。

隼人イェラキが扉の外で聞いていた。

コダ:「カイ・ラガン先生、質問なんですが、

    なぜ鳥人は鳥の姿と人の姿に変われるんですか。

    あと馬人や蝙蝠人や狐人も人間型になれますよね。

    普通の獣人とは違う」

カイ・ラガン:「良い質問だ。

        それは我々竜人の血が関係している」


全員が前のめりになった。

カイ・ラガン:「竜人はかつて世界中どこにでもにいた。

        原初神の眷属として。

        その竜人と他の種族が交わった時代があった。

        鳥人の祖先は竜人だ。

        だから人型と鳥型の二つの形を持てる。

        竜が形を変える力の名残だ」

ルドルフ:「馬人は?」

カイ・ラガン:「馬人・蝙蝠人・狐人にも竜の血が少し混じっている。

        というより色濃く継いでいると言った方がいいかな。

        だから人間型への変身が可能だ。

        ただし竜人ほどの変身能力はない」


扉の外でイェラキが静かに空を見た。

イェラキ:「竜の血か」



八獣王の称号


大会の開幕前、ラックが全員を集めた。

ラック:「一つ、発表があります。

     騎士団長級グランドマスターランクの8名に称号を授与します。

     この国の誉として八獣王と呼びます」


8名の名前が読み上げられた。

狼王ロガ

梟王ミネルヴェ

隼王イェラキ

馬王ペイス

猫王カティ

鹿王スタアーグ

川獺王ルトラ

熊王ジグニ


国民が拍手した。

ロガ:「称号などいらん」

ラック:「これはリュカ国王にも認めて貰ったものです」

カティ:「貰えるものは貰っておけ」

ロガ:「わかった」


ミネルヴェが静かに言った。

ミネルヴェ:「72年生きて王の称号をもらうとは考えもしなかった」



イェラキとペイスの真獣化


大会の前に、イェラキとペイスがリュカと信を訪ねていた。

イェラキ:「俺も真獣化を習得する。

      部隊長として更なる力が必要だ」

ペイス:「同じだ。

     ナインホースを率いる者として」

信:「命を落とす可能性があると聞いています。

   その覚悟はあるんですよね」

イェラキ:「当然だ」

ペイス:「右に同じく」

信:「そうですか、なら、ミネルヴェさんに相談しましょう」



イェラキが先に習得し、ペイスは若干時間がかかった。

リュカ、信、ミネルヴェ、そしてロガの前で二人が真獣化を発動した。

イェラキが隼の真の姿を纏った。

翼が2倍になった。

風が渦巻いた。

ペイスがケンタウロスの真の姿を纏った。

速度が別次元になった。

地面が揺れた。

ペイス:「命をかけた価値はあった、力が溢れている」

イェラキ:「次は俺が1位になる」

ロガ:「ああ、楽しみだ」


リュカ:「とにかく、皆無事に戻ってくれてよかった」



第一回ランキングバトル開幕


獣楽祭の日。

シルトの街の練兵場が満員になった。

国民が8000名の中から見物人が溢れた。

実況台にラックが立った。

解説席に信が座った。俺で良いの?という信はしぶしぶやらされている。

ゲスト解説にロガとミネルヴェが並んだ。

ラックがアッチ特製のマイクを手にする。

ラック:「第一回ランキングバトル、開幕です!

     ルールを説明します。

     特製の木製武器を使用。

     当たった場所が赤く光ります。

     魔法は威力制限あり。

     機械、ロボットの使用は禁止。

     30分一本勝負。

     戦闘不能かギブアップで試合終了。

     試合後は医療班が対応します」



小姓級<ページランク>・ダイジェスト


【注目試合①:ルドルフ対大型獣人】

ルドルフのファイアアロー(威力制限版)が相手の木製盾を赤く染めた。

制限された炎でも圧力が違った。

相手がギブアップした。


ラック:「小姓級に規格外の選手がいます」

信:「ルドルフはサラマンダーの加護持ちだからね」

ロガ:「年齢考慮で小姓級らしいが早急に上に上げた方がいいな」


【注目試合②:ローフェン対経験豊富な獣人戦士】

相手は元鉱山奴隷の中の強者だった。

経験値で大きく上回っていた。

さらにこのランキングバトルで成り上がろうと意識も高かった。

しかしローフェンの動きが違った。

ガイアの依代を経験したことで、身体の全機能が底上げされていた。

速かった。そして強かった。

2分で決着がついた。


信:「ローフェンはガイアの依代を経験した後から別人のように強くなったみたいだね」

ミネルヴェ:「神の力が体を通ったのだ。

       影響は当然だろう」


【注目試合③:タルパ対同じ小姓級の獣人】

タルパが地面を掘り始めた。


ラック:「掘っていますね」

信:「まあ、タルパの戦い方だし」

ラック:「これは後で整備班の人が大変です!」

相手が穴に落ちた。


タルパ:「モグ(勝利)」


【注目試合④:アルラッテ対小姓級の相手】

機械装備なしのアルラッテ。

素の戦闘力は低かった。

しかし頭が速かった。

相手の動きを読んで

罠を張るように誘導した。

罠にかかった相手が自滅した。


ラック:「自慢の機械なしでも中々やる様です」

信:「機械があったらもっと怖いよね。彼女」



従騎士級<エスクワイアランク>・ダイジェスト

【注目試合①:コヨル対中堅の従騎士】

コヨルの機動力が光った。

正面から戦わず

相手を翻弄し続けた。

疲れた相手の隙を突いた。


ロガ:「あいつはロガ隊には欠かせない動きをする。

    元来騎士級でも通用する」

信:「コヨルはどちらかというと個人戦より集団戦の方が強いタイプなのかな」

ロガ:「そうだ。

    それは戦闘では重要な要素だ」


【注目試合②:ロア対元闘技場出身の従騎士】

戦闘経験ではほぼ互角だった。

しかしロアの動きが違った。

ダンスで磨いた身体制御が戦闘に全て活きていた。

美しく・速く・正確だった。

回し蹴りが綺麗に決まりロアが勝った。


ラック:「ダンサーファイターロア!」

ミネルヴェ:「ダンスと戦闘は根本が同じだ。

       体の制御という意味で」

信:「あれは、俺のいた世界でのカポエラっていうのに似てるね」

ラック:「カポエラ? ですか、良いですね! カポエラファイターロア!」


【注目試合③:エイリーク対大型の従騎士】

パワーとパワーのぶつかり合い。

エイリーク:「おじさんより強くなる」

3分の力比べの末エイリークが押し切った。


ジグニ:「真っ向勝負だったね」

ビョルン:「当然だ」



騎士級ナイトランク・ダイジェスト<>

【注目試合①:ジャック対騎士級の強者】

ジャックはロガへの挑戦を宣言していた。

まず騎士団長級への昇格が必要だった。

鋭い剣技と読みの速さで圧倒した。

勝利した。


ジャック:「俺が次の獣王だ」

ロガは観客席で何も言わなかった。しかしその目は光っていた。


【注目試合②:アエトス対騎士級の空中戦士】

空中戦になった。

シルフィードの加護が発動した。

制限されていても風の力が桁違いだった。

相手が高度を保てなくなった。

決着がついた。


ミネルヴェ:「あれは早晩、騎士団長級になる」

信:「イェラキに次ぐ空の力だね」

イェラキは観客席で静かに頷いた。


【注目試合③:ルトラ対陸上の騎士】

水場がない陸上での戦いだった。

ルトラが苦しんだ。

しかしウンディーネの加護で空気中の水分を集めた。

小さな水流を空中に作り、それ乗る新しい闘法を見出した。

まさに水を得た魚のように、ルトラが圧倒。

そして勝利した。

ルトラ:「うん、陸でも戦えるな」


信:「水場がなくても水を作れるとは」

ミネヴァ:「苦手な戦場を、自らの得意な戦場に変化させる。

      脱帽だな」

信:「ルトラは戦いに消極的だったのに、やっぱり天才だったね」




騎士団長級グランドマスターランク・ダイジェスト<>


【注目試合①:ミネルヴェ対スタアーグ】

前回の模擬戦と同じ展開になった。


スタアーグが全ての手を出した。

ミネルヴェが全て封じた。


スタアーグ:「また一段と魔法と魔術の練度が上がってますね」

ミネルヴェ:「図書館の力だよ」

スタアーグ:「私も、定期的に通わせてもらいます」

ミネルヴェ:「ああ、歓迎さね」


【注目試合②:カティ対ペイス(真獣化)】

ペイスが真獣化した。

ケンタウロスの最速形態だった。

速度が全キャラ中最高になった。


カティが動いた。

音がなかった。


ペイスの首元に木刀が届いていた。


カティ:「近距離戦ではまだ私が上だな」

ペイス:「戦い方自体を考えないとですね」


信:「カティの短距離速度は最速だと改めてわかりましたね」

ミネルヴェ:「ペイスは元来、中距離以降で本領を発揮する。

       短距離では分が悪い」


【注目試合③:イェラキ対ロガ】

メインイベント。

真獣化したイェラキが上空から急降下した。

ロガが真獣化して迎え撃った。

空と地上の真獣化同士の戦いだった。


ラック:「これは!」

信:「語る言葉がないってやつだね!」


20分を超えた頃、ロガが戦況を支配する。

そして、ロガの一撃がイェラキに入る。


ラック:「勝者ロガ!」

イェラキ:「参ったよ、力の制御が効かなくなった」

ロガ:「それは、俺の方が先に力を得たからだな」

二人の握手で会場は割ればかりの歓声が上がった。



リュカの試合


特別枠として

リュカが小姓級の試合に参加していた。

相手は従騎士級に近い小姓級の強者だった。


リュカが目を閉じた。

未来を読んだ。

相手の次の動きが見えた。

その先の動きも見えた。


しかし体が追いつかなかった。


2回避けた。

3回目で追いつかなかった。


赤い光が体に灯った。

ギブアップした。

しかし観客が沸いた。


信:「あの攻撃を2回避けたのは時空魔法で先読みしたからだね。

   体が成長すれば誰も追いつけなくなるよ」

ロガ:「あれは化け物になるな」



大会終了・表彰式


表彰式が行われた。

各クラスの優勝者が表彰された。

最後にラックが言った。

ラック:「次回の大会は

     来月の獣楽祭です。

     誰でも挑戦できます。

     この国の誉を目指してください」


信が手帳に書いた。

強さは誇りだ。 しかし誇りは戦いだけで生まれるわけじゃない。 音楽も・料理も・発明も・農業も。 全部が、この国の誇りだ。

夜の獣楽祭が始まった。


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建国プロジェクト:状況報告

第4部・共存編 第5話終了時点

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八獣王認定

 狼王ロガ、梟王ミネルヴェ、隼王イェラキ、猫王カティ、

 馬王ペイス、川獺王ルトラ、鹿王スタアーグ、熊王ジグニ


真獣化習得

 イェラキ、ペイスが習得


注目の成長株

 ジャック:騎士団長級入りが射程圏内

 アエトス:騎士団長級入りが目前

 ローフェン:ガイアの依代後に急成長

 ルドルフ:小姓級で旋風


竜の血の真実

 鳥人の祖先は竜人

 馬人、蝙蝠人、狐人にも竜の血


次のマイルストーン

 →シーベルト船団と世界調査の旅

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第4部 第5話 終了

次話:「シーベルトの船出」



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